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速報<デジハリ祭2008>
“ウサビッチ”生みの親を招き、前々前夜祭を早くも敢行!

デジタルハリウッド大学の学生主催イベントの中で、最大の規模を誇る<デジハリ祭>。毎年秋に行われるこの学園祭も、大学の創立とともに、ようやく今年、4回目を迎えます。今年度の開催予定は、10月11日(土)~12(日)の2日間。まだまだ先だなんて思っていたら、今年の実行委員は一味違いました。なんと、学園祭開催のおよそ半年も前に、<前々前夜祭>を開催したのです!

<前々前夜祭>には、音楽シーンをリードするMTVの携帯サイトMTV FLUXから誕生したシュールでキュートなショートアニメ“ウサビッチ”を生んだ、CGプロダクションカナバングラフィックスの富岡聡氏が登場。ウサビッチの舞台裏に迫るメイキングセミナーが開催されました。当然ながら、こちらのイベントの企画・運営はすべて、デジハリ祭実行委員会の手によるもの。いったいなぜ、学園祭開催前のおよそ半年も前から前々前夜祭を敢行したのか、今回のイベントの企画の趣旨は?さらには今後の動向は?気になる疑問を解決すべく、デジハリ祭実行委員長の稲益綾香さんを直撃。デジハリ祭2008の楽しい“しかけ”について伺いました。

△イベント当日は学内に行列ができるほどの盛況ぶり

「今年の学祭実行委員は、実は去年の11月頃から発足していました」。昨年度のデジハリ祭が終わるや否や立ち上がったデジハリ祭2008実行委員会は、「デジハリ祭をもっと盛り上げよう!」という意識のもと集った有志たち総勢100名です。しかもその大半が、第二回デジハリ祭の実行委員会に名を連ねた学生たちだそう。

△<デジハリ祭2008>の実行委員長を務める稲益彩香さん(三年生)

学祭を盛り上げるには学内を盛り上げることからスタートすることが一番だと考えたメンバーは、まずは4月に4期生を迎えるべく新歓実行委員を立ち上げ、学内全体を巻き込んだ“新歓コンパ”を実施。そこで、学内の結束を固めたメンバーは、「さらにイベントを仕掛けて、学祭をPRしていこう」と考え、今回の前々前夜祭が生まれたそうです。

今回のイベントでウサビッチを生んだカナバングラフィックスの富岡さんをお招きしたのは、稲益さんのアイデアだとか。 「私はロシアの監獄に収監されているキネレンコとプーチンのふたりのドタバタ感が楽しい“ウサビッチ”の大ファンです。そこでまず最初に思いついたことが、学祭にウサビッチの主役“プーチン”の着ぐるみを呼ぼう!と言うことでした。ですがウサビッチは知る人ぞ知るアニメーションであり、まずは多くの人に知ってもらうことが先決だと考えました。そこで、まずはウサビッチの上映会兼メイキングセミナーを開催すべきではと考えたのです」。

△この日のイベントのために、特別に描きおろされた超レアなプーチンとキネレンコ。チケットやポスターに使用された。

そんな熱い思いをかなえるべく、カナバングラフィックスへの企画プレゼンが実り開催されたメイキングセミナー。当日はウサビッチに初めて触れる人や熱烈なファンら、およそ130名が講義終了後のキャンパスに詰めかけ、現在配信中のシーズン2までを楽しみました。今でこそブサ可愛いキレネンコとプーチンですが、その誕生の裏にも、試行錯誤があったそうです。

△会場ではチケットやイラストといった、貴重な原画も展示

「当時MTVのプロデューサーであった村山さんから、携帯で配信するアニメーションのお話をもらったときは、私自身が得意とする8頭身のキャラクターを使った企画書を提出しました。しかしながら、携帯という小さなモニターにそれは不向きであるということで、この企画は実現しなかったのです。そこで、携帯のモニター向きの小さなキャラクターを起用しようと考えました」。

しかしながら、富岡さん自身はあまり小さなキャラクターが得意ではないとのこと。そこでカナバングラフィックスのモデラーである宮崎あぐりさんをキャラクターデザインに抜擢されたそうです。 「彼女はもともと絵を描くのが大好きで、入社の際も、オリジナリティあふれる絵を描いたポートフォリオを見せてくれたほどです。その絵が印象的で、いつか何かの作品に起用してみたいなと常々思っていたことから、今回のデザインを任せることにしたのです」。 自分の専門分野以外にも強みがあると、こういう仕事のチャンスにめぐりあえるのですね。

「キャラクターデザインを任せたのは良いものの、今のお話に落ち着くまでは時間がかかりました」と冨岡さんは言います。方向性が、クライアントと制作サイドの間で、なかなか一致しなかったそうです。それを一気に解決させたのが、プロデューサー村山さんの「MTVらしいトンガッた作品を」という言葉でした。その言葉を聞いた瞬間を富岡さんは「一気にいけそうな気がした」と振り返ります。その後提出した企画書が『ウサギビッチ』。これでようやく企画が通り、弱冠タイトルを変更して、サブカル好きからアニメファンまで、幅広い層から支持される『ウサビッチ』が誕生したのでした。

富岡さんはこの日、製作の下準備であるプリプロダクションからプロダクションまで、工程を詳しく解説。「特に難しいことはしていない」とのことでしたが、プロの仕事の一部を垣間見ながら、熱心にメモを取る来場者の姿が印象的でした。

この日は年内公開予定の最新作、シーズン3“マフィア編”の情報がチラリ飛び出す一幕も。さらにDVD化も企画中とのことで、3年目に入った“ウサビッチ”プロジェクトは、ますます勢いを増していきそうです。

△終了後は富岡さんからサインのサービスも!

大盛況に終わったイベントに満足気な様子の稲益さんですが、これはあくまで始まりに過ぎません。「本番の10月までは、毎月イベントを仕掛けますのでお楽しみに」と予告。

学生が会いたい人に会う、そして、学生しかできないこと、学生だからできることを実現する<デジハリ祭2008>。今後の展開に”期待大”ですね。

△学祭実行委員のみなさん、お疲れ様でした!次のイベントも楽しみにしています。

(取材・原稿/谷口千佳)