【祝】日本作品初!学生アカデミー賞アニメーション部門銀賞受賞   
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ゲームに魅了され続けた卒業生が、ゲームを「届ける」仕事を選んだ理由とは。

山本 聖也さん

2021年度卒業

山本 聖也さん
トランスコスモス株式会社  マーケティングプランニング統括部

デジタルハリウッド大学(DHU)卒業後、国内大手のデジタルマーケティング企業であるトランスコスモス株式会社に入社し、広告プランナーとして活躍されている山本聖也さん。デジタルマーケティングとBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の分野で多くの企業を支援するトランスコスモス社は、DX支援、カスタマーサポート、データ解析などの多様なサービスを通じて、クライアントの業務効率化とビジネス成長をサポートしています。

山本さんが所属するマーケティングプランニング部では、マーケティングとクリエイティブの力で顧客のブランド価値を最大化することを目標に、クライアント企業の商品をより多くのお客様に、よりよい形で届けるための支援を行なっています。

あるゲームとの出会いをきっかけにDHUに入学した山本さんが、ゲームを「作る」よりも「届ける」仕事に就くまでの経緯について、在学中の様子を振り返りながら伺いました。

聞き手:
大城漣(学部1年|キャンパスPRプロジェクト7期生)
吉浦真愛(学部1年|キャンパスPRプロジェクト7期生)

デザインが導いたデジタルハリウッド

——デジタルハリウッド大学(DHU)への進学を考えるにあたり、どのようなきっかけがあったのでしょうか?

高校時代から絵を描いたりデザインすることに興味があったので、将来もデザイン系の職に就きたいなとぼんやり思っていました。学べる大学を探していたときに出会ったのがDHUでした。

Tokyo 7th シスターズ」というスマホゲームとの出会いも私にとって大切でした。中学校3年生くらいからずっと好きなゲームなんですが、作品のテーマに対する当時の監督の熱量や考え方、作り込み、そういったものすべてがかっこいいなと思ったんです。

『Tokyo 7th シスターズ』(トーキョーセブンスシスターズ)

株式会社DONUTSが2014年にリリースしたアイドル育成リズム&アドベンチャーゲーム。西暦2034年のアイドル氷河期に、次世代アイドル劇場型スタジオ『スリーセブン』の二代目支配人としてアイドルプロデュースを行う。

——「つくる」側に興味を持った、ということですね。在学中の山本さんについても振り返っていただけますか?

入学したのが2018年で、デザインと3DCGを中心に学びました。在学中に趣味で始めた音楽活動は今も続けていて、自分でイベントを主催したりしています。

2022年11月のハロウィンパーティでは卒業生としてパフォーマンスを披露した
https://note.com/dhu/n/n0fdefe053be5

——私たちが所属する在学生広報チーム「キャンパスPRプロジェクト(CPRP)」の4期生としても活動されました。当時4年生だったとのことですが、このタイミングでインターンを始めたきっかけは?

実績作りの意味が大きかったです。2年生の終わり頃からコロナ禍が始まって、まともに外にも出られない状況だった。そのまま1年が経ち、いざ就職活動ってなった時に、とりあえずゲーム会社を受けてみたもののあっさり落ちてしまって。それでモチベーションが下がってしまった。

このままではまずい、何かしら経験を積まなきゃ、と思って応募した記憶があります。友達がCPRPの3期生として活動していたので、その紹介もあってという感じですね。

——CPRPの活動で印象に残っていることを教えてください。

「夏のオープンキャンパス」です。7期生のみなさんもそうだったと思いますけど、規模的にも一番大きいですし、CPRPの活動の集大成として位置付けられています。

私たちの代(4期生:2021年)が考えたイベントテーマは「夏祭り」。コロナ禍で「失われた夏を取り戻せ」を合言葉に、提灯や短冊、屋台などで会場内を装飾しました。私はYouTube Liveのレポーターとして、参加者に楽しんでもらえるようチームで取り組みました。


参考:【開催レポート】夏のオープンキャンパス2021【デジタルハリウッド大学】

あとは「リクルートDM制作」ですね。リクルートの進学媒体「スタディサプリ進路 入試・出願特集号」という冊子に同封されるDHUの広告制作を、キャンパスPRプロジェクト生が行うというもの。DHU入試事務局のみなさんに加えて、リクルートの営業担当の方や外部の広告プランナーの方にも入ってもらって、構想から完成まで約3ヶ月をかけて制作しました。

いま見返すと少し恥ずかしいのですが、ネオン街をモチーフに、いつもと違う路地に入ると新しい世界(=DHU)が待っている、というテーマでした。半年間のインターン活動の中で最初の大仕事だったので、印象に残ってますね。

山本さんが手がけたリクルートDMのデザインラフ。CPRP生がそれぞれ案を出し、最終的に山本さんのデザインを元に制作した。詳細は本学公式note(https://note.com/dhu/n/na89037a36c29)へ。

広告プランナーの仕事とは

——改めて、広告プランナーとはどのような仕事なのでしょうか。

みなさんがイメージしやすいところで一例を挙げると、YouTubeやInstagramに出てくる動画広告ですね。それをプランニングする、つまりクライアントの予算や商材に合わせて、どういう媒体にどういう手法で広告を出すのが最も効率的なのかを考える。それが広告プランナーの仕事です。

プラン=企画して終わりじゃなくて、施策を実行して、クライアントの目標に対してどれだけ達成したのか、何をどうしたから達成できたといった報告を含め、PDCAを日々繰り返していく感じですね。

『Tokyo 7th シスターズ』の話にもあったように、作り手側のこだわりや熱量を伝えることに興味がありました。DHUに入学してからデザインを学んだり音楽活動をしてきたわけですが、そのきっかけをくれたゲームというエンタテインメントの魅力を、広告プランナーとして売り込みたいと思ったんです。

——広告の企画を考えるときに意識していることや、コツはありますか?

企画の内容はもちろん大切なんですけど、「どこ」に広告を出すかっていうのが重要です。例えばX(旧Twitter)、Instagram、YouTubeなど、媒体によってできることも違います。ターゲットを絞り込んで、購入・利用する見込みの高いユーザーに向けて情報を届けられるメディアはどれなのかを、クライアントの商材と掛け合わせて企画する。

目的や目標の設定も重要ですね。たとえば「認知」なのか「(顧客)獲得」なのか。クライアントから受注した時点で要件として決まっていることが多いですが、こちらから「このキャンペーンは認知目的をメインでやりましょう」などと提案することもあります。

——今後の展望についても教えてください。

ゲーム業界へのこだわりがあるので、ゲーム専門の広告プランナーとして立場を確立したいです。また、現在はプランニングが業務のメインですが、将来的にクリエイティブの側にも関わっていきたい、自分で手を動かしたりディレクションしたい気持ちもあります。二足のわらじじゃないですけど、両方できるようになれば視野も広がりますし、学生時代に学んできたことをより活かせると思っています。

DHUでの学びが活きた瞬間

——学生生活の経験の中で「いまこれが活きている」と感じることは?

社会人として必要なスキルを学ぶことよりも、「何かをつくること、PRすることを楽しんでやる」ことが大事だなと感じました。就職活動も結局、自分をどうPRするかじゃないですか。自分自身のやってきたことを振り返って、自分の強みが企業の求めている人材とどう合致するかを深く考えられるようになった点において、学生時代の経験が今につながっているなと感じます。

——具体的な業務レベルでこれが役に立っている、というものはありますか?

人との接し方ですかね。学生の頃から意識していたことは「嫌われたくない」ってことで。そのためにも、メンバーの性質や性格を分析して「どう接すればこの人のやる気を引き出せるだろう」みたいなことは常に考えていました。

今の会社に入って3年目なんですけど、社内外問わず「この人はどうすれば仕事を気持ちよくやってくれるか」とか、逆に「どうするとやる気を削いでしまうのか」みたいことは敏感に感じ取るようにしています。そういうところで気を使えるようになれば、結果的にチーム内の雰囲気が良くなって、仕事もしやすくなるし、成果も出せるのかなと考えています。

——「お客様の満足の大きさが我々の存在価値の大きさであり、一人一人の成長がその大きさと未来を作る」というトランスコスモスの企業理念にも繋がるお話ですね。

お客様の満足は、ただ数値上の目標を達成すれば高くなるわけでもありません。それをより効率的、積極的にやることで気持ちの面でも違ってきますし、目標を達成した後も、改善のためにいろいろなアプローチをかけることが重要なのかなと。

学生のうちは「これは絶対いいものだ」って自分で納得できるかが目安ですよね。でも、社会人になると自分がいくらいいと思っても、クライアントが納得しないと進められない。だからこそ、相手が何を求めているのかをヒアリングして、緊密にコミュニケーションを取りながら対応していくことが、お客様満足に繋がるんじゃないかと思います。

その点、インターン生ないし大学生という比較的リスクの低い立場で企業(大学)のPR活動に携われる、しかも単位までもらえるCPRPって、貴重な機会ですよね。私が仮に今の立場で広告配信をミスったとしたら大問題ですし、会社を挙げて補填しなきゃいけない。でもCPRPでは、大学事務局のスタッフのみなさんの指導監督の元、全国10万人以上の高校生の自宅に送付される広告制作を経験できた。こうした経験が他にも数多く用意されているところが、DHUで学ぶメリットといえます。

——「最後に、DHUの在学生、ならびにDHUへの入学を目指す受験生に向けて一言お願いします。

目標を作ることが重要です。目標を持って、それに対して何をすればいいかというところを決めて、ある程度計画を持って大学生活を送りましょう。例えば、どこどこの会社に入りたいと決めたら、そのために何をすべきかを逆算して、小さな目標を作る。その小さい目標を達成するために、さらにまた小さな目標を設定する。ダメだったらすぐに軌道修正しながら、大きな目標に向かっていく。そうやってステップアップしていくことが大事だと思います。

——ありがとうございました!

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