プログラミングは独学で身につくって本当？勉強方法や初心者でも挫折しないコツなど
「プログラミングを学びたいけれど、何から手をつけていいのか分からない」「挫折せずに習得するためのポイントは？」と悩む方は少なくありません。近年はオンライン教材やアプリなど学習ツールが増え、独学でもプログラミングを身につけられる環境が整ってきました。しかし、一方で学習の進め方がわからず、途中であきらめてしまう人が多いのも事実です。
この記事では、プログラミングの概要や独学のメリット・デメリット、さらに挫折しないための勉強法をまとめてご紹介します。学習を効率化するコツから、実際にエンジニアやプログラマーとして活躍するための手段までを網羅的に解説。自分に最適な方法を見つけて、プログラミング学習を着実に進めていきましょう。
＜目次＞
そもそもプログラミングとは？
プログラミングとは、コンピュータに仕事をさせるための「命令」を作り上げる行為です。私たちが普段使っているスマートフォンのアプリやネットサービスは、すべてプログラムによって支えられています。人間の言葉をそのまま理解できないコンピュータに対して、決められた文法で指示を書き込むことで、必要な動作や処理を実行させるのです。
基本的には「コード」と呼ばれるテキストベースの命令が集まったプログラムを構築していきます。このコードが正しく動くと、アプリケーションやウェブサイトとして具体的な機能を持つようになります。プログラミングを学ぶと、自分が思いついたアイデアをコンピュータ上で形にできるようになるため、今やさまざまな業界で必要とされるスキルとなっています。
プログラミングは独学でも学習できる？
結論から言えば、プログラミングは独学でも学ぶことが可能です。現在はオンライン学習サービス、動画配信プラットフォーム、書籍など、多種多様な教材が用意されています。自分のペースで続けられる独学は魅力的ですが、そのぶん学習計画を立てたり、行き詰まったときに対処したりする力が求められます。
独学での勉強を成功させるには、ゴールをはっきりさせることが大切です。「何を作りたいのか」「どの言語を習得したいのか」という目標を明確にし、学習リソースを上手に選びましょう。モチベーションを維持するコツや仲間との情報交換なども大いに活用すると、独学ならではの不安を軽減しやすくなります。
独学でプログラミング技術を身につける方法は？
独学でプログラミング技術を習得するには、自分に合った教材・学習スタイルを探すことが第一歩です。以下のようなサービスや手段を活用してみると、効率的に進められます。
YouTubeを活用する
YouTubeには初心者向けから専門性の高い内容まで多彩なプログラミング動画が公開されています。映像を見ながらコードを書く手順を学べるため、活字だけでは分かりづらい部分を理解しやすいでしょう。ただし、チャンネルや動画が非常に多いため、評判の良いものを選んで視聴するとスムーズに学習を進められます。
GitHubで他の人のコードを読む
GitHubには世界中の開発者がコードを公開しています。特に人気プロジェクトのリポジトリを読むと、プロがどんな書き方や構造でプログラムを作っているのかを学べる貴重な機会になります。自分のコードを公開することも可能なので、フィードバックをもらいながら腕を磨くこともできます。
SNSのコミュニティに参加する
SNSにはプログラミング勉強会や情報交換のコミュニティが数多く存在します。わからないところを質問したり、他の学習者がつまずいたポイントを参考にしたりすることで、独学の不安を解消しやすくなります。学習に行き詰まったとき、こうしたコミュニティの助けを借りて解決できるかどうかは、挫折を回避する重要な鍵です。
プログラミングの独学を始める前の準備
プログラミングの勉強に必要なもの
プログラミングの独学をスムーズに進めるには、必要な道具をしっかり揃えることが大切です。
まずはパソコン。WindowsでもMacでも構いませんが、開発する分野によってはMacが必須となる場合もあるので注意しましょう。次にインターネット環境は必須です。オンラインドキュメントや動画教材を活用する際に、いつでもスムーズにアクセスできる環境を整えておきます。
