中平 さくらさん在学生紹介
落合先生との出会いからアート活動へ。

中平 さくらさん2019年度入学
立命館慶祥高等学校出身
――入学前のことを教えてください。
北海道の旭川市出身で、高校から札幌で寮生活でした。もともとピアノやバレエを習っていて、高校では社交ダンス部に所属していました。まんべんなく踊れますが、スタンダードのクイックステップが好きです。
受験生の頃は予備校にも通っていました。でもなかなか力が入らなくて。第一志望に落ちて思ったのは「有名大学への憧れ」だけだったから。
――そこからなぜDHUに?
浪人生のときに予備校の自習室で、進学情報誌をたまたま読んだんです。普段は読まないのに。開いたらDHUを見つけて、調べてみたら面白いなと思って。2日で受ける!と決めました。直感です。
小さいころから絵を描くことや、ピアノや社交ダンスのように表現することが好きだったので、そういうものとデジタルを融合させて自分にしか作れないものを作りたいなと考えました。でもデジタルのことは何も知らないし、パソコンも使えない。
だからこそ、ポートフォリオにはとにかく何でもいれちゃえ!と思って、手書きの絵、ハンドメイド、スナップ、ファッション、お試しで作ったボカロ音楽、企画書など、本当に何でも詰め込みました。面接でもインパクトを残そうと「私は絶対、この学校の歴史に名を刻みます」と啖呵を切って。浪人中にテレアポで海産物を売るバイトをしていたので面接官の前でセールストークしたり(笑)。
合格はできたかなとは思っていたけど、特待生になれるかは自信がなかった。デジタル関係未経験なので、選んでもらえたのがなんでだろう?って。
――入学後は落合陽一先生の授業にも参加されたんですね。
1年の夏に夏期集中講座「メディアアート」を受講しました。私が作ったのは「金のなる木」という作品。お金が好きなので、本当にお金のなる木があったらいいなと。最終的にはVTuberみたいな女の子のキャラを12人作って、お金に対する考え方を喋らせて、その映像を永遠ループさせて、映像の前に金のなる木を立てました。とにかく自分が考えていることを形にしたかったんです。
▲「金のなる木」
――メディアアートの経験がその後の制作活動につながっていったんですね。
アート展示団体「HAT.」に入りました。学内外で定期的に展示会やライブペイントイベントを開催するのがメインですが、SNSにリレー形式で作品を載せていく「Drawing Hat Home」などいろいろなことにチャレンジしています。
▲Drawing Hat Home
https://twitter.com/hashtag/DrawingHatHome
HAT.は、メンバーの運営力がすごいんです。会議ではしっかり議事録を取って、slackでみんなに共有して。展示会の設営やライティングなどもこだわって。本当にすごい。先輩たちが引退するので自分が引っ張っていけるか自信はないけど、作品を表に出す場所としてこれからもHAT.を広げていきたいです。
――将来実現したいことは?
これといったものはないけど、なにか一つに縛られるのが嫌なので、いろいろな肩書があってもいいなと思っています。正直、何になれるのか不安はあるけれど、作品をお金にできたらいいなと。
私、普段はいつも布団の上にいるんです。布団の上で作品も作る。アイディアが出ないみたいに悩むことはない。思ったらやっている。悩まなくてもいいと思っているし、思ったことはなんでも描いちゃう。それが言葉でもぐちゃぐちゃの線でもよくて、その先に「完成した作品」は生まれるんです。
――受験生へメッセージをお願いします。
受験生のころは受験勉強の型にはまっていて、DHUみたいな自由に表現していい学校に目を向けていなかったんです。でも実際に入学して、想像以上に楽しめています。授業もビジネス分野や英語の授業もあるので、いろいろな考え方を知ることができる。毎日何かしらの気づきがあります。
いろいろなタイプの人がいるので一概には言えないけれど、チャンスがあるんだから、利用したもん勝ち。そういう図太い精神が大切だと思います。あとは考えすぎて煮詰まっちゃうこともあるだろうから、楽観的な気持ちも忘れずに!