東京ゲームショウ2025(9月27日~28日)に在学生が出展します!  
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写真で“自分らしさ”を映す — 水村姫果さんが個展に込めた想い

水村姫果さん

2022年度入学

2025年7月10日(木)〜14日(月)、デジタルハリウッド大学(DHU)が入居する御茶ノ水ソラシティ地下のGallery蔵にて、学部4年の水村姫果さんによる展示「スマホは世界じゃない展」が開催されました。

コンセプトは、「スマートフォンという身近な存在を見つめ直し、心に残る場所を作る」。写真とメッセージを中心とした空間を通じて、子どもから大人まで、スマホに振り回されているすべての人に向けたメッセージ性の高い展示です。映像制作を志して入学した水村さんが、なぜ写真で作品を発表することになったのか。その道のりとこれからを伺いました。

※DHUでは2023年より、学生が無料で展示を行える環境づくりの一環としてGallery蔵での展示支援を行っています。今回の展示もそのひとつとして開催されました。

バドミントン一色の高校時代、偶然手にしたカメラ

高校時代はバドミントン部に所属し、練習漬けの毎日を送っていたという水村さん。そんな中、コロナ禍で学校が休校になった3カ月間。引っ越しのアルバイトで初めて手にした給料で、憧れだったカメラを購入します。

「当時のカメラはオート機能ばかりで、明るさや色は全部自動。それでも持ち歩いて撮るだけで楽しくて、友達や風景を撮るたびに写真の魅力にのめり込みました。」

部活以外にも、ダンスや動画編集、写真など、創作することが好きだったという水村さん。小学生の頃からスマホで動画編集をしており、友人の誕生日や卒業イベントでムービーを制作しては喜ばれていました。「何かを形にすることは、昔から私の生活の一部だったんです。」

進路に迷い、DHUにたどり着く

高校では「GMARCH以上を目指す」という雰囲気が強かったものの、どの学部にも惹かれず、映像系の大学を探しても分野が細かく分かれており、すぐに専門を決めることに迷いがありました。そんな時に出会ったのが、デジタルハリウッド大学(DHU)でした。

「多分野を学んでから専門を選べるカリキュラムを知って、“ここだ!”と即決しました。入学後は映像・写真・デザイン・広告などを幅広く体験し、自分の“好き”を見つけていきました。」

その言葉通り、1年次から同級生の自主制作の撮影スタッフや、映画の制作現場の外部インターンなど、映像制作に精力的に取り組んできた水村さんですが、ゼミ選びのタイミングで改めて自分のやりたいことを考え直しました。「映像は大人数で長期間かけて作りますが、写真は少人数で短期間でも完成できる。自分の性格やスタイルには、写真のほうが合っていると感じました。」

そこで、映像系ではなく広告分野を扱う本多忠房教授の「現代広告表現研究ゼミ」を選択。写真での表現に本格的にチャレンジすることを決めました。「誰でも撮れる時代だからこそ、どう差をつけるかが難しい。同じ被写体でも、服装やロケーション、ライティングによってまったく異なる表情を見せることができるのが写真の面白さですね。」

初の個展開催、そしてこれから

「スマホは世界じゃない展」のモデルとして選んだのは、1年前(2024年)に同級生で映画監督の遠藤百華さん(学部4年)が制作した映画『3月11日』に、子役として出演していた鈴木唯さん。水村さん自身も映画の撮影現場に参加していたことをきっかけに、唯さんとその妹の咲さんと撮影したいという想いが湧き、共演が実現しました。

最後に水村さんに、作品づくり、特に撮影で大切にしていることと、これからの夢について伺いました。

「当日までの準備を徹底することを何より大切にしています。撮影時間が長くなればモデルやスタッフの集中力が落ちるため、限られた時間で全力を注ぎました。今回も屋外・屋内あわせて6時間で撮影を終えました。

今回の展示は卒業制作として『写真絵本』にまとめる予定です。写真を通して、誰かへの贈り物になるようなあたたかい作品にしたい。光の使い方をさらに磨いて“カメラマンだからこそ撮れる写真”を追求し続けたいです。」

将来は人物を撮る商業フォトグラファーとして、雑誌の表紙を飾る作品も手がけたいと話す水村さん。
メディアの形が変わっても、柔軟に表現を続けられる存在を目指しています。

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