さらに、コードを書くためのテキストエディタや統合開発環境（IDE）も必要です。初心者であれば、無料で機能が充実している「Visual Studio Code」をインストールしておくと便利です。また、学習の最初の段階では、オンライン実行環境を利用してブラウザだけでコードを書き試すことも可能です。
プログラミングを独学で勉強する場合にかかる時間
プログラミングをある程度使いこなせるようになるまでに要する時間は、習得したい言語や分野によって大きく変わります。たとえば、Webサイトを作るだけなら数か月～半年程度で基礎は身につきますが、エンジニアとして転職できるレベルを目指すなら1年以上は腰を据えて学ぶ必要が出てくるかもしれません。
独学では、エラーの原因を探すのに思った以上に時間がかかる場合があります。そのため、計画を立てるときはやや余裕をもったスケジュールを組むのが賢明です。毎日の勉強時間を30分でも1時間でも確保し、少しずつでも継続することが理解定着の近道になります。
独学する際におすすめのプログラミング言語
はじめてプログラミングに触れる方が言語を選ぶときは、「自分がどんなサービスを作りたいのか」を意識して選ぶと失敗が少なくなります。
Pythonはシンプルな文法で学びやすく、AI開発やデータ分析などに強いため汎用性が高いです。Web開発に興味があるならJavaScriptが役立ちますし、Rubyも初心者向けでWebアプリケーションを素早く構築できる強みがあります。 もしプログラミングの概念そのものに慣れたい場合には、ブロックを組み合わせてプログラムを作るScratchなどのビジュアルプログラミングも有益です。自分のゴールと学びやすさの両面から、まずは一つ言語を絞り込んでみてください。
プログラミングの独学を始めるためのステップ
ステップ①まずは作りたい物を決める
「何か作れるようになりたい」と漠然と考えるよりも、「具体的にどんなものを作りたいか」を先に決めると、学ぶべき言語やスキルが明確になります。簡単なWebサイトでも、ゲームでも良いので、最初に目指すゴールをしっかり固めましょう。
ステップ②目標とするレベルを決める
趣味レベルで楽しむのか、将来エンジニアとして働きたいのか、あるいは副業レベルで収益を得たいのか──目標によって必要な知識量や習得スピードが異なります。自分がどのレベルを求めているのかを整理しておけば、学習範囲を無駄なく選択でき、モチベーションを保ちやすくなります。
ステップ③学習にかける期間を決める
達成したい目標が決まったら、それに要する期間を逆算し、学習のペースを組み立てます。「3か月で基礎固め」「半年後にウェブアプリを公開」など、中間目標を設定するとモチベーションを維持しやすくなります。スケジュールには余裕を持たせ、トラブルシュートなどに時間を割けるようにしておきましょう。
ステップ④開発言語を決める
作りたいものや目指すレベルに合わせて、使うプログラミング言語を確定します。Web関連ならHTML/CSS/JavaScriptが基本となり、さらにサーバーサイドを扱うならPythonやRuby、PHPといった言語が候補になります。アプリならiOS向けにSwift、Android向けにKotlin、ゲームならC#やC++などがよく利用されています。
ステップ⑤プログラミングの学習に必要な環境を整える
学習言語が決まったら、該当する言語の実行環境やエディタを導入しましょう。最初のハードルとして、環境構築がうまくいかずに戸惑う人も多いですが、最近はオンライン実行環境や丁寧なインストールガイドが公開されているので安心です。自分のパソコンやネット回線状況に合わせて、最適な環境を選んでください。
ステップ⑥書籍やアプリで学習を始めよう
基礎的な学習を進める際には、初心者向けの書籍やオンラインアプリ、動画講座を活用すると理解が深まりやすいです。大切なのは、理論をインプットするだけでなく、実際にコードを書いて試すアウトプットの繰り返し。自分が理解したと思う内容でも、手を動かしてみるとつまずく点が出てくるため、そこで理解をさらに固めることができます。
独学のプログラミング学習が思うように進まないときの対処法
目標を再確認する
