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未経験から歩むゲームクリエイターへの道。

久和野拓道さん

2022年度入学
東京都(都立)井草高等学校出身

────どんな学生時代を送っていましたか?

僕は幼稚園時代からピアノを習っていたので、家に帰ったらピアノを弾いて過ごすような子どもでした。高校からは地域の小学生たちの野外活動を支援するNPO団体の活動に参加していましたが、コロナで活動が中止に。それからは小説を書いてサイトに投稿していました。高2の末にやっと受験を考え出しましたが、特にやりたいことも、行きたい大学も見つからず……。

──ピアノや小説はやりたいことではなかった?

どちらもあくまで趣味で、それが将来につながるようなイメージは湧きませんでした。

──久和野さんは浪人経験をされていますね。

現役時代に情報系の大学をいくつか受験したのですが、合格できませんでした。というのも、当時は明確な夢や目標がなく、とりあえず周りに流されて受験をしていたんです。大学受験に失敗したときは正直「1年間の猶予ができた」と思いました。せっかく時間があるならと、このモラトリアム期間に真剣に進路と向き合おうと思ったんです。そして浮かんだのが、ゲームを作りたいという夢でした。

────なぜゲームだったのでしょう。

ずっとゲームが好きだったんです。小学生のときはカードゲームが好きで、「デュエル・マスターズ」や「ポケモンカードゲーム」を、中学生のときはパソコンで「ファンタシースターオンライン2」を、高校生のときはスマホで「モンスターストライク」を夢中でプレイしていました。ゲーム遍歴を振り返ってみて、好きなことを仕事にしたいと思ったんです。

──ゲーム遍歴が夢につながったとは!

好きな漫画家さんが「将来どんな仕事をするにしてもどうせ苦しむんだから、好きなことで苦しんだほうがいい」という話をされていたんです。その考えは面白いなと思っていて、僕も好きなことを仕事にしたいなと思いました。

────DHUはどこで知りましたか?

浪人生になってすぐ、ゲームを学ぶのであればDHUはどうかを親が勧めてくれました。ゲームの勉強は専門学校が主流だと思っていたので最初は自分もそのつもりでいたのですが、学ぶ期間の短さに対しての不安もありました。だから、ゲームの勉強ができる大学があると知ったときは驚きました。

それに正直な話をすると、当時の僕はゲームに対してまだ腹をくくりきれていなかった部分もあったんです。専門学校に行ったらもう後戻りはできないけれど、大学であればゲーム以外のさまざまな選択肢も選べるだろうという考えもありました。

──受験時のことを知りたいです。

入試について調べた結果、まずは募集人数の多さからオータム・トライアウトに挑んだ方がいいと判断しました。ただ高校時代にゲームの分野に関して遊ぶ以外に何もしてこなかったことを考えると、本当にダメ元での挑戦でした。想定通り不合格でしたが、落ち込んでいる暇はありません。最初からメインは一般選抜での受験を考えていたので、それからは共通テストに向けてしっかり勉強をし、学科で無事入学を決めました。

──未経験からのスタート。実際に授業を受けてみてどうでしたか?

未経験の僕が入学後に感じたのは、周りの人のレベルの高さ。DHUにはずっとその分野で実力をつけてきたようなすごい人がたくさんいるんですよ! オープンキャンパスではゼロからの人もいると聞いていたので安心していたんですけど、経験者はやはり多いですね。ただ、そこにコンプレックスも不安も感じませんでした。同級生は敵ではないし、むしろわからない部分を気軽に聞くことができるので、ありがたい存在だなと思っています。それと、当たり前なんですけど、ちゃんと大学なんだなと思いました。

────どういう部分で感じましたか?

クリエイティブな授業ばかりを想像しがちですが、座学の授業もあればレポート課題もある。ほかの大学と変わらない、共通した部分も多くあるなと感じました。

────自身のサークル活動についても教えてください。

「エルメス工房」というサークルに所属しています。ゲーム開発者が集まり、知識や情報、技術を共有しあうことがメインの活動で、アウトプットの一つとしてゲーム制作をしています。制作はグループワークになるので、相手に伝わるようなラフスケッチを描いたり、言語化をしっかりしなくてはいけません。結構大変なんですけど、実際に仕事をするときはそれが当たり前なので、勉強になっています。

──夢は変わらずゲームの道なんですね。

そうですね、ゲームの道をブレずに突き進んでいます。ゲームを作っていて思うのは、ピアノを弾く感性や小説で物語を作る力が、そのままゲーム作りに生かされているということ。技術のことを考えると“もっと早くから学んでいれば”とも思いますが、それ以外にしてきたことだって、きっと無駄になんてならないと今は確信しています。

────就職もゲーム業界を見据えているのでしょうか。

そのつもりです。昨年はCygamesゲームクリエイター奨学金制度に応募し、奨学生に選ばれました。これからインターンの機会もあるようなので、ゲームクリエイターの夢を叶えられるようスキルアップしていきたいです。

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