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「とりあえずやってみよう」と、声をかけ合える仲間がいる場所。

チョウ ラクイさん

2021年度入学
香港・HKMA David Li Kwok Po College出身

チョウ ラクイさん

ー高校時代は芸術系の科目も受けていたそうですね。

いわゆる普通科の高校なのですが、選択必修として物理と芸術を受けていました。芸術の授業では3年間で4つの作品をつくる必要があって、一番力を入れたのがこの立体作品です。テーマは「環境と人間の関係性」。ガイコツと人間の顔を半分ずつ配置することで、人間は自然のおかげで生きているのに、その自然を破壊しているという関係性を描きたかったんです。

ーコンセプチュアルアートですね。何時間ぐらいかかったか覚えていますか?

3〜4ヶ月くらいですね。課題は作品をつくるだけじゃなくて、資料を調べたり、制作過程でどんなことを考えたか、どんな紙の素材を使ったのかとかもレポートにまとめる必要がありました。実際作ってみたら時間もかかって大変だったけど、納得できる作品になりました。

ーそんなチョウさんが、日本に留学しようと思ったきっかけは?

香港って大学の数自体が少ないので、芸術系の大学に入ること自体結構難しいんです。だから芸術方面はちょっと諦めて、普通に理系の大学に行こうかなと考えていました。お父さんの知り合いから「留学は考えていないのか」と聞かれたこともあったけど、兄がオーストラリアに留学していたのでお金がかかることも知っていたし。

でもよく考えたら、小学生くらいの時から日本のアニメにはずっと触れていたんです。兄の影響で男の子っぽい趣味が好きだったのもあって、古いものだと『バトルスピリッツ』とか。中学から本格的にハマりはじめて、SAO(ソードアートオンライン)、名探偵コナン、セーラームーンとか。英語字幕付きのものをネットで探して、なければそのまま観る、みたいな生活でした。

ーDHUとの出会いについても教えてください。

日本で学びたいことをリストアップした結果が「イラスト」「アニメ」「デザイン」でした。香港で開催された日本留学フェアに参加して、別の大学も検討したんですけど、DHUのほうがマッチした感じです。

Zoomでの面接はすごく緊張しました。でもいわゆる面接!という感じというよりは「今どんなアニメ見てるの?好きなキャラは?」みたいな質問もあって、楽しくお話しできました。

1年目(2021年)は、香港からオンラインで授業を受けていました。2年生になるタイミングで日本に来たのですが、深夜の飛行機に乗ったので到着が早朝で、大きな荷物を持ったままPCR検査で3時間待ち。初日は本当に大変でした。

でも、同級生に空港まで迎えに来てもらって、寮まで行ってご飯を食べてから区役所に行って、そのまま遊びました。1年の頃からみんなで一緒にApexとかマイクラとかAmongUsで遊びまくってたので、「はじめまして!」みたいな感覚は全然なかったっていう(笑)。

ー大学ではCGを中心に学んでいますが、いかがですか?

当初はアニメーター志望でした。絵を描くのは好きだけど、仕事のために描く、というのはちょっと違うなと感じて。

ゲームも好きなので、『原神』や『ゼルダの伝説』みたいなCG背景を作って、自分の世界観をそういう形で反映してみたいという気持ちもあります。なので今は背景モデラーになれたらいいなと思っています。ただ先日、背景モデラーとして就職が決まっているサークルの先輩に話を聞いたら、卒業制作ではアニメーションも作っていたと聞いたので、大学生のうちはなんでもやらないとな、とも感じています。

ーサークルでも精力的に活動されていますね。

所属している「週刊創作村」では、discordで週1回自分のチャンネルに作品を挙げるのがルール。やりたいことがわからなくてもとりあえずやってみるのを大事にしています。他にもおすすめの参考資料や新しいスキルをシェアしたりして、日本の学生と留学生、先輩と後輩のつながりも生まれています。

ーチョウさんにとって、DHUはどんな場所ですか?

「きっかけ」をくれる場所です。私は昔から「誰かと一緒に何かしたい」というタイプ。ひとりだったらちょっと勇気が出なくてできないかも、ということでも、みんなでやるとできる、みたいなことがよくあるんです。みなさんもなにか達成したいことがあるなら、自分から動かないといけないのはもちろんですが、一緒にやろうと声をかけてくれる、声をかけやすい仲間がいる。DHUはそんな場所だと思います。

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