藤巻ゼミ 東日本大震災復興支援活動 2016ニュース
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掲載日 |
2016年5月11日 |
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被災地訪問/宮城県石巻市、福島県南相馬市
ー現地からの声、「物資よりもふれあいを」「3月11日を忘れないで」ー
2016年は、「REMEMBER」・ミラクルノートに加え、ミラクルノートに登場するミラクルマンが何者かを紹介する『ミラクル絵本』を新たに制作し、4月中旬にはその絵本を携えて、毎年『ミラクルノート』をお届けしている宮城県石巻市の小学校3校と福島県南相馬市の市民活動サポートセンターを訪問しました。そして、今年で震災から5年目を迎えたこともあり、これからどのような支援が求められているかを直接お聞きするため、取材にご協力いただきました。
石巻市では、「子供たちは『ミラクルノート』を大変喜んで使っている。」「震災で母子家庭になったり家族が崩壊した家庭の子供もいるので、直接顔が見られて声を届けるような本の朗読も良いですね。」「最近では、復旧も進み物資は足りているので、物的な支援よりも東京で震災について忘れないための活動をしてほしいです。」というご意見など、南相馬市でも今後の活動を検討する上で貴重なアドバイスをいただくことができました。
ゼミの代表4名に引率として教授が同行した今回の訪問は移動距離も長く大変でしたが、被災地を視察することもでき、とても有意義な経験となりました。

フリーペーパー「REMEMBER」、ミラクルノート・絵本発行
ー東日本大震災を忘れないということー
震災を「忘れない」とはどういうことでしょう。改めて考えてみました。私たちは実際に体験したわけではなく、映像を見たり、現地を訪れたり、被災した方々の声を聞いて当時の様子を想像することしか出来ません。ゼミ生達からは「忘れない」とは、「原発事故後の本当の苦労は、被災した方々にしかわからないのでそれを伝え続けること。」「同じ過ちを繰り返さないようするために事実を語り継ぐこと。」「多くの人が防災意識を持てるような情報を発信すること。」などの意見があがりました。復興を目指す人たちと繋がり、共に歩み続ければそれらは実行できるはずです。
藤巻ゼミでは、「東日本大震災を忘れさせない」をテーマとして、大学生達に被災地の状況や情報を伝えることを目的としたフリーペーパーを発行しています。今回発行した4号では「前進」をテーマとしました。この号では、東日本大震災について座談会をおこない、学生同士さまざまな意見交換が行われた様子が掲載されています。実際に震災を体験した学生の話から、マスメディア通じ見聞きした情報とは違い、私たちの想像を超えた苦労があったこともわかりました。私たちは、これからもフリーペーパー発行以外にも何らかの形で復興支援活動を続けていきます。
最後に、平成28年熊本地震の影響により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
フリーペーパー「REMEMBER」は、デジタルハリウッド大学駿河台キャンパス3F受付に設置しておりますのでご自由にお持ちください。

藤巻ゼミについて
ビジュアルコミュニケーションをテーマにしたグラフィック表現を探求するゼミです。
そして震災直後から、私たちの専門性を活かして可能な範囲で行える、東日本大震災被災地への復興支援活動を続けています。これまでに、ミラクルマンというキャラクターを創作し、それを利用して仮設住宅に暮らす方々のためのカレンダー・子ども達のためのノートや絵本の制作と、南相馬市の小学校でのワークショップ開催などを行ってきました。また、取材記事や活動報告を掲載した大学生向けのフリーペーパーを年1回発行しています。