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『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』のメイキングに迫る!
水島監督&竹田プロデューサーが特別講義

『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』のメイキングに迫る!水島監督&竹田プロデューサーが特別講義

水島監督と竹田プロデューサーには、アニメーション業界の今、そして未来についてもお話しいただきました。

アニメーション監督とは?

水島監督:

監督は大きく分けて、作家タイプとプロデューサータイプがいます。前者は自分ですべてを考え、見せたいモノを作品に存分に込める人。後者は現場とコンタクトを取りながら、ひとつの作品をプロデュースしていくタイプです。僕もそうですが、後者が必要な業界だと思います。アニメには物凄く多くの人数が関わるので、作家タイプはよほどのカリスマ性がないとやっていけませんから。

監督になろうと思うのであれば、絵を描けるようにしておいてください。自分が作りたいものを伝えるには、絵コンテは必要不可欠です。それをストレスを抱えずこなすためにも、絵を練習しておきましょう。

プロデューサーとは?

竹田プロデューサー:

テレビ局側のプロデューサーの一番大切な仕事は、作り手側の人達がストレスなく制作できる場を提供し、それを保障することです。『ガンダム00』ならば西暦や実在の国名を使っているし、何より世界情勢をほうふつとさせる描写です。それによって苦情の処理が回って来るかもしれないけど、それを受けるのが僕のスタンス。だからこそ自分なりに勉強して、作品に描かれる現状を分かる範囲でクリアにする努力は怠りません。


アニメーションの醍醐味

竹田プロデューサー:

アニメーションを1年分作るとなると、30分とは言え、NHKの大河ドラマくらいの規模になります。僕は40歳くらいからアニメーションに配属されたので、それまで自分がキャリアの中で積み上げてきたものをたくさん反映させることができていて楽しいです。

アニメーションでは実写では不可能な表現が可能だったりしますが、やり過ぎると安易になってしまう。そのへんの兼ね合いに携われること、そして映画と違って通年で見せ続ける難しさが面白いですね。

水島監督:

ズバリ集団作業です。プロデューサーとか動画の色彩を塗ってくれる方まで、莫大な人数が集まってひとつの作品を作る。その過程の中で十人十色の意見を聞けることが醍醐味でしょうか。人数が多ければ多いほど、全員が納得するものを作ることは難しくなります。だからこそどう作るべきか真剣に考えますし、各自の意見をぶつけた上で完成した作品がヒットして、たくさんの人に届いたら良いなといつも思っています。

ジャパニメーションの未来 そして求められる人材

竹田プロデューサー:

これまで日本のアニメーションが普及していなかった東欧諸国でも、熱が高まりつつあるとは聞いていますし、これからますます世界に広まって行くでしょうね。コンスタントにハイクオリティな作品をたくさん出せるのは、ビジネス感覚的には日本ぐらいだけなのかなと思います。

これからアニメーション業界に進むのであれば、プロダクションに入るのが良いですね。テレビ局だと、最初からアニメーションに配属されるとは限りません。僕自身がいろんなキャリアを重ねてようやくアニメに入ってきたように、どんなジャンルでもやらされます。それでもテレビ局で働くのであれば、いつか巡ってくるアニメーション制作のチャンスに喰らいつくために、どんなジャンルもきっちり勉強して、土台を固めておくようにしてください。

水島監督:

固定観念に捉われず、いろんな事に興味を持って仕事に望んでくれるような、頭の柔らかい子がたくさん入ってきてほしいですね。即戦力である必要はありません。業界に入ってから吸収すればいいんです。好きなだけでは続かない仕事なので、自分が何をしたいのか、日替わりにころころ変わるくらいでいいんですよ。

日本のアニメーションは今、ものすごい数が制作されているからこそ、優れた作品も多いという現状です。今後は作品の精度を上げていきたいと僕は考えています。作り手は自分がしたいことに走りがちですが、時代が何を求めているのか、明確なビジョンや情報を持って挑める人材が、どんどん出てくることを願っています。

(取材・原稿:谷口千佳 写真:デジタルハリウッド大学 写真部)


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