東京ゲームショウ2025(9月27日~28日)に在学生が出展します!  
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クリエイティブとは?AI時代に求められる「創造力」の育て方

「クリエイティブな人になりたい」「将来はデザインやプログラミングなどで活躍したい」。そんな想いを抱く高校生や受験生にとって、改めて考えておきたいのが「クリエイティブとは何か?」という問いです。特に、ChatGPTのような生成AIが私たちの生活に浸透する現代においては、人間にしかできない“創造力”の価値が注目されています。

この記事では、「クリエイティブとは何か?」という基本から、今の時代に求められる創造力とはどのようなものか、そしてその力を育てる方法について、みなさんいっしょに考えてみたいと思います。そのうえで、デジタルハリウッド大学(DHU)ではクリエイティブをどのように考え、どのように教えているかについても解説します。

<目次>

クリエイティブとは?

クリエイティブ(creative)はもともと「創造的」「独創的」といった意味の形容詞ですが、広告業界などでは「広告そのもの」(ポスターなどの画像、動画、音声など)を指す名詞としても使われています。このことからクリエイティブとは、創造することだけでなく、今までになかった新しいアイデアを考え、それを実際の作品や行動に落とし込むための力、さらにはその成果物を含めたものとして捉えることができます。

「創造」には、大きく分けて2つの要素があります。

  • 考える:ひらめきや新しい視点、独自の切り口を見つけ出す
  • 生み出す:それを実際の形(映像・デザイン・文章・アプリなど)にして他者と共有する

創造=「0から1を生み出す」と捉えられがちですが、「1から10に育てる」ことも当てはまります。アイデアとアイデアをつなぎ、課題に対して新しい解決方法を提示する。これもクリエイティブな行為といえるでしょう。ここで重要なのは、クリエイティビティとは特別な才能ではなく、知識・経験・視点の掛け合わせから誰でも育てられるスキルであるということです。

なぜ今、クリエイティブが求められるのか?

近年、日本社会や教育現場で「創造的に考える力(クリエイティブシンキング)」がますます重要視されるようになっています。その背景には、テクノロジーによる社会の変化があります。

テクノロジーの進化と価値観の転換

インターネットやAIの進化によって、情報や知識は簡単に手に入る時代になりました。一方で、どこにでもある情報ではなく、「その人にしか生み出せない発想」がより高く評価されるようになっています。

現実には、IMD(国際経営開発研究所)が作成する「世界競争力ランキング」で、日本は落とし続けており(2024年は過去最低の35位)、イノベーションやスタートアップ育成の分野で他国に遅れをとっているとも言われています。こうした中で、日本人の気質ともいわれる「生真面目さ」や「正確さ」だけでなく、新しい価値を生み出す力=クリエイティビティが必要とされているのです。

世界とつながる時代の創造力

デジタルコミュニケーションの力が世界に与えた影響は大きく、生成AIは人間生活のあらゆる側面を変え、インターネットやSNSを介して誰とでも繋がれる時代になりました。これは大きなチャンスであると同時に、人類にとってこれまでにない局面でもあります。

デジタルハリウッド大学創設者の杉山知之は、2025年のインタビューで次のように語っています。クリエイティブであることの意義や価値について考えるきっかけにしてみてください。

あと5年で様々なAIに囲まれて生活することが当たり前になる世の中に対して、大人がこどもたちに教えるべきことは、何でしょうか? この問いに誰もが真剣に取り組むことでしか、人類社会の存続は無いと言える事態を迎えたと僕は認識しています。人類文明がどうなるのかの分岐点に、今生きている私たち全員が立たされているのです。解決が迫られるあらゆるシリアスな問題を大量に抱える人類社会、こどもたちは、自分たちの孫をその胸に抱けるのだろうか?と想像してみてほしいのです。

https://academy.dhw.co.jp/knowledge/generativeai-mojo/

クリエイティブな人に共通する3つの特徴

次に、クリエイティブな人に共通する特徴について考えてみましょう。次の3つが思い浮かびます。

1. 好奇心が旺盛

新しいことに興味を持ち、知らない世界を積極的にのぞき込む姿勢は、創造力の源です。

2. 失敗を恐れず挑戦する

クリエイティブな人は、失敗を“実験”や“学びの材料”と捉えます。トライアンドエラーを繰り返す中で、他にはない価値が生まれます。

3. 柔軟に物事を考えられる

「こうでなければならない」という固定観念にとらわれず、複数の視点を組み合わせて解決策を見出す力があります。

これらの要素は、デジタルハリウッド大学(DHU)の学生や教員、卒業生にも共通しています。例えば、2024年10月14日にロンドンで開催された「第51回学生アカデミー賞」(STUDENT ACADEMY AWARDS)のアニメーション部門銀賞を受賞した金森慧さんは、小学1年生で始めた折り紙がモノづくりの原点であり、その体験が受賞作『Origami』の制作にも活かされていると語ります。

