「メディア概論」特別講義 ~テレビの裏側大公開!TBSのスタッフが語るテレビ制作~特別講座
- 過去に開催した公開講座
開催日時 |
2008年 |
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場所 |
デジタルハリウッド大学 |
「メディア概論」特別講義 ~テレビの裏側大公開!TBSのスタッフが語るテレビ制作~
映画や出版などいろいろなメディアを扱っているメディア概論。今回の授業ではTBSの編成制作本部 PRセンターの西岡武嗣さん、同じく編成制作本部PR センターの腰原藍さん、技術本部技術局プロダクション技術センターCG担当の川鍋昌彦さんをゲストでお招きし、身近なメディア、テレビについてその裏側まで詳しく語っていただきました。 まずはPRセンターの西岡さんがテレビ制作の裏側をまとめた映像を使って、番組制作の流れを説明してくださいました。
翌日の朝のオンエアにむけて24時間寝ないで常に働き続けることもある
対象の番組はTBSテレビ『みのもんたの朝ズバッ!』。曜日ごとに班に分かれて作っており、スタッフは総勢180人を超えるとか。「担当の曜日以外はテーマに関するネタのリサーチや取材をしています。そして前日の朝から会社に来て、翌日の朝のオンエアにむけて24時間寝ないで常に働き続ける。体力的にも大変な仕事です。オンエアぎりぎりまで作業が続きます。」と裏話もしてくださった西岡さん。 そんな沢山の作業のひとつに、出演者の方々が手に持って説明をするボード作りがあります。
『みのもんたの朝ズバッ!』では7時台から8時台にかけて、みのさんの身長ほどもある巨大な「8時またぎボード」が使用され、ニュースをまとめています。そしてなんと、授業当日の朝のオンエアで使った 「8時またぎボード」をお持ちくださいました!学生が紙めくりに挑戦し、大盛り上がり。視聴者に分かりやすく伝える難しさを体感していました。
まじめに、ばかなことを考える仕事って面白い
実際に制作の現場に長く携わっていた腰原さんは 「TV制作は戦場。放送は影響が大きいメディアですから、気を引き締めて業務にあたっています。些細なこともすべて結果に繋がると思って仕事をしているんです。」 とテレビ制作における心構えを熱弁。 「まじめに、ばかなことを考える仕事って面白い」と語る腰原さんからはテレビ制作が好きな気持ちが伝わってきました。
日本も作り手の能力はすごく高いので、視野を広げていいものを継続的に作っていけば、本場のハリウッドを越えるいろんなコンテンツを作っていける
次に現在テレビのCG技術を担当している川鍋さんは、派遣留学のお話を聞かせてくれました。アメリカに行き、コンテンツがどれだけ重要かを感じたといいます。 「アメリカの強みはマーケットが世界に広がっていること。日本も作り手の能力はすごく高いので、視野を広げていいものを継続的に作っていけば、本場のハリウッドを越えるいろんなコンテンツを作っていけます。TBSやデジタルハリウッドのみなさんがいろいろな方と協力してコンテンツ産業を盛り上げていけば、明るい未来が開けると思っています。」 と、心強いメッセージ。
皆さんの記憶に残るものをつくろうと強く思っています。
腰原さんも 「テレビは視聴者の記憶の中にしか残らない、とてもはかないものです。だからこそ皆さんの記憶に残るものをつくろうと強く思っています。自分もそういうことがやりたいという人はテレビ局を志願してくださると嬉しいです。」 と学生を歓迎してくれていました。 テレビの裏側にあるさまざまな苦労、けれどその苦労をも超えるスタッフの熱い気持ちがあることが分かった今回の授業。学生の未来図にテレビ業界という世界が広がったことでしょう。