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Perfumeのようなリアルタイムの感動体験を。

今井 亨さん

2020年度入学
都立科学技術高等学校出身

――どんな子ども時代を過ごしましたか?

小学~中学までは野球や水泳、バスケをしていました。パソコンには触ったことがなかったです。そのまま家の近くの都立高校に進学しました。

――高校時代に大きな転機があったと伺いました。

高校1年生の6月16日、Perfumeのライブがあったんです。幕張メッセで。Perfumeが好きだったので行ってみたら、臨場感や迫力が桁違いで物凄い衝撃を受けました。10月の大阪、11月福岡のライブにも1人で行って、幕張メッセとはまた違う演出ですごく面白かった。こういうことをしてみたいと思うようになって、勉強にも手につかなくなって。パソコンを買ってほしいと親に頼んだんですが、自分で買いなさいと。

このままではダメだと思ったんです。今考えるとよくわからないんですが、学校を辞めようと。思った3日後には辞めていました。それが2月6日だったので、受験に間に合うのが都立高校だけ。母親は驚いていたけれど、やりたいことがあるなら応援する、と後押ししてくれました。これまで自分にそういう一面はまったくなく、人生一の行動力だったと思います。だから親も認めてくれたのかな?

新しい高校は楽しかったです。機械・制御工学専攻で、目標は映像やプログラミングで制御することでしたが、プログラミングだけでなく基盤、電子工作、植物、バイオ、建築など幅広く学びました。高校時代の活動を受験でアピールできるならいいかなと。

高校3年生のとき、テレビ局の企画でPerfumeとのコラボをしたんです。渋谷公会堂で行われるコネクションというダンサーの新曲演出を高校生3人でやってみようという企画で、ダンサー、衣装制作、演出すべて高校生で作り上げました。

――進路はどのように考えていましたか?

筑波大学の図書館情報メディア系が第一志望でした。落合陽一先生のいるところですね。ただ推薦も一般もダメで。一方で高校の時のメンバーが先にDHUに合格していたので、自分もいけるかな、また一緒にやりたいなと思って。

特待生入試の作品型を受験しました。手ごたえはなかったです。面接官がメディアアート系の先生だったので、痛いところを突かれたのを覚えています。合格を知った時はうれしかったですし、筑波大にも知り合いができて繋がりが持てているのでいいかなと。

――それが実現したのが「existance」という作品ですね

DHU入学が決まってから入学前にメンバーと作り始めていたもので、コロナの影響で実現していなかったんです。大学一発目で面白いことができたら楽しい学生生活を送れそうだし、友だちも増えるかなと思って、新入生9名で制作しました。

作品のテーマは「実在」。コロナで自分自身の存在を見つめなおすことをダンス、映像、音楽で表現しました。作る過程はほぼ全部zoomなどのオンライン。企画の立て方やコンセプトを考える良い機会になりました。

――今の目標は?

直近の目標は、どこかのホールなどでもっと規模の大きいことをやってみたいです。場数を踏んでいく上で現場力がついていくと思うので、今年中にはDHUから仲間を募ってやってみたい。

僕が作品を作り上げるうえで大切にしていることは、リアルタイム。映像を編集して出すのもそれはそれで計算されたもので綺麗なのですが、人の心が動くのはその場で見ていること、リアルタイムに何か反応があることが大事だと思うんです。僕がPerfumeのライブから与えられたように、たくさんの人にリアルタイムで感動を与えたいです。Perfumeの演出にもいずれ関われたらいいなあ。「(渋谷公会堂の)あの時の?」ってなったら面白いなと。

――メッセージをどうぞ!

何かやっていることがある人は、そのまま伸ばし続けてほしい。勉強も大切だけど、好きなことをやり続けることが大切です。まだ何もやったことがない人は、なくてもなんとかなる。むしろそこから無限にやりたいことができるので、チャンスとも捉えられます。僕自身、没頭するのが遅くてライブや誰かの講演を体験して視野が広がりました。知らない世界を知る勉強の機会としてチャレンジしてほしいです。

そういえば平手友梨奈さんのTVCM(「みんなを生きるな。自分を生きよう。2021」)。あれ、リアルタイムですよね。僕もやりたかったな〜!来年とか再来年には僕が担当できるよう頑張ります。

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