川口萌花さん在学生紹介
作りたいものをひたすら作り続ける、パンクな大学生活。
川口萌花さん2017年度入学
埼玉県立芸術総合高校(埼玉県)出身
どんな高校生でしたか?
芸術系の高校で映像を学んでいました。授業の課題や友人との企画で制作をすることは普段からあったので、その点は大学生になった今とあまり変わらないと思います。違うとしたら、高校生の頃はパンクファッションに興味がなかったくらいでしょうか(笑)。
なぜパンクファッションに目覚めたのでしょう?
もともと好きな映像作家が荒牧康治さんと花蟲さんで。特に花蟲さんの作品のダークな雰囲気とイラストのタッチをお手本としつつ、ビビッドカラーなど彩度・コントラストの高い表現で、“没個性”にならない作品を作っていきたいと考えています。
パンクファッションもその一部で、自分をコンテンツとして、自分が作り上げる作品といった感覚でファッションを楽しんでいます。それに「ただの派手な人」にならないよう、見た目に見合った実力を持ち続けるため、身を引き締めるという意味もあります。
デジタルハリウッド大学に入学して、今までの制作活動から変化したことはありますか?
東京国際プロジェクションマッピングアワード(PMJ)のように、大きな会場で多くの人に見られる作品をアウトプットする機会が増えました。PMJでは入学前から憧れていた先輩との制作作業を通じて、チームでのコミュニケーション力を鍛えることもできましたし。起爆展(リンク https://www.dhw.ac.jp/news/kibakuten2018/ 注:本学特待生2年生による企画展示会)でもプロジェクションマッピングを作りましたが、見るだけではなく体験できるインタラクティブなものを、手書きのアナログな表現を混ぜて作品として仕上げました。
▼東京国際プロジェクションマッピングアワード Vol.3 優秀賞受賞作品
# Japan AM 0:00(ハッシュタグ ジャパン エーエム レイジ)
▼起爆展作品「Parasomnia」
プロジェクションマッピング×ブラックライトで体験できる絵本の世界。2度見ることでストーリーの意味が分かるシュルレアリスティックな作品
今後はどのような活動をされるのでしょうか?
2019年3月に『百感展(ひゃっかんてん)』(展示はすでに終了)を開催します。
友人と2人で立ち上げた展示会です。とある日の深夜に思いついて、そのままのテンションで友人たちに片っ端から電話をかけ、出展者を募りました。デジハリには自発的で新しいこと好きな人が多いので、「面白そう。やろう!」と、私たちの深夜のノリを許してくれたメンバーには感謝、感謝です。
今まで受けてきた授業の中で、印象に残っている授業はありますか?
「デッサン」です。高校では習っていなかったので自信がなかったのですが、“秀”の評価を貰えたことで、物の見方はちゃんとできている、自分の目は間違っていないんだと思えるようになりました。
あと「広告制作」。今まで、制作物は外部に出さなくても良いと思っていたのですが、人に見てもらうことを前提とした作品の作り方や、他者から見た目線を考えるきっかけになりました。キャッチコピーを考える授業もあって、短い言葉で伝える能力もついたように感じます。
元々3DCGを学びたくて入学したので、1年生の時はCG関連の授業を多く履修していましたが、今は映像、デザイン系の科目を中心に学んでいます。あとは独学でアニメーションの勉強もしています。
デジタルハリウッドのどこが、合っていると思いますか?
校舎の狭さ、かな(笑)。美大に進学した友人から、友だちになっても校舎が広かったり、学部が違うとお互いに何をやっているか分からない、という話をよく聞きます。その点、デジハリは校舎が狭いので、毎日誰かしらとすれ違うし、友だちの友だちともすぐに仲良くなれるような雰囲気があります。
将来はどんな仕事をしていきたいですか?
ミュージックビデオの制作や、アーティストとして個展を開けるような、作りたいものを作れる映像作家を目指しています。ファッションなど見た目に左右されない、「私自身」が受け入れられる環境を見つけ、自分のスタイルを崩すことなく仕事ができるようにしたいですね。