諸外国では、日本から発信されるポップカルチャーが非常に注目を集めており、“クールジャパン”と呼ばれるほど、特に海外の若者を中心にブームとなっております。中でも、特に外国人を熱狂させているのは、日本のマンガやアニメやゲームなどのコンテンツです。デジタルハリウッド大学(DHU)は日本ポップカルチャーの聖地・秋葉原に位置しており、日本のポップカルチャーに興味を抱き、コンテンツ産業で働くことを夢見る留学生の入学も年々増加傾向にあります。
この様な背景を踏まえ、デジタルハリウッド大学では外国人を対象に、本場・日本で、ポップカルチャーや日本の伝統文化に直に触れていただきアカデミックな観点から学んでいただく短期コース「サマープログラム」を開催しました。7月27日から8月7日の期間、参加者はジブリ美術館、日本庭園、アニメスタジオ、ライブコンサート、オタクの聖地秋葉原、茶道などを経験し、校外見学を通じてさまざまな角度から日本文化を学びました。
まずは学長からこのサマープログラムについての説明がありました。このオリエンテーション内で秋葉原名物おでん缶を食べ、「おいしい!」と完食していました。
オリエンテーション後は、デジタルハリウッド大学があり、ポップカルチャーの発信地である秋葉原ツアーを行いました。フィギアショップやメイドカフェに行き、ポップカルチャーを体感。
アーケードなどに行くとガンダムなどのフィギュアやカードゲームもあり、ゲーム以外の商品とゲームの関係性もユニークだと感じたという声もありました。
講師:森山洋司氏 株式会社丸井チーフバイヤー
「日本の現代ファッション」講義を受けました。個性的なファッションに驚きましたが、日本人は皆ロリータファッションのような服を着ているわけではないという事実もわかりました、という感想が寄せられました。
お昼にはラーメンを食べに行き、おいしい!とみなさんが喜んで食べている姿が印象的でした。そして午前中に講義で日本のファッションを学んだ後は、実際に日本の着物やロリータファッションと呼ばれる服が並ぶクールな東京ファッションカルチャーの発信拠点、SHINJUKU MARUI ONE(新宿マルイワン)へショッピングに行きました。普段見慣れない服の数々を見て回るのがとても楽しかったようです。
講師:島崎亮輔氏 デジタルハリウッド大学講師
「日本の大衆音楽」についての講義を受けました。
J-PopやV-ROCKと呼ばれるヴィジュアル系ロックバンドについて学びました。プログラム参加者の出身国イギリスと日本の比較などを通して、日本の音楽の特徴をつかんだようです。
勉強をした日本の大衆音楽のひとつであるヴィジュアル系ロックバンドのライブを観に行きました。男性がメイクをし、派手な衣装に身を包み、独特な音楽を奏でます。会場は熱気に溢れ、参加したみなさんもノリノリに楽しんでいました。
講師:中野晴行氏 マンガ産業アナリスト
日本では子供から大人までマンガを読みます。このように多様化したマンガの歴史や、マンガと切り離すことの出来ないアニメーションについて学びました。
午前中に学んだマンガが多く並ぶまんだらけショップを見学しました。まんだらけはまんが・アニメ・同人誌・セル画・アンティークグッズをそろえた店です。めずらしいマンガの数々に興味を示していたり、立体的なフィギアに芸術性を感じていたりと、楽しんでいました。合同見学後、数名は自分でも足を運んでいたようです。
講師:岡田忠明氏 LIMA日本支部 クリエイティブ・コンサルタント
絵本やアニメーションを見せながら、日本で流行している様々なキャラクターを例に解説しました。マーケットには欠かすことの出来ない
キャラクターの役割から、様々なキャラクターを知ることが出来るオススメショップの紹介まで、多様な授業が展開されました。
サマープログラムの参加者を歓迎し、杉山学長による招待ランチが開かれました。
神田藪蕎麦にて日本そばをいただきました。皆さん箸を
上手に使いこなしていました。
神田明神の見学では、日本の建築物に圧倒されたようです。デジタルハリウッド大学のすぐそばにある東京アニメーションセンターでは、大好きなアニメーションのグッズの購入も出来たり、キャラクターの衣装が実物大であるなど、楽しめる場所でした。
今回のプログラムでは、現代のポップカルチャーだけでなく、日本の伝統に触れていただく時間も設け、茶道の体験もしました。
講師:平林久和氏 株式会社インターラクト 代表取締役
ゲームの歴史や、どのようにゲームが作られているかの原理などを学びました。日ごろから親しんでいるゲームの豆知識に大変興味を示していました。
企業見学では、社内を見せていただくだけでなく、社内のゲーム展示品をプレイさせていただきました。思わず夢中になるほど、楽しんでいる姿がみられました。遊ぶだけではなく、ゲーム会社の運営について興味が深かった参加者は、バンダイナムコの方に、多くの質問をなげかけ、大変有意義な見学となりました。
講師:小沼康子氏 第八回日本庭園協会賞受賞
岩を置き方や木の植え方、丘を作ることによって視覚が換わって庭が広く見えたり、川が長く見えたりする効果などを説明していただきました。
浜離宮恩賜庭園は江戸時代の代表的な大名庭園です。潮入の池という現在都内では唯一の海水の池があります。潮入の池とは、海水を導き潮の満ち干によって池の趣を変えるもので、海辺の庭園で通常用いられていた様式だそうです。ビル街の中に残る日本の庭園はめずらしくもあり、風景を楽しんでいました。
講師:東不可止氏 株式会社テレビ東京アニメ局アニメ制作部プロデューサー
『NARUTO』など参加者もよく知っているアニメを題材に授業を進めていたため、大変興味を持っていました。参加者の詳しさに、プロデューサーが驚く場面もありました。
アニメ制作会社「studioぴえろ」見学という、有名なアニメの制作現場を見ることができる貴重な機会が設けられました。普段滅多に入ることのできない、アニメーターの仕事場を見せていただきました。『BLEACH』や『NARUTO』など参加者も好きなアニメが作られていく過程を生で見ることができ、思わずカメラを構え作業工程を撮っていました。
ジブリ美術館では、ここでしか見ることの出来ないジブリ・オリジナル短編アニメーションを見ることが出来ます。また、海外でも有名なジブリのキャラクターを前に楽しんでいました。
最終日には、プログラム全体を通して学んだことをプレゼンテーションする時間が設けられました。今回のプログラムは、関係者以外入れない様々な会社・スタジオを訪問することができたり、それぞれの業界の第一人者による授業を行うなど、観光だけでは得ることの出来ない日本文化の知識を得ることができたようです。今回のプログラムで得た知識を、出身国に帰ってからも、マネージメントなどに活かしていきたいといった声もありました。
また、今回は2週間という期間では有りましたが、より長い滞在を望む声もありました。最後には修了式を行ったのち、Farewell partyが開かれました。プログラム期間を通し、通訳や撮影を手伝ってくれたボランティアスタッフであるデジタルハリウッド大学の学生と、別れを惜しんでいました。



































