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デジタルハリウッド大学【DHU】- Digital Hollywood University

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「世界を変えようとするバカたちの集い」開催レポート

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「世界を変えようとするバカたちの集い」開催レポート
掲載日

2016年10月18日

10月8日(土)、デジタルハリウッド大学 駿河台ホールにて、保護者・教員向けの教育シンポジウム「世界を変えようとするバカたちの集い」を開催しました。

C Channel 株式会社を立ち上げ、LINE株式会社の元代表取締役社長としても知られる森川亮氏、都知事選への立候補も記憶に新しいCAMPFIRE代表の家入一真氏、東京大学・デジタルハリウッド卒業生で医療CGプロデューサー・サイエンスCGクリエーターの瀬尾拡史氏の3名が登場。

否定されることがあっても自らの信念を貫くゲストの方々の物語を軸に、「これからの未来を担う若者に、どのような可能性を提示すべきか?」というテーマで熱いディスカッションを繰り広げました。

 

「クリエイティブであることしか求められない」
杉山知之学長によるオープニングプレゼンテーション

 

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<杉山学長>

「電気自動車は、1899年から100年間で速度が5倍に進化した。一方パソコンは、1982年から30年間で、なんと1,000,000倍に性能が進化した。コンピュータとネットワークは、人間の感覚を越えたスピード感で進化していて、そういうものと私たちは付き合っている。2045年のシンギュラリティ(特異点)からすべてが変わり始めるかのように言われているが、実はもう既に変化は起き始めている。

たとえばAI(人工知能)の登場。近い将来、普通の仕事はコンピュータとロボットが行うことになる。確実な未来として、これからの人間には、クリエイティブであることしか求められない。

日本は超高齢化社会と言われているが、世界全体を見てみれば、今この瞬間、50%以上の人類が30歳以下である。いつも学生には、『30歳以上の人の言うことを聞かなくてもいい』と言っている。30歳以下を対象に十分にビジネスをやっていけるのだから、市場はまだまだ青天井。

医療が発達し、今の若い人は100年後も元気に暮らしている可能性が高くある。『何をして人生の時間を過ごしていくのか』と考えたときに、『人として生まれた以上、一人一人が人生を楽しんでいいんじゃないか』という思いに行きつく。そのような考えで22年前にデジタルハリウッドを立ち上げ、テクノロジー・カルチャーに関するあらゆる領域を学ぶ教育を展開している。」

 

「世界を変えようとするバカ」が育つには?
ゲストによるパネルディスカッション

「バカにされる」ということ

<瀬尾氏>

「子どものときに『脅威の小宇宙・人体Ⅲ』を見て、すごく感動した。遺伝子とDNAの違いが、映像を見て初めてわかった気がした。『エンタメ以外にも技術の使い方があるんだ』と思い、こういう番組を作る人になりたいと思った。手段としてCGを作るということは後から考えた。

『バカにされたい大学』というデジタルハリウッド大学のコピーを誤解している人もいるかもしれないが、これは『バカにされることをやろう』ということではない。『こうしたら世の中よくなると思ってやったことが結果的にバカにされてもいい』ということ。本人は自分を普通だと思っていることが多いが、周りが理解できない。辛辣に言うと、バカにする人がバカで、バカにされる人はすごく頭いい(笑)」

<森川氏>

「C Channel では、これまでの横型動画ではなく、縦型動画で展開している。これは多くの方、特にクリエイターの方に否定された。横から縦にした瞬間に、応援者が半分くらいいなくなった。今まで横だったから、動画は横であるべきと思いこんでいる。そこで戦った。これまでと違いすぎると、ばかにされてしまう。でも素直な気持ちで味わってみると、『けっこういいじゃん』となることがある。」

<家入氏>

「特に相談する友達もいないので、一人で都庁に行って都知事選に出た。そのときは、面白いくらいに反応が二分した。『応援するよ』と言ってくれる人と、『そっちに行くのか』とぼろくそ言ってくる人、まるでリトマス試験紙のようだった。一歩踏み出そうとするとそうなる。色々言われますよね。気にしてもしょうがないなとは思います。

僕も悪いところがあって、お互いさまなんです。ネット選挙を真面目に考えていた人にとっては、土足で上がってきたと思われるのもしょうがない。演説で『1対多数』になってしまうのが苦手だった。車の上から、『これが正解なんですよ』とさけぶのは違和感があった。インターネットのほうが向いているんだと思います。」

 

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今の世界をどう見ている?

<森川氏>

「技術が進むと効率化されてスピードが早くなり、ついていけない人が増えていく事実がある。産業として新しいものが出てきて、古いものが入れ替わる。すると、働かなくてもいい人がたくさん訪れる。そして、働かなくてもよくなるとと困る人が増える。そこで、むりやり産業の進化を止め、雇用を守ることで、日本全体が遅れている。

そうなると、日本全体が沈没するから、新しいことにチャレンジしないといけない。なくなる仕事の代わりにどういった雇用を生み出すのか、ということを真剣に考えないとけいない。みんなで同じことをやるよりは、個性をいかして一人一人違うことをやったほうがいい。最終的に、お金というものもなくなりますから、今後は物々交換、地産地消でよいのだと思います。」

<杉山学長>

「日本全体は結構保守的。変化しなければ、これまで通りにいくはずだと思っている。でも、これ以上変化しなければ、国民全体が不幸になると思う。ほかの国では違う。留学生がどれほど未来に希望をもっているか、学生と話して日々感じている。若い人が多く、日本とは社会状況が違いすぎる。そこで日本でも、自立的に色々と解決できる若い人を育てようとして、デジタルハリウッド大学の教育をやっている。」

<家入氏>

「頑張れない人もたくさんいる。成功者はだいたい努力しているけど、努力したら必ず成功するわけではない。頑張れない、頭がよくない、そういうところから生まれてくるものに魅力を感じる。そういう人たちが生きていけることってなんだろうと考えている。

今の時代、結構な仕事がコンピューターで自立的にできてしまい、システムから外れる人が普通にでてくる。そこでどんな感覚と生活を構築できるか、社会実験として大きいところ。」

これからの時代、若者の可能性をひらくためには?

<瀬尾氏>

「3DCG×医療、2つの分野を研究している。『異分野融合じゃないと生きていけない』と10年前は思っていた。でもそういう人は、数人いればいいのかもしれない。色んな分野の超専門にはなれないが、一つの専門にならないと食えないというのも違う。ゆるい専門性を複数持つ、通訳のような存在が出てくるといい。

アメリカには医療アニメーション専攻みたいなものがあり、サイエンスとアートを同時に学べるが、日本ではダブルメジャーができない。文Ⅰ、理Ⅲなど、分野横断で色々学べる総合大学は東大くらい。大学に入るまでやりたいことがわかるはずがないし、考えが変わったときに途中で切り替えられるためにも、色々と学べる大学が必要。学びたい人が色々学べる状況を作り、あとはやりたい人が自由にやるのがよいと思います。」

<森川氏>

「いま日本はすごく豊かで、どういう生き方でも生きていけるのに、若い人が不幸になっている。そこで未来は明るいと伝えるメディアをつくっている。若い人が相談に来るときは、『とにかく好きなことを一生懸命すれば、能力が足りなくても周りが助けてくれる。後悔なく好きなことに取り組んで、人を愛して助け合っていけばいい』と伝えている。」

<家入氏>

「好きなことがない、という人もいる。そういう人には、『喜ばせたい誰か1人のために、やりたいことをやりなさい』と伝えている。たとえば難民を救いたいという人に、具体的に誰?と聞いても答えがないことがある。そういうときは、好きなことを好きと言っている自分が好き、という可能性がある。

顔が思い浮かぶ人に対して手紙を書くように仕事をするといい。顔が思い浮かばないなら、自分の物語の中に入っていないので、他の誰かがやってくれればいい。好きなこととか、夢とかよりも、職場で横に座っている人を幸せにすることが大事。同じような問題で悩んでいる人が世界にはいるかもしれないし、いなくても少なくとも横にいる人は幸せになる。

僕は普通の人間なので、アイディアとか思いつかないし、夢やビジョンも語れない。でも、こういう人たちを喜ばせたいね、と社員と歩いていくことはできる。」

 

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自身を突き動かすモチベーションは?

<瀬尾氏>

「国公認の変な人TOP10(総務省「異能vation」)に選ばれたが、自分の中ではすごく普通だと思っている。一般的な人とは違う道を行っているから変と言われるが、完成するまでは誰もわからないだけで、完成すると理解される。

番組が作りたいという目標がある。こんなにCGは広まっているのに医療の世界では何にもできておらず、『CGを使ったら上手くいく』と思う場面が病院の中でもたくさんあった。その発想ができる人はあんまりいないと思ったから、それをなんとか実現するというのがモチベーション。既存の技術をひっかきあつめれば、100人の命が救えるかもしれない。」

<森川氏>

「『死ぬ前にどんなことができるか』を考えている。お金とか地位と、幸せはそんなに連動しない。どれだけ笑顔を作れるか、ということが大事。日本は世界からみるとすごくいい国だが、不幸な人が多い。生きがいを感じていない。特に大企業の人が多いが、生きる実感がわいておらず、塩漬けになっている。何かやれと言われても、誰も尻拭いしてくれない。学生にとっては、先生が夢を語らないので勉強する意味がわからない。これをどうやったら変えられるのかなと考えている。儲からなくても、人の役に立てばいい。そういうエコシステムがどうやって作れるかなと考えている。

小学生で経営者や政治家になりたい人があまりいない。悪い人ばかりメディアに出てくるから。いい人を紹介して、未来を語るようなメディアを作りたい。女性向けメディアは趣味でしょ、と言われるが、そんなことはない。新しいことをやっていくと、最初に邪魔をするのはおじさんたち。無駄なことをやるな、と言われる。子どもや若い人から徐々に広まっていくと、おじさんはよく『俺の言った通りだろ』と言う。否定したのを忘れている。新しいことは男性向けにやるよりも、まずは女性からと考えている。」

<家入氏>

「優しい世界になるといいな、と思う。日本で生きる意味ってなんだろうと考えると、成熟した社会のその先を歩いている、ということだと思う。世界全体で見たときに『成熟していくとこうなっていく』というフロントラインを歩んでいる。やっていることがモデルになっていくと信じてやっていくしかない。

物質的にも豊かだが、どう生きていくか悩み始めていて、うつ病なども増えていくと思う。そういう人がどう生きていくか考えると、場をつくる側でありたいと思っている。

モチベーションはあんまりない。淡々と、自分の物語の1ページをどう描こうかと考えている。次の1ページを考えると、やるべきことはおのずと見えてくる。あまりモチベーションとか関係ない。」

 

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杉山学長によるまとめ

<杉山学長>

「三者三様であったとしても、大きく社会が変わるということをうけて活動されていることは共通している。それは1994年にこの学校をつくったときの裏テーマ。自分の人生くらい、自分の判断でできる人を育てたい。言いたいことくらい自分で表現して出せる人を育てたい。そのためにデジタルコミュニケーションを操れるようにしている。

若い人と話すと、どっぷりと教育されているので、『社会に同調して働き、土日だけ好きなことやりたい』という人が多い。自分を表に出して活動していくことが、よくないこと、恥ずかしいこと、やらなくていいこととされている。

このままでは状況は変わらない。そこで『バカにされよう』などといって、デジタルハリウッド大学の広告を出した決意につながる。小さな大学として淡々と階段をのぼってきたが、それだけでは足りないなと思い、今日はみなさんに集まっていただきました。ありがとうございました。」

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