東京ゲームショウ2025(9月27日~28日)に在学生が出展します!  
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学内最大規模。3DCG/VFXサークル「MULTICUT」にメンバーが集まるわけ

3DCG/VFXサークル「MULTICUT」

2024年12月発足

「今後は、ほかのサークルと連携して展示会を開きたい」「サークルとして有償の依頼を引き受けたい」「数年後は僕たちが卒業生として在学生に仕事を依頼したい」

2024年12月に発足した、デジタルハリウッド大学(DHU)3DCG/VFXサークル「MULTICUT」は、設立1年目にして数々の目標を掲げて活動しています。

そんなMULTICUTが今、力を入れているのが、初学者向けの3DCG/VFX講座やチーム制作プロジェクトです。なぜ初学者の育成に力を入れるのか。なぜMULTICUTに在学生が殺到しているのか。サークルを運営している2年生に話を聞きました。

学内最大規模に発展した3DCG/VFXサークル

左から、サークル長・塚田 千煌さん、副サークル長・清遠 元皓さん、間鍋 孔太さん

——まずは、MULTICUTがどんなサークルか教えてください。

塚田:MULTICUTは3DCG/VFXの技術の習得や実践を目的としたサークルです。2025年7月時点で、約150人の1・2年生が集まっています。主に3DCGやVFXの制作に関する講座の開講、チームによる短編映像制作プロジェクトなどを行っています。

間鍋:ほかにも、定期的にボードゲームやテレビゲーム、食事会などを開催したり、期末には2年生が1年生の課題を見たりして、1・2年生同士が交流できる場を作っています。

——そもそもなぜ新たにサークルを立ち上げようと?

塚田:DHUには映像制作や3DCGなど、専門分野に特化したサークルはあったのですが、いろいろなジャンルの人が集まってチームで制作を行うサークルがありませんでした。それで、さまざまな人が集まってひとつのカットを作ろうという意味を込め、MULTICUTという名前のサークルを作りました。
最初は自由気ままに活動しよう思っていて、なあなあでチーム制作をしていたら、あるとき間鍋に電話で2時間くらい怒られたことがあって…(笑)。
3Dモデルを平面に展開して色を塗る作業があり、僕はその工程が苦手で、後回しにして納期を守らなかったんです。このとき怒られたのをきっかけに「友達だからいっか」とダラダラ制作するのを止め、友達と一緒だからこそ本気でサークル活動に打ち込んでみようと思うようになりました。

——サークルを立ち上げて半年以上が経過し、年度始めには新1年生が入学してきました。現在はどんな人が集まっていますか?

塚田:すでに自分でCGやVFX作品を作っている1年生もいれば、知識0だけれどこれから先輩に教えてもらいたい、先輩と仲良くなりたいと思って加入してくれる人など、さまざまです。
2年生の中には、個人で外部の顧客から仕事を請け負っている人もいて、1年生に教えられる技量を持っている人がたくさんいます。Maya、ZBrush、NUKE、Adobe Substance 3D Painter、Houdiniなど、大学のPCにインストールされているソフトなら、大抵誰かが使い方を教えられます。

清遠:本当に来る者拒まずで、幅広いジャンルに手をつけてみたいと考えている人もいれば、チーム制作がどんなものかコミュニケーション自体を体験してみたいという人もいます。
ほかにはポスターや名刺を作れるデザイン担当の人もいれば、広報を担当している人、カメラマンもいて。サークルにいる人だけで何らかのイベントを開催できるくらい、いろいろな人がいますね。

——3人は設立メンバーですが、途中からサークルに参加したメンバーにはMULTICUTはどのように映っているのでしょう。

田中:やりたいことがありすぎる人たちが多いので、わたしが率先して、打ち合わせの議事録を書いたり、進行中のプロジェクトを整理したりしています。運営チームに加わったのは1、2ヵ月前で、入ったときから情報が散らかっていたので、誰もやらないならわたしが、といろいろ整理整頓しています。

塚田:彼女には助けられてばかりです。

田中:ただ、わたしの仕事が増えるということは、みんなが好きなことを熱心にやっている証拠だと思うので、その点は尊敬しています。

2年・田中さん

1年生に向けて講座を開講しているわけ

——1年生や田中さんのような方を含め、MULTICUTには続々と新メンバーが加入しています。なぜ設立1年目で、150名という規模にまでなったと思いますか。

清遠:やっぱり講座がきっかけでサークルに入ってくれた人が多いのではないでしょうか。

間鍋:入学したばかりの1Q(春期)では、まだCGの実践的な授業を履修できないんです。デジタルコミュニケーションに関する概論や、外国語の授業が必修なので、「早くCGを勉強したい」と考えている1年生が足踏みしてしまいます。そこで、4・5月のうちから授業より先に、初歩的なことを学んでもらっています。

——たとえばどんなことを教えていますか。

塚田:PC教室の使い方や、PCのログイン方法、Mayaという3DCGアニメーションソフトの使い方などを教えています。僕を含めほとんどの運営陣はMayaを扱えるのですが、Mayaの講座に関しては僕らはティーチングアシストとして参加しています。講師をしているのは、サークルで一番Mayaに詳しい、伊藤くんと星くんです。

