デジタルハリウッド大学第1回卒業証書・学位授与式が挙行されました
3月25日水曜日、デジタルハリウッド大学第1期生の卒業式が行われ、160名の卒業生が、デジタルハリウッド大学を巣立っていきました。
式は、学長杉山知之による式辞から始まりました。
第1回卒業式ということで、杉山学長の言葉ひとつひとつが、デジタルハリウッド大学設立当初を思い出されるものとなり、学生、教員ともに非常に感慨深い思いに包まれました。
杉山学長が自身のことを振り返りながら、この大学がいかにして設立されたかということを交え、卒業生を激励しました。「卒業生が生まれた1987年ごろ、マサチューセッツ工科大学へ研究員として赴任し、そこで学生が、アメリカとヨーロッパと離れた土地にいながら、メールで普通にコミュニケーションをとっている姿を目の当たりにしました。今後、デジタルを使いこなしていく人と、デジタルと出会わないで人生を送る人とではチャンスが100倍も1000倍も違うだろうと予測し、本当に特別な人だけのものにしておくのは良くないのではないか、日本の皆さんに多く広めていきたいと志を新たにしました。その研究員としての経験を活かし、仲間とともに研究所を立ち上げて、学校を作るという思いを抱きました。最初は大学の学科を作ろうと思ったのですが、大学での理解、文部省(現:文部科学省)での認可に4年、そういったやりとりと新入生が入学し卒業するまでの4年と多く時間がかかるということで、それでは遅いと感じ、仲間とともにいかにすぐに学校を設立できるか考えた結果、株式会社という形で学校を始めました。1994年10月それがデジタルハリウッドのスタートです。
信じている未来を人に伝えていかねばならないという使命のもと、当時からすでに21世紀になったら大学院大学を設立しようと思いを抱いていたのですが、夢が非現実的で大きく見えました。 ちょうどその頃、大学院大学という、大学院だけの大学が文部科学省から許可が出た時期で、それを目標に株式会社として専門家を育てる主に社会人向けの大学院の設立を考えたのです。このように最初から大学に対する思いがあったのです。それではなぜ大学なのか。大学というのはやはり理念、なぜこの大学を世の中に作らなければいけないかという思いや理念が一番大事なのです。ではどのような思いを抱いているか。ひとつは善悪、真偽は今までの教育の中で大事にされてきたと思うのですが、21世紀の教育では美醜ということが人々を前向きに幸せにするのではないでしょうか。この3つを並べている大学が少ないこと。もうひとつはコミュニケーションをとるメインのチャネルがデジタルになるという新しい価値観。すべてのビジネスがデジタルコミュニケーションメインになるという確信です。そうした新しい環境の上に人間社会をもう一度つくらなくてはいけないという想いが生まれました。ですからこの学校は一見ひとりひとり映画を作れるようになったり、素晴らしいアニメーションをつくれるようになったり、Webサイトでデザインをしたりとそれぞれ専門家を養成しているようにも見えますけど、その後ろではそれらの表現によっていろいろな人達が繋がっていくコミュニケーションがとれる人材を育てたいと取り組んできました。 そして、これからの時代はグローバルです。今後、国があっても、いろいろな仕事、人の生活、やりとりはすべて国境というものを越えていくと考えています。そのときに、人間と人間が直接やりとりをするとき、“言葉”でやりとりをしていきますよね。そのメインになるのは、やはり英語なのです。地球上のあらゆる人と、きちんとしたレベルでコミュニケーションが出来るようにするために、英語教育にも力を入れてきました。
そうした力を身につけてきたみなさんがどうなっていくか。これからの21世紀、先頭に立って導いてくれるポジションに立っていくのではないかと考えているのです。もちろん最初はいろいろな仕事を覚えていかなくてはいけないと思います。それでもここで身に付けてきたものは、これからの世の中においてもっとも基本的でもっとも重要な力をつけてもらったと思っています。そしてその成果が出たと誇りに思っています。みなさんの卒業制作を見て、これほどまでにいろいろな表現がなされ、みなさんの中にある自由な気持ちや訴えたいものをきちんと出せるということに非常に感動しました。それこそがこれからの時代を作っていくものだと思います」。 また、デジタルハリウッド大学で掲げた『すべてをエンタテインメントにせよ!』という言葉について触れ、この言葉に込められている意味は、娯楽産業だけのことを言っているわけではなく、2050年、人類90億人が、人間としてこの世に生まれてきてよかったと思える世界を作り、どんな産業、どんなビジネスにおいても人を良い気持ちにするということがものすごく重要だと語りました。そしてこのデジタルハリウッド大学の卒業生が作り出すコンテンツが、すべてがエンタテインメントな世界を作り上げていく、と期待を語った式辞でありました。


デジタルハリウッド株式会社取締役会長藤本真佐の式辞では、「人生にはたまたまという運が確かにある。しかし、その運を手にしたとき、努力を続けてきた人ではないと、成功は続かない」というメッセージがありました。終わりには「明日から社会に出られると思いますが、デジタルハリウッド大学を出たことを誇りに思って、またここに教員として戻ってきてもらえればと思います」と各業界の最前線で活躍する第一人者が教員である本学ならではの言葉で卒業生の前途を祝しました。
続いて学位授与が行われ、卒業生代表の4年神谷天美さんが本学の学生であることの誇りと未来への希望を謝辞として述べました。
神谷天美さんの謝辞はこちら >>
その後、ゲストとして『我武者羅応援団』が第1期生の応援に駆けつけました。“あなたを死ぬ気で応援します。気合と本気の応援で世界を熱くします”というモットーを掲げ、熱い歌とパフォーマンスをみせてくださいました。そして、我武者羅応援団主宰であり、デジタルハリウッド大学大学院生である武藤様より、熱いエールが送られました。 「私は応援を通して、この命、必死に一生懸命、がむしゃらに生きてみたかったのでございます。私は自分の人生をエンタテインメントしてみたかったのでございます。デジタルハリウッドで『すべてをエンタテインメントにせよ!』と教えていただきました。その心はすべてを楽しく、周りの人を楽しくという心もあると思いますが、それと同時に“本気で生きろ”“必死にやってみろ”そうすればすべてがどんなことでもエンタテインメントになる!ということを教えてくれているのだと確信しております。卒業生のみなさまもこの4年間、このデジタルハリウッド大学を切り開いて導いてきたように、社会に出てもそのスピリットを大事に自分の道をひたすら突き進み、自分自身をエンタテインメントし、そしてまわりの方をエンタテインメントしていってください」第1期生の門出を祝う言葉に、会場も熱くなりました。
最後に、ゼミごとに別れて学位を受け取り、記念撮影を行い閉式となりました。卒業式も本学らしく、第1期生にとっても思い出深い大学生活最後の日となりました。
(取材・原稿 小島千絵)















