郭 小笛さん在学生紹介
領域を絞らず横断的に学べるDHU。今は1秒にこだわるVFXに夢中。

郭 小笛さん2019年度入学
中国/ARC東京日本語学校出身
中国ではどんなことを学んできたんですか?
高専のアニメーション制作専攻で4年間学んでいました。高専時代はコンペに参加することが多かったです。このコンペは専門学校が対象で、半年がかりの長期的なものです。ただしコンペといっても自由に作品を作るわけではなく、デモ映像があってそれをAftereffectsやPremierなどの映像編集ソフトを駆使してどこまで再現できるか、という技術のレベルを競うような内容でした。
1チーム2~3人が学校の先生によって選抜されます。中国は広いので、市のコンペで上位入賞したら省のコンペ、そして全国大会、というようにレベルが上がっていきます。僕は全国大会の直前まで進むことができましたが、2ヶ月間、別の学校に泊まって家にも帰らずコンペの準備をするのはさすがにきつかったので、もっと自由にやりたいな、と思っていました。
DHUを選んだ理由を教えてください。
高専の最後の1年間はインターンとして自由に活動できるので、東京の日本語学校に留学しました。進学先を決めるうえで映像学科のある芸術大学も考えたのですが、僕は撮影よりも編集に興味があったのと、3DCGやグラフィックも学んでみたかったので、DHUの専門科目を横断的に勉強できる点に魅力を感じました。それからはオープンキャンパスに何度も通って、情報収集して。
高専時代に制作した3分程度のアニメーションを中心にポートフォリオを作りましたが、まとめるのが難しかったです。映像作品をUSBに入れて、デッサンや絵、写真はクリアファイルにまとめました。グラフィックのスキルはあまりなかったのですが、いろいろできることを面接官に伝えないと受からないと思ったので気合を入れて作りました。結果は合格。ホッとしました。
入学してみてどうですか?
専門の演習授業や英語の授業で、自分の近況をプレゼンテーションをする機会がよくあります。毎回、新しい作品の企画を考えたり仲間探しをしていると、みんなが最近何を作っているのか分かるし、刺激になります。僕の周りにはすごい学生がたくさんいるのですが、一番すごいと思った日本人の友達も入学後に3DCGを始めて1年足らずでそのレベルまで到達したので、自分ももっと頑張りたいです。
将来の夢を教えてください。
まだ明確に定まってはいないですが、卒業したらVFXアーティストとして海外進出したいです。VFXはコンペの時も少しやっていましたが、改めてやってみると楽しい。例えばYouTubeの動画だと30分の素材を10分に編集するイメージですが、VFXはいろいろな素材を合成していかにリアルに見せるが肝心。STAR WARSなどのハリウッド作品も2~3秒の映像を作るために何時間、何日もかけている。やりがいがありますよね。
最初は自分だけで作っていたのでいろいろ制限も多かったのですが、いまはCGが得意な友達と一緒にやっています。ニュース番組風のアニメーションを作ったり、3DCGの和室に人間を実写合成してみたり。僕はまだ3DCGができないので友達の協力があってこその作品だし、クオリティがぐっと上がりました。すごく楽しい。
受験生のみなさんにメッセージをお願いします。
面接ではぜひ自信を持って、自分の「好き」を伝えてください。できるかできないか、作品があるかどうかは別。自分の熱意を伝えてください。ちなみには僕は仮面ライダー大好きです!