2年・伊藤 ピコティン 幸喜さん(中央)、星 観広さん(右)

——おふたりはMaya講座で何を教えていますか。

伊藤:Mayaのインストールやログイン方法、制作データの管理方法、エラーが起きた場合の対処方法、エラーを起こさないコツなどを伝えています。
たとえばポリゴンを使ってオブジェクトを作る際に、五角形以上のポリゴンを使用すると、エラーが起きやすくなってしまいます。使用するポリゴンは三角形か四角形に。データを保存するときはここに。使わないデータは消去したり、クラウド上にバックアップを取ったりするように、と基本中の基本を重点的に教えています。

星:Mayaはデータの保存方法や保存先が分かりにくいんですよね。使い慣れている人でもミスしてデータを失くすこともあるので、「学び始めの段階からデータの管理をしっかりしよう」とお伝えしています。

——授業の準備をして、参加者を集め、講師をする。簡単なことではないと思うのですが、そもそも講座を実施するモチベーションは何でしょう。

星:受講する1年生のためだけではなく、ちゃんと僕らのためにもなっているんです。基礎的な内容を、初心者向けに噛み砕いて伝えていると、「そういえば、こんな方法もあった」「普段なんとなくやっている作業って、こういうことだったんだ」と、より僕ら講師の理解度が深まります。

伊藤:僕は、グループワークをするためにこのサークルに入ったので、最初にみなさんに制作方法を教えて、それから一緒にグループワークをしたいと考えて講師をしています。将来的にはサークル全体のレベルを上げ、大学全体のレベルも上げていきたいです。

塚田:単純に、サークルの運営メンバーが人と喋るのが大好きだから、定期的に講座を開いているんだと思います。講座やイベントの準備をする中で、運営チームの中でコミュニケーションを取り、講座を通じて初対面の1年生と関わるのがこのサークルの醍醐味です。

——間鍋さんと清遠さんは、MULTICUTが実践している、学生同士で教え合うことのよさについて、どのように考えていますか。

間鍋:やっぱり、わいわい楽しく勉強できるのが、MULTICUTのよさだと思います。CGの情報源はほとんどが英語で、ひとりで調べるにはなかなか大変です。みんなが持っている知識を持ち寄り、楽しく学び合うのが、技術が向上する近道だと考えています。

清遠:3DCG、VFXといっても、人によって使うツールが異なります。それぞれの分野を極めようとしている人が自分の知識をほかの人に共有し、それを受け取った人が自分の領域で応用していく。複数人で学び合い、チーム制作をするMULTICUTだからこそ、実現できていることだと思います。

150人寄れば文殊の知恵。やりたいことがあふれているサークル

——MULTICUTの今後の展望について教えてください。

清遠:一番力を入れたいのはチーム制作だよね。

塚田:今年はサークル内で希望者を集めて、全員でひとつの作品を作ろうと思っています。今は5人1組くらいを想定していて、シーンを分割してチームごとに制作してもらおうかなと。

間鍋:これからは教える場だけでなく、実践する場も多く提供したいと思っています。技術は学んだけれど、これから何を作ろうか悩んでいる人が多いと思うので、いいきっかけになれば嬉しいです。

塚田:それに、目標があると制作に集中しやすいと思うので、制作物を展示する場も準備したいと考えています。今はまだ企画段階ですが、学内の映像系のサークルと一緒にプロジェクトを進行しているところです。ほかのサークルと一緒にひとつの展示会を運営して、サークルメンバー以外とも交流をしていければと思っています。
もちろん、サークル内での交流も積極的に行っていきたいので、運動会やボードゲーム、テレビゲームなどのレクリエーションも実施予定です。
そして将来的には、サークルとして大学外のお客さんから有償の依頼を引き受けたいと考えています。

間鍋:報酬が発生するため、学生だけで企業と取引をするのは心配なこともあり、今はまだ事務局の方に相談している段階です。もし僕らが在学中に実現できなかったとしても、自分で仕事を依頼できる立場になったらサークルの後輩に頼みたい、といった話もしています。

——最後に、DHUへの入学を検討している方、サークルへの加入を考えている方へメッセージをお願いします。

塚田:DHUに入ったら、ものすごく楽しいと思います。国籍が違う人、価値観が違う人がいろいろいて、同じ授業の課題に取り組んでも、本当に多種多様な作品ができあがっていきます。さまざまな知見を得られる場所だと思うので、ぜひDHUへ。サークルに関しては、困ったらMULTICUTに来てください。

清遠:もしDHUに来て、0から3DCGを勉強してみたいという方には、おすすめのサークルです。PCルームで誰かしらサークルメンバーが作業しているので、聞きたいことがあれば個人に対してもレクチャーが可能です。自分だけでは勉強が捗らないという方はぜひ来てください。

間鍋:MULTICUTは、「実写映像もCG映像もVFX映像もいろいろやりたい」という、DHUらしい人に適したサークルだと思います。これからいろいろな企画をサークルで用意しているので、MULTICUTでやりたいことを見つけてほしいです。

「MULTICUT」運営メンバー

MULTICUTの最新の活動は各種SNSをご確認ください。
Instagram:@multicutvfx
X:@MULTICUTVFX

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