7期生 井関桃花さんがターレンス「国際賞」を受賞ニュース

掲載日 |
2015年3月27日 |
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オランダの画材メーカーの株式会社ターレンスジャパンが授与するターレンス国際賞を本学の学生が受賞いたしました。受賞したのは南雲ゼミ所属の井関桃花さんの卒業制作作品『どどいつ暮らし』です。
作品についてお聞かせください。
江戸時代後期に流行し、男性の一途な恋心を表した和歌【都々逸】を「棟割長屋の模型」と「かるた」で表現しました。
問題となる和歌の古臭いイメージは明るい配色を使うことで現代風に転換しています。
また、文字を読むのではなく目で楽しんでもらえるよう意識しました。
この作品を通して、【都々逸】のもつ情感や古き良き日本の文化を少しでも多くの人に味わってもらえたら、幸いです。
制作上、一番気をつけた点、狙ったポイント、こだわりなどはどこですか?
作品製作にあたって、子どもにも分かりやすいようにとなるべく視界に入る情報量を減らしました。
かるたは、簡単な言葉遊びとして理解してもらえるよう、日常生活にてらった都々逸を。
また、長屋の立体模型はしがない七味唐辛子屋の男が1人暮らしているという設定で作りました。
時代背景に関してはできる限り忠実に再現したかったため江戸関連の資料を洗い出し、瓦灯など、あまり知られていない調度品に着目しました。
今後どういった作品を作っていきたいですか?将来は何をしたいですか?
在学中、私はさまざまな企業で実際にお仕事をさせていただきました。
卒業後はずっと憧れだったゲーム会社様にて、主にシナリオを専門としたゲームプランナーの仕事を任せていただくことになります。
クリエイターになったからには一つ一つ我が子のような愛情をもって接し、その作品をプレイしたことで、子どもから大人まで世代を越えて語り継がれる「人生の道しるべ」のようなゲームを作っていきたいです。