学習の中で行き詰まったと感じたら、まずは初心に返って「自分が作りたいもの・達成したいこと」をもう一度見直してみましょう。目標を見失うと学習のモチベーションが下がりやすいので、「自分はなぜプログラミングを学んでいるのか」を言葉にして確認するのが大切です。
学習方法を見直す
使用している教材や学習方法が合わずに伸び悩んでいることもあります。座学中心の本が苦手なら動画学習を取り入れる、あるいはオンラインスクールを利用してみるなど、柔軟に切り替えてみると、思わぬ解決策が見つかることもあるでしょう。
適切なプログラミング言語を選定する
言語そのものが自分に合っていないケースも考えられます。やりたいことと学習中の言語がミスマッチで、学びが停滞することもあるので、今取り組んでいる言語が本当に目的に直結しているかを再点検してみましょう。
小さな成功体験を積み重ねる
大きなプロジェクトに取り組んで失敗が続くと自信を失いがちです。そういうときは、規模の小さいプログラムを完成させるなど、比較的手軽に達成感を得られる目標を設定するのがおすすめです。達成感を味わうことで、再び大きな課題に挑む力が湧いてきます。
学習コミュニティや質問サイトを活用する
独学の孤独感を解消するためにも、オンライン・オフライン問わず学習コミュニティに参加するのは大きな助けになります。仲間や先輩学習者に質問すれば、自分では気づかなかった問題点や解決策が見つかることも多いです。
作業環境を整える
プログラミングをするうえで、開発ツールや実行環境が思うように動かないと、それだけで学習効率が落ちてしまいます。パソコンの性能不足や環境設定のミスが原因の場合もあるので、一度作業環境を見直してみるとスムーズに進むことがあります。
一度休憩を取る
意欲があっても、ずっと同じ問題で悩んでいると頭が疲れてしまい、かえって効率が下がります。行き詰まりを感じたら、しばらくプログラミングから離れ散歩やリラックスをして頭をリセットするのも効果的です。
プログラミングスクールや大学・専門学校に通う
独学の壁が高く感じる人や、一刻も早く成果を出したい人は、プログラミングスクールを利用したり、大学・専門学校に進学するのも手段のひとつです。講師や仲間の存在が学習をサポートしてくれるため、短期間で結果を出すことを目指しやすくなります。料金やカリキュラム、学習スタイルなどを比較し、自分の状況に合うスクールを選びましょう。
プログラミング学習におすすめのサービス
Life is Tech !
中高生向けに開発されたプログラミングを学ぶ教材設計プログラムを提供しており、キャンプ形式やオンラインコースなど学習スタイルが豊富です。楽しみながら基礎を身につけられる独自の教材を用意しているのが特徴で、初心者でも無理なく取り組めるよう工夫されています。メンターが学生に近い立場でサポートしてくれるため、進路相談やキャリア相談もしやすい環境です。
（参考記事：「life is Tech! 」https://life-is-tech.com/）
G’s YOUTH STUDIO
高校生のための個別指導プログラミングスクール対面授業とオンライン指導を組み合わせているスクールです。反転学習方式を採用しており、事前に学んだ内容を授業で深掘りする仕組みがあるため、理解定着がしやすいのがポイント。未経験からプログラミングを学び始める人向けに、丁寧に基礎を教えてくれるカリキュラムが整っています。
(参考記事：https://gsacademy.jp/youthstudio/)
Stack Overflow
世界中の開発者が利用するQ＆Aサイトで、あらゆるプログラミング言語や技術に関する質問が飛び交っています。独学の中でつまずいたとき、このサイトを上手く活用できると問題解決の糸口を得やすいでしょう。単に質問を投稿するだけでなく、他の人のやりとりを読むだけでも多くの学びが得られます。
（参考記事：https://ja.stackoverflow.com/）
エンジニアやプログラマーとして稼ぐには？
ポートフォリオを作成する
学んだスキルをアピールする際、最も重要なのがポートフォリオです。自分が開発したアプリやWebサイト、ゲームなどを整理し、どのような技術を使って作ったか、どこに工夫を凝らしたかをまとめておきます。シンプルでもオリジナリティを出すことが大切で、企業やクライアントにとってはあなたの実力を知るための貴重な資料となります。
GitHubで自分のプログラムを公開する
コードのバージョン管理サービスとして定番のGitHubは、実力を示す場としても有効です。学んだ内容を小さなプログラムでもアップロードし、他人に見てもらうことでフィードバックを得ることができます。就職や転職の際にも、「GitHub上にコードがあります」と提示すれば具体的なスキルの証明につながるでしょう。
資格を取得する
プログラミングスキルの裏付けを示す手段として資格の取得を考えるのも一手です。国家資格の基本情報技術者試験や応用情報技術者試験をはじめ、特定言語の技術者認定資格なども存在します。資格勉強を通じて基礎を体系的に見直せるメリットがあるため、スキルアップと自己アピールを同時に叶えられるでしょう。
クラウドソーシングで案件を受注する
学んだ内容を実践で試しながら収入を得たいという人には、クラウドソーシングサイトの利用もおすすめです。小規模なWebサイト制作やアプリの改修など、初心者向けの案件も多数存在します。実際の案件をこなす中で、コードを書く経験だけでなく、コミュニケーションや納期管理などの社会人スキルも磨けるため、キャリア形成にも役立ちます。
プログラミングに関する知識を学ぶなら”デジタルハリウッド大学”
デジタルネイティブ世代の高校生にとって、プログラミングの独学は自由度が高い反面、継続や学習内容の整理に悩む場面も多いものです。そんな方には、専門的なカリキュラムと充実のサポートを備えた「デジタルハリウッド大学」での進学も検討してみてください。
プログラミングを基礎から学べるカリキュラム
デジタルハリウッド大学はプログラミングを含む8つの専門領域を中心に、初心者でも4年間で無理なく学べるよう、基礎理論から丁寧にカバーするカリキュラムが組まれています。最初はプログラミングの仕組みやコードの書き方を理解しつつ、段階的に応用技術へと進むため、未経験の人でも安心です。
現役プロフェッショナルによる指導
講師として活躍するのは、最前線で働いているエンジニアやデザイナー、クリエイターたち。理論だけでなく、実際の現場で通用する実践的なスキルや最新トレンドを学べる環境が大きな魅力です。1学年の定員が250名と少人数で、講義や演習中に質問しやすい雰囲気が整っている点も、独学とは異なる強みと言えるでしょう。
プログラミングだけでなく幅広いスキルが身につく デジタルハリウッド大学
プログラミングだけにとどまらず、ビジネスやデザイン、映像、3DCG、ゲーム開発など多岐にわたる分野を横断的に学習できます。例えば「ゲーム開発演習」では、Unityなどのプログラミングの基礎から応用までを実践的に学びつつ、UnrealEngineをはじめとするゲームエンジンを活用したインタラクティブコンテンツ制作を行います。
さらに、Webデザインやマーケティング領域にも展開可能な開発スキルやアルゴリズムの設計ノウハウを同時に身につけることができます。スキルの習得にとどまらず、ユーザー視点に立ったゲームデザインやPR戦略、プロジェクト管理手法まで学ぶことが可能です。
実践的なプロジェクトベースの学習
講義だけでなく、プロジェクト形式の演習が充実しているため、実践力を磨けます。仲間と協力しながら一つの作品を完成させるプロセスを体験できるので、プログラミングスキルだけでなくチームワークや企画力といった総合的な力が身につきます。
学びを仕事に活かせる支援体制
学んだ知識を将来の仕事にどう結びつけるかは、多くの学習者の不安要素です。しかし、デジタルハリウッド大学では、インターンシップやキャリア相談を通じて実社会との接点が得られる仕組みが用意されています。企業との連携でプロジェクトを行う機会もあり、在学中から実務に近い経験を積むことができるのです。
学んだスキルのアウトプットができる場の提供
例えば、主に2年生を対象とした「初展（ういてん）」は、基礎フェーズを終えた学生作品の発表会として2020年から開催されています。4年後期の卒業制作に向けた中間発表として位置づけられており、プログラミング演習（Python）はもちろん、キャラクターデザイン演習、タイポグラフィなどