藤巻ゼミ フリーペーパー「REMEMBER」発刊に向けた座談会開催ニュース
- 在学生の方
掲載日 |
2015年10月24日 |
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藤巻ゼミでは、東日本大震災復興支援のため、被災地の子ども達へ「ミラクルノート」の制作や、大学生向けフリーペーパー「REMEMBER」を発行しています。
「REMEMBER」第4号発行に向け、東日本大震災がおきて5年目となる今、未来に目を向けた「前進」をテーマに座談会を開催しました。東日本大震災がおきた時、あなたは何をしていましたか?
東日本大震災がおきた時、あなたは何をしていましたか?
「情報がわからなくて混乱した」
まず最初に簡単な自己紹介をし、さまざま国や地域出身の学生が2011年3月11日に何をしていたか順番に話していきます。「帰宅難民になった」「食べられる物が乾パンしかなくて体調を崩した」「被災地にいて被災した」「何もゆれなかったからいつも通り過ごしていた」「twitterが荒れた」「買いだめする人がたくさんいた」「情報がわからなくて混乱した」など、当時を振返っていきます。被災した人、帰宅難民になった人は、当時苦労した分、鮮明な記憶となって語っているのが印象的です。
多大な被害をもたらした東日本大震災は、さまざまな混乱を引き起こしました。東北、関東地方で情報が錯綜する中、「被災地へ支援に行ったらいけないと言われた」「日本へ留学を反対された」などの意見もあり、当時どのように行動したらいいか悩んでいた様子が見て取れました。
震災復興の活動をしましたか?
「放映されない被災地の切実な声」
被災地にいた学生から、「ボランティア活動をしてくれている人たちを見たが、その人たちが東京から来たのかどうかはわからなかった。ニュースを見て自主的に地元に戻って来た人たちや地方自治体の方が手伝ってくれた印象が強い。」など放映されない被災地の切実な声がありました。また東日本大震災では、国内外からたくさんの寄付が集まりニュースで放映されましたが、「どのように使われているかわからなかった。お金の額だけ放映され、どこにいくら使われているか全くわからない。個人にも還元されていないので、実感があまりなかった。」との話もありました。
震災後5年「これから」について考える
「今後、東京に同じような地震が起きたらどうするんだろう」
最後に「REMEMBER」第4号のテーマでもある「前進」について話し合い、震災後、人々の意識がどの程度変わったか話題にあがりました。その中で印象的な話は、今年に入りアルバイト先でエレベーターが止まりフロアに閉じこめられる事件がおこり、人々がまずその場所から逃げることを考え行動したためパニックが起きた話です。「もし、そのようなことが起きたらその場から逃げるのではなく、まずは身の安全を確保することが肝心なのに、みんな震災の体験が生かせていないね。今後、東京に同じような地震が起きたらどうするんだろう。」との話がありました。この大震災を教訓にした「HOW TO」がたくさんあるにも関わらず、実際にこのような場面に出くわすと冷静な判断が出来かねることを思い知らされました。
今回の座談会に出席し、震災を通し学生が高い防災意識を持って活動していることを知りました。この意識が少しでも多くの人に届き、共有できるよう今後の活動を伝えていきます。
藤巻ゼミについて
私たち藤巻ゼミは4年前から、東日本大震災への復興支援活動を続けています。現在は、被災地の子ども達のためのノートや、ご家族で使えるカレンダーの制作を行っています。また、大学生に向けたフリーペーパーを年1回発行しています。