川添 太雅さん在学生紹介
独学で始めた3DCGで、宇宙を描く。

川添 太雅さん2019年度入学
県立神奈川総合産業高等学校出身
――高校時代からCGの勉強を始めたと伺いました。
もともとPCで遊べるゲームが好きで、自分でも作ってみたいと思ったのがきっかけです。3DCGのモデリングを本、ネットなどから独学で学びました。長い時だと1日10時間ぐらいは作っていたかな。
――それから半年後、DHU主催の「U-18アーティストコンテスト」に応募されたんですよね。
そうです。初心者だけど思い切って応募してみたら、結果はまさかの最優秀賞。オープンキャンパスの日に授賞式があって、そこで在学生の作品を見せてもらったときに入学を即決しました。ここに行って技術を盗むしかないと。
▲2016年CG部門最優秀賞「船内」
――宇宙に関する作品が多いですね。
高校の時に図書室で借りた『宇宙がまるごとわかる本』がきっかけです。そこから宇宙工学、ロケットとか宇宙ステーションとかにハマって、観測用のモジュールを3DCGで制作したりしています。「宇宙服」は、宇宙服から装飾品まで、実際の写真をもとにすべてモデリングした作品です。骨組みを入れて実際にアニメーションとして動くようにしたので1か月くらいかかりました。
▲Extravehicular Mobility Unit (EMU) / NASA船外活動ユニット
制作期間 1ヶ月 使用ソフト Blender/SubstancePainter
――入学して何か新しい発見はありましたか?
3DCG以外の分野にも触れてみたことです。AfterEffectsを使ったモーショングラフィックを作ったり、基礎ツールの授業でPhotoshopを使ったりして。他の人の作品を見ていろんな思考を持っている人がいるな、すごいなと思いました。
3DCG分野の人に出会えたことも大きいです。高校の友達にも関心ある子はいたけど、モデリングの工程、テクスチャの作り方、ソフトの使い方など、かなり深い話に焦点を当てますね。すごく楽しいし、ためになる。
――将来の野望はありますか?
ゲームプロダクションやアニメの制作現場とか、クリエイターとして自分が作ったものを人に見て喜んでもらえたらそれが一番。本物と見分けがつかないくらいのCG技術が問われるようになっているので、もっともっと鍛えていきたい。
「スターウォーズ7」にミレニアム・ファルコンという宇宙船が出てくるのですが、そのCGモデルを担当しているのが日本人の成田昌隆さん。すごいリアルで、どうやって作っているんだろうと思ってインタビューを読んだら「プラモデルを参考にして作っている」と。プロってみんなすごい!そういう人になりたいですね。
――最後に、受験生へメッセージをお願いします。
入学当初は自分が何をしようか悩んでいる人が多いけど、1年目でいろいろな分野に触れる中でみんな進路が決まってくる。高校の時からクリエイティブ経験のある人とない人の差も、2年生の終わりにもなればほとんどなくなります。技術系は最初の伸びがすごいので。
入学する時に技術がないと不安に思っている人も、しっかり授業を受けて頑張ればすぐに追いつけます。ぜひチャレンジしていってほしいです。