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プログラマーとは?なり方や仕事内容、将来性を紹介

コンピューターが当たり前のように生活に溶け込んでいる今、プログラマーはますます私たちにとっての身近な職業の選択肢の一つになりました。

この記事では、プログラマーとは何かを説明した上で、進路の主要な選択肢である「大学」と「専門学校」を比較検討するためのメリット・デメリットを紹介していきます。

<目次>

1. プログラマーとは?

プログラマーとは、文字通りプログラミングを行う人のこと。「プログラミング言語」というコンピューターを動かすための言語を活用して、さまざまなシステムやアプリケーションを作る役割を担っています。

具体的にイメージしづらいという方は、私たちが普段使用しているツールやサービスを思い浮かべてみましょう。たとえばLINE、YouTubeなどのスマホアプリは、すべてプログラミングによって作動しています。そのアプリが作動するスマートフォンやパソコンにも、さらにはWi-Fiなどの通信自体にもプログラミングが活用されており、プログラマーの仕事の範囲は非常に幅広いことがわかります。

プログラマーの仕事内容

プログラマーの基本的な業務内容は、システムエンジニア(SE)が設計した全体のプログラムの仕様書に基づいて、システムが作動するようプログラミングを行うことです。

そもそもプログラミングとは、「このボタンを押すと、この画面が表示される」といった命令文を書いていく作業のこと。コンピューターが正確に理解できるように、わかりやすいコードをミスなく書いていくことが必要です。同じ命令でも複数の書き方があるため、よりわかりやすく、かつメンテナンスがしやすい書き方を習得することが求められます。

また、バグを見つけることも重要な仕事です。仕様書の通りにプログラムを組んでもうまく作動しない場合には、システムエンジニアと連携して仕様を修正していく業務が生じます。

プログラマーの種類

プログラマーの種類は、以下のように分類できます。

  1. Webプログラマー
    WebサイトやWebサービスのシステム開発を行うプログラマー。クライアントサイド(ユーザーに触れる部分)と、サーバーサイド(裏側の管理システム)で業務の種類が分かれる。
  2. アプリケーションプログラマー
    PCやスマートフォンにインストールされるアプリの開発を行うプログラマー。
  3. ゲームプログラマー
    ゲームを開発するプログラマー。テレビ、SNS、スマホアプリなどのゲームの制作に携わる。
  4. 組み込み系プログラマ―
    エアコンなどの家電製品や、デジカメなどの電子機器などを制御するための開発を行うプログラマー。
  5. 設備制御系プログラマー
    交通機関などのインフラや、企業の工場・研究室などの設備を制御するためのシステム開発を担うプログラマー。
  6. オープン・オンラインシステム系プログラマー
    パソコン・ネットワークシステム環境を活用して、主に業務系のアプリケーションの開発を行うプログラマー。
  7. 通信系プログラマ―
    Wi-Fiなどネットワークに特化したシステムの開発を行うプログラマー。クラウド型のサービスも含まれる。
  8. 汎用系プログラマー
    たとえば金融機関の顧客データベースなど、大企業や政府機関を対象とした大規模なシステム開発を担うプログラマー。

種類によって、目指す業界も習得すべき言語も異なります。プログラマーを目指す方は、自分がどのような分野のプログラミングに興味があるのかぜひ具体的に考えてみてください。

プログラマーとSEとの違いは?

クライアントから要望を聞き取って要件に落とし込み、それにもとづいた仕様書を作成するのがSE。その仕様書に基づいて実際にプログラミングを行い、システムを具現化させるのがプログラマーです。建築で例えると「SE」は設計図をつくる「建築士」、「プログラマー」は現場で実際の建物を作る「大工」のイメージに近いでしょう。
IT系の職種では、多くの場合、プログラマーとしてキャリアをスタートし、現場で実務をこなしながらシステムに関する知識やプロジェクトの進め方などを身に付けていきます。

プログラマーのやりがい・厳しさは?

プログラマーのやりがいとしてまず挙げられるのは、自身の手がけたシステムが多くの人たちに活用されることでしょう。前述のとおり、プログラマーといっても手がけるシステムは多岐に渡ります。例えば病院や社会インフラなど生活になくてはならないシステムで社会を支えたり、ゲームやスマホアプリでたくさんの人に楽しみを与えることはモチベーションにつながります。

特に現在は多くの企業でDX化(デジタルトランスフォーメーション化)が強く求められ、優秀なプログラマー人材は引く手あまたです。多くの企業からそのスキルが求められ、実力が待遇に反映されていくことによってもやりがいが感じられるでしょう。

一方、厳しさとして、求められるものをプロジェクトの納期通りに確実に納めなければいけないというプレッシャーがあります。納期の前には作業が深夜にまで及ぶことも。途中での仕様変更や、バグの発生などのハプニングにも柔軟に対応しながらプロジェクトを遂行するのは、根気や体力も必要です。

2. プログラマーになるには?未経験でもなれる?

プログラマーになるために、特別な資格や学歴は必要ありません。基本的な知識とスキルがあれば経歴にかかわらず企業から採用される場合が多く、就職の間口が比較的広い職業と言えます。新卒採用を行っている企業も多く、国内外に活躍できるフィールドが無数に広がるため、未経験からでも挑戦しやすい分野ではないでしょうか。

ただ、プログラミングスキルの習得は決して簡単なことではありません。覚悟を持ち、自分に合った方法を見つけて学び続けていくことが必要です。その過程において学校を活用する場合には、選択肢として主に大学と専門学校の二つがあります。それぞれの違いについては、この記事の6〜9に詳しく記載しておりますので後ほどご参照ください。

3. プログラマーに求められる適性は?向いている人は?

プログラマーとして求められる素養は、まず論理的思考(ロジカルシンキング)ができることです。これは物事を体系的に整理し、矛盾や飛躍のない筋道を立てる考え方のこと。「どうすれば目的を達成できるか」を順序立てて考え、問題を解決していける人はプログラマーに向いています。

もう一つの素養はコミュニケーション能力です。プログラミングはチームで開発を行うもので、一人で進める仕事が実はほとんど無いのです。ミスや遅延を起こすことなく開発を進めるには、相手の意図を汲み取る力、そして自らの状況を的確に伝える力が必要です。とはいえ営業職のように売上を求められるわけではないので、最低限のスムーズなやり取りができれば問題ありません。

4. プログラマーの必要なスキルや資格

プログラマーは資格がなくても始められる職業ですので、必ず通過しなければいけない試験などはありません。それでも資格があると自らのスキルを客観的に証明できるので、就職活動や仕事を進めやすくなる可能性があります。

具体例をあげると、国家資格として「情報処理技術者試験」があります。あらゆる現場に通じる基本的な内容である上、幅広く認知されているため、企業から評価されやすい資格の一つです。

また民間資格としては「PHP技術者認定初級試験」「Ruby技術者認定試験」「C言語プログラミング能力認定試験」などが代表的です。PHP、Ruby、C言語は特に企業からのニーズが高く求人数も多いプログラミング言語ですので、就職活動において有効活用しやすい資格と言えるでしょう。

5. プログラマーの年収や給与はどれくらい?

平均的な年収

プログラマーの年収は、就職する企業や扱える言語の種類によっても大きく変化しますが、日本企業においては平均年収は約416万円です。(「平成29年 賃金構造基本統計調査」より)民間給与の平均額が432万円なので、他の職種と大差はありません。

ただ、個人のプログラミングスキルのによって給料は変わってきます。需要の高い言語を扱える方や、希少性の高い分野で活躍できる方は、それ相応の給与が期待できるでしょう。あるいは、活動の場を海外に移すことで給与を上げることもできます。たとえばアメリカでは平均年収が約900万円と言われており、日本の平均年収の倍以上となります。

その後のステップとして、プログラマーからマネジメント側にキャリアアップすることで、給与が上がる可能性が高まります。例として、システムエンジニア(SE)の平均年収は550.8万円、プロジェクトマネージャー(PM)の平均年収は891.5万円と言われています。

トッププレイヤーの想定年収

自社でWeb系サービスを展開している企業のプログラマーは年収が高い傾向にあります。たとえば人気のスマートフォンゲームの運営企業には年収1000万円以上のプログラマーもいると言われており、プログラマーの技術力が事業の成功に直結するためにスキルの高い人材を必要としていることがわかります。

ちなみに「求人検索エンジン『スタンバイ』プログラミング言語別年収ランキング」によると、Goというプログラミング言語名が含まれる求人情報の平均年収がもっとも高く、最大提示年収は1,600万円に及ぶということです。市場でニーズが高いプログラミング言語を把握して自らのスキルを高めていくことも、一つの戦略ではないでしょうか。

6. プログラマーになるためにどこで学べばいい?

プログラマーになるためには特別な資格は必要無く、その学び方には複数の方法があります。例えば、「大学」で学問としてプログラミングを履修するのが1つの方法です。プログラミング以外にも幅広い教養や人脈を身につけられるといったメリットも。
デジタルハリウッド大学(DHU)なら、4年間を通してプログラミングの基礎を学ぶことから初め、ICTやIoTを利用した新ビジネスについて考察を広げ、その可能性について探究していくこともできます。
https://www.dhw.ac.jp/faculty/game/

このほか、即戦力となるスキルを身につけたければ、「専門学校」で学ぶことも考えられます。さらに、短期集中でスキルを身につけられる「スクール」に通ったり、モチベーションがあれば書籍やインターネットを使って「独学」で学ぶことも可能です。
ここでは、プログラマーになりたい人が学ぶ場所として「大学」と「専門学校」に注目し、そのメリットとデメリットをご紹介します。

7. プログラマー希望者が大学に行くメリットとは?

プログラマーになるためのスキルを習得する場所としては、主に大学と専門学校という二つの選択肢があります。ここではまず、大学に進学するメリット・デメリットについて説明していきます。

幅広い教養を身につけながら自分の専門性を高められる

大学に進学することのメリットは、プログラミングスキルにとどまらず、幅広い教養を身につけられることです。本学デジタルハリウッド大学の事例でも、歴史、宗教学、ビジネス、マーケティングなど、創造性の源となる豊かな教養科目が揃っています。幅広い学問を学んでいく中で、クリエイティビティや人間力の根幹を養うことができます。

語学やグローバルな感覚を養う授業も多く、海外移住やフリーランスといった自由な働き方を想定する方には特に役立つ知識となるでしょう。仕様書の通りにプログラムを組むだけではない、自由で創造的なプログラマーになりたいという方に、大学はぴったりの環境であると思います。

学びながら自分の適性や将来の方向性を定められる

大学は、基本的には入学後に方向性を定められる場所です。幅広い学問を学んだ後、ゼミや卒業制作のテーマを決めて専門性を高めていくカリキュラムが一般的なので、より自分に合う道を選択できる可能性が高まります。

未経験のうちにプログラマーとしての方向性を定めるのは、当然ながら難しいことです。さまざまな技術やメディアに触れ、少しずつ知識と経験を蓄積していくからこそ、自分の適性や関心分野がだんだんと輪郭を帯びていくでしょう。

また、今はさまざまな技術が融合したコンテンツが求められている時代です。Web、ゲーム、3DCG、メディアアートなどの関連する多分野を同時に学ぶことで、数十年後の未来を見据えたプログラマーを目指せます。

多様な人々と出会い、つながりを築くことができる

大学には、さまざまなバックグラウンドを持った学生や教授が集まります。本学の事例でも、40以上の国や地域から留学生や、Web・CG・ゲームなどの多様な得意分野を持った学生や教授陣が一同に集まり、互いに刺激を与え合っています。

予定調和ではない、偶然の出会いが人生を大きく変えることもあります。自分分とは異なる価値観を持った人々と関係性を構築していくことが思わぬ化学反応を生み、想像もしていないような将来の道が拓けるかもしれません。

8. プログラマー希望者が大学に行くデメリットとは?

4年の期間が必要になる

大学では幅広い教養を身につけるため、それ相応の長い期間が必要です。

自分の専門とは異なる科目の授業も履修していく仕組みで、言ってしまえばプログラマーの業務において直接的には関係のない知識を含めて学んでいきます。それこそが重要でもあるのですが、効率的に専門技術を身につけ早く就職したいと考えている人にとっては、時間がかかりすぎると判断する場合も当然あると思います。

4年間学ぶということで、2年制の専門学校以上に費用が必要になることもあるでしょう。このように時間や費用というコスト面が、大学進学のデメリットと言えます。

必ずしも就職に直結しない

大学で学ぶことは、企業への就職を保証するわけではありません。プログラマーになること自体が必ずしもゴールではないので、とにかく内定が欲しいと考えている人には向かないのかもしれません。

在学中に学ぶべきことが多岐にわたるために、プログラマーの現場で使う知識を学ぶ時間は相対的に少なくなる場合があります。即戦力としてのスキルを身につけるには、大学内だけではなく自分でプラスアルファの勉強をしていくことも必要になるでしょう。

9. プログラマー希望者が専門学校に行くメリットとは?

次に、専門学校に進学することのメリット・デメリットについて説明します。大学の特徴と比較し、自分がどちらに向いているか考えてみてください

効率的に勉強を終えて、いち早く現場で経験を積める

すぐに現場で働きたいと考えている人にとって、2年制が多い専門学校は効率的な選択肢です。必要なことだけを短期間で学んで、いち早く働き始めることができます。

年間学費は国立大学より高い傾向にありますが、年数が短ければ最終的なコストは比較的安価に収まります。時間と費用をかけすぎずに必要な専門技術だけを集中的に学べることが、専門学校のメリットではないでしょうか。

即戦力になるための実習授業が多い

専門学校は企業が現場で必要とする人材を育成する場であり、実習を中心としたカリキュラムが整備されています。具体的なコードの書き方をプロの講師から学ぶことができるので、卒業後はすぐに即戦力として働くことができます。

そのため、中には就職保証制度のある専門学校もあるほど就職率は高いです。「なるべく早く就職し、現場に入ってからスキルを学んでいきたい」と考えている人に合う選択肢だと思います。

一緒にプログラミングを勉強する仲間ができる

専門学校では、自分と同じ目的を持った人々と多く出会うことができます。志や価値観を共有し、励まし合える関係性を築くことは、目的達成までのモチベーションにつながります。

多様性という点では大学に及ばないかもしれませんが、具体的で明確な目標を持った仲間と出会うことで、より力強く成長していくことができるでしょう。

10. プログラマー希望者が専門学校に行くデメリットとは?

将来の方向性を柔軟に変えにくい

入学時からプログラマーになるという目標に向かって進んでいく専門学校では、「初めてみたら自分には合わなかった」「他に興味を持つ分野ができた」という場合に、後から進路を変更することは大学に比べると難しい傾向にあります。

また、変化の激しいこの時代、今ある職業が数年後も同じようにあるとは限りません。集中的に専門技術を学べる反面、教養を広げたりプログラミングの本質を突き詰めたりする機会が少ないために、他分野への応用が難しくなります。

時代の変化を読みながら、柔軟に人生の方向性を変えて進んでいくことは、比較的難しい環境と言えるかもしれません。

キャリアの選択肢が限定される可能性がある

日本における就職活動の現状では、残念ながら大卒という経歴を重視している企業もいまだに多くあります。もちろん自身のスキルや企業の考えによって変わりますので一概には言えませんが、主に総合職の採用において専門学校生の就職機会が限られるケースが報告されています。

さらに給与面でも、大学生の新卒社員に比べて専門学校生は基本月給が約2~3万円ほど低くなるケースが多いと言われています。ビジネスやマネジメントなどを総合的に学んだ大学生を、将来のマネージャー候補として採用したい企業が多いことが理由です。

ずっと同じ仕事ではなくキャリアチェンジを想定している方は特に、何をどこで勉強するべきか現実的に判断する必要があると言えます。

11. プログラマーの将来性

今はもはやITやコンピューターと関わりのない業界はほとんど無い時代であり、さまざまな分野でプログラマーが必要とされています。またAI、IoT、ブロックチェーンなど、新しいテクノロジーへの注目度は依然として高く、プログラマーへの求人ニーズは引き続き増加していくでしょう。

プログラマーのキャリアステップは、これまではシステムエンジニア(SE)、プロジェクトリーダー(PL)、そしてプロジェクトマネージャー(PM)と、マネジメント側へと昇進していくという道が一般的でした。しかし今ではあらゆる企業でIT人材が強く必要とされているため、マネジメント側に移行せずにスーパーエンジニアとして専門性を極めて活躍していく道もあります。

さらに、海外で働くという選択肢もあります。プログラマーの言語は基本的に世界共通なため、確かなスキルがあれば、アメリカ、ヨーロッパ、東南アジアなど、さまざまな国に移住できる可能性もあるでしょう。一般的な会社員のワークスタイルにとらわれず、自らの意志で自由に仕事をする将来が見据えられることは、プログラマーという職業の大きな魅力ではないでしょうか。

12. まとめ

未来を見据えて、幅広い教養を身につけていく大学。目の前の就職を見据えて、現場で必要とされる知識を身につけていく専門学校。一見似ているようで、機能はかなり異なります。

「どちらがプログラマーになりやすいか」ということだけでなく、「将来どのような生き方をしたいのか」ということによって、選ぶ進路は変わってくるはずです。プログラマーに興味がある方は、ぜひこの進路選択という大きな岐路を、自らの人生の価値観をあらためて考えるきっかけにしてください。

デジタルハリウッド大学の学びの特色

プログラミングの基礎から最先端のICTやゲーム開発までトータルに学ぶ

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