VCU研修 「もっと長くいたかった」留学体験談
- アメリカ

留学先 |
アメリカ・リッチモンド Virginia Commonwealth University |
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名前 |
上島 悠輔さん |
今回の夏期短期海外研修旅行は、全部で11日間の日程で、最初の2日間はニューヨークでの観光。それ以降の8日間はバージニア州にある、バージニアコモンウェルス大学、通称VCUの寮に滞在し、キャンパスを見学しつつ、英語の勉強や、様々なアクティビティに参加させてもらいました。今回の研修を通して、僕がVCUで体験したことを、DHU生の皆さんにお伝えするため、ここではその様子をレポートにして書かせていただきます。
リッチモンドには、飛行機で日本から15時間ほど。日本との時差は13時間。到着すると、自然豊かな町並みや、古くて味のあるおしゃれな家々など、都市部とはまた違った風情あふれる景色が広がっていました。季節は夏でしたが、気温は日本とあまり変わず。ただ、日本より湿気は少ないように感じました。また、町の人達は親切で温かく、英語が思うように通じず戸惑っている僕に、優しく話してくれる方々ばかりでした。
VCUのキャンパスはとても広くて、どこからどこまでが大学の敷地なのかわからないほど。そこには、図書館や体育館から、ジム、劇場、そして教会に至るまで、様々な施設がありました。そして、大学内はもちろん、大学周辺にも多くの飲食店があるので、生活するのに困ることはないと感じました。また、僕は研修中Globeと呼ばれている、VCUの留学生が暮らしている寮に滞在していました。その中にはアジア、アフリカ、ヨーロッパ出身者など、本当に多国籍な学生たちが暮らしていました。僕が泊まった部屋は、1つの大部屋に4つ個室があり、4人まで生活できる部屋でした。キッチン、洗濯機が1つずつ。トイレとお風呂は2つずつついていて、好きなときに自由に使えるので、とても便利。もちろん、ルームメイトとの会話は英語。まさに英語漬けの日々でした。
僕が見学させてもらったVCUの美術学部はアメリカでもトップクラスで、アメリカ中、世界中から学生が集まって、様々な美術の分野を学んでいました。CGやデッサン、版画、陶芸など、それぞれ、道具、設備は揃っていて、どの学生も自分の作品作りに集中していました。また、滞在中にお会いした先生方の中には普段映画の大道具を手がけている人や、「スターウォーズ」シリーズに携わった方など、素晴らしい経歴の持ち主の方がいらっしゃいましたし、学生たちは最高の環境で学んでいると感じました。
僕らがVCUを見学するにあたり、毎回現地の学生が案内役として一緒に周ってくれました。彼らもまたアメリカ出身者だけでなく、世界中からやってきている学生たちで、彼らの国の言語、文化などについて話しているうちに、自分が普段いかに狭い世界で生きているのかを痛感しました。学生たちはとてもフレンドリーに話しかけてくれたので、すぐに仲良くなれましたし、一緒にご飯を食べに行ったり、映画を観たりして、彼らとはとても楽しい時間を過ごすことができました。最終日にお別れを言うのはとても辛かったです。
研修中にアクティビティとして色々な場所に行かせてもらいましたが、特に印象深かったのは、ワシントンDCに行ったことです。ホワイトハウスやリンカーンの像など、テレビや映画で見たことのある景色が広がっていて、実物を見ることができて嬉しかったです。ワシントンは観光客の数が多い一方で、行政機関の建物が建ち並んでいるため、警備の数も多く、それもまた印象的でした。
アメリカに滞在したことで、いくつか日本の良さにも気づくことができました。例えば電車。日本だと色や矢印、また日本語以外の言語を使った案内表示がいたるところにあります。電車の中でも、次の駅や、乗換案内の情報のアナウンスがあります。ですが、僕がアメリカで乗った電車にはそれらが少なく、自分が今どこにいるのか把握するのが大変でした。日本の親切さに改めて気づいた瞬間でした。
今回この研修に参加させていただいた一番の感想は、「もっと長く居たかった」ということです。それだけ愛着が湧きましたし、たくさんの人と仲良くなれた、VCUでの8日間でした。またチャンスがあれば戻りたいですし、その時はぜひ実際に学びに行きたいです。