デジタルハリウッド大学2期生宮崎有矢さんの作品『誰のもの?』が
第6回公共広告CM学生賞にて奨励賞を受賞

本学2期生の宮崎有矢さんの違法ダウンロードをテーマにした映像作品『誰のもの?』が第6回公共広告CM学生賞の奨励賞を受賞しました。公共広告CM学生賞とは、日本の未来を担う若い世代が、広告制作を通して、公共広告への理解を深め、また社会に主体的に関わる「公」の意識を育むことを目的に、2004年度よりACジャパンが、毎年、開催しているものです。今回受賞にあたり、宮崎さんと、制作に協力した4期生の石倉博明さんに作品制作について話を伺いました。
今回の制作はどのようなきっかけだったのですか?
宮崎さん: 川元卓央先生のデジタルコンテンツ表現手法総合演習にて、映像作品を作る課題が出ました。細かい規定はなく、学生の多くが映画祭に応募する作品を作っていたのですが、もともとACのCMが好きで色々ACのCMを見ていました。そんな中学生賞の存在を知り、こちらに応募してみたいと思いました。当時4年で卒業を控えた時期だったので、『公共広告CM学生賞』という名の通り、学生のうちに挑戦できるものに挑戦し、形に残したいという思いが強かったためです。
今回、2年生の石倉さんにアニメ部分の制作をしてもらっていますが、学年を超えて声をかけた経緯は?
宮崎さん: もともと、彼がアニメコース生でアニメを学んでいることを知っていました。『アニメ制作概論』の授業で、彼の発表が印象に残っており、声をかけました。アニメの話をはじめ、話が合うので、学年を超えて仲良くしています。
制作はどのように進めていきましたか?
宮崎さん:
今回の作品は実写とアニメのパートがあったのでまずコンテを作り、実写部分を先行して撮影しました。その後アニメパートにする予定の映像を見ながら、映像全体のイメージを話して完成イメージを共有しました。彼がレイアウトを考えてくれたあとに、音を渡し、その音に合わせて動きをつけて描いてもらいました。僕はそのアニメパートを受け取り、撮影、編集をして動きをつけ、撮影してあった実写部分と繋げました。使ったソフトは映像のデジタル合成をする「After Effects」、動画編集に「Final Cut Studio」などです。アニメパートを受け取ったのが締め切り間際だったため、慌てて編集し、ぎりぎり間にあいました。結果このような賞をいただけたので、間に合ってよかったです。
石倉さん:
絵コンテを受け取ったあと、アニメパートのレイアウト、原画、動画、彩色までを担当しました。使ったソフトは画像加工ソフト「Photoshop」、彩色にアニメ制作ソフト「レタススタジオ」、音を合わせるのに「Soundbooth」です。作画は総数200枚ほど描きました。
今回は広告映像をアニメと実写を合わせた形で制作しましたが、お二人は今後どのような作品を作っていきたいですか?
宮崎さん: 僕はアニメ制作会社に就職が決まり、バイト扱いですが今年に入ってからすでに働き始めています。4月から社員として本格的に働きます。もともと大学では実写の活動をしていて映画などの作品に関わらせて頂いたのですが、アニメの演出は実写にはない演出があるため、その演出にとても興味を持ちました。入社して、アニメの仕事をするなかで、アニメ特有の部分をしっかりと身に付けつつ、自分の演出力を磨いていきたいです。
石倉さん:
2年次よりアニメコースを受講しているので、アニメの技術はこれからもしっかりと身につけていきたいです。他にもいろいろな分野が学べる環境なので、あらゆることの基本は押さえ、将来的には、企画やプロデュースを出来るようになりたいと考えています。
【アニメの制作工程】
企画:作品内容を決め、スタッフ編成や作業工程を決める
脚本:シリーズ構成、各話の筋立て、セリフを決める
設定:登場人物や背景舞台などの造形や色合いを決める
レイアウト:大まかな背景とキャラクターの動きを決める
原画:キャラクターの動きのポイントとなる絵を作成
色指定:仕上がった原画を彩色する
動画:原画の指示をもとに、さらに細かい動きを作成
撮影:キャラクターと背景絵を合成して動画化する
◇参考資料『アニメーション業界ガイドブック』◇
(取材・原稿 小島千絵)