最初は子ども向けの簡単な折り紙の本を真似して折っていましたが、小学4年生くらいからは、神谷さんの作品集にある鳥やドラゴンなどを全部折ることを目標にしたり、自分でデザインを考えて折ったりして遊んでいました。(中略)

YouTubeでBlenderという無料の3DCGソフトを見つけたことから、CGに興味を持つようになりました。もともとアナログ人間でデジタルには疎かったのですが、Blenderなら『ハリー・ポッター』の呪文や『スター・ウォーズ』のライトセーバーのような、映画的表現ができるようになるかもしれない。そう思って試しに触ってみると、「これまで折り紙をやってきたことが、CGに出会うためだったのか」と思うくらいの衝撃でした。

https://www.dhw.ac.jp/now/list/alumni/20240828_kanamori/

クリエイティビティを育てるには?

クリエイティビティを育てるためには、「考える力」と「形にする力」の両方をバランスよく伸ばすことが大切です。

知識の幅を広げる

創造力の源は「引き出しの多さ」にあります。歴史や文化、科学や芸術など、あらゆる知識に触れ、頭の中に多様な材料をストックしておきましょう。

アイデアを形にする技術を学ぶ

考えたことを作品として表現するには、ツールや技術の習得が欠かせません。たとえば、

  • グラフィック制作ならPhotoshopやIllustrator
  • 映像表現ならPremiere ProやAfter Effects
  • 3DCGならMaya
  • ゲームやリアルタイム表現ならUnreal Engine
  • Web制作ならHTML/CSS/JavaScript

どの分野が自分に向いているかは、実際に触れてみる中で見えてきます。最初から分野を限定せず、さまざまなスキルに挑戦してみることが重要です。

デジタルハリウッド大学で「創造力」を育てる

デジタルハリウッド大学(DHU)では、クリエイティブな発想やスキルを育むための学びを、専門教育と教養教育の両面から提供しています。

1年次からIllustratorやPhotoshopなどの基礎的な操作を学び、3DCG、映像、アニメ、ゲーム、Web、メディアアートなど、幅広い分野に触れながら専門性を深めていきます。また、MayaやUnreal Engineなど、業界で実際に使われているソフトにも対応し、即戦力となる技術を身につけることが可能です。

さらに、プレゼンテーションやプロジェクト管理、チームでのコミュニケーション能力、社会で活躍できる総合力を養います。教養科目も充実しており、歴史・文化・社会・科学など、表現の土台となる多様な知識を得ることで、より豊かな発想を生み出す素地を育みます。

卒業制作展で集大成を発表

DHUでは毎年2月、4年間の学びの集大成として卒業制作展を開催しています。代名詞は「デジタルコンテンツのカオス」。3DCG、アニメ、Web、映像、ゲーム、インスタレーションなど、多様な作品が一堂に会する場となっており、学生たちの自由な発想とスキルが存分に発揮されています。ここから、毎年多くのクリエイターが業界へと羽ばたいています。

DIGITAL FRONTIER GRAND PRIX

毎年4月には、DHUの合同入学式と同日に開催される「DIGITAL FRONTIER GRAND PRIX」があります。前年度の卒業制作の中から優秀作品を選ぶクリエイティブアワードです。

映像・インタラクティブ・研究・サービス・アートなどの部門ごとに受賞作品が選定され、総エントリー数は2,000点以上。学生たちはそれぞれの専門性を活かしながら、ユニークなテーマや技術を駆使して、創造力の限界に挑んだ成果を発表します。

ちなみに審査員は、デジタル業界の第一線で活躍するデジタルハリウッドの卒業生・修了生たち。卒業制作展に続くこのアワードが、学生の表現が社会や業界とつながる大きなステップとなっています。

まとめ|AI時代を生きるあなたにこそ必要な“クリエイティブ”という力

未来は予測がつきません。だからこそ、自ら考え、つくり出す力=クリエイティビティが、これからの時代を自分らしく生きるために必要不可欠です。

もしあなたが、「何かをつくること」にワクワクを感じているなら、それはもうクリエイターへの第一歩を踏み出している証拠です。その一歩を、学びに変えたいと思ったときは、デジタルハリウッド大学の学びをぜひチェックしてみてください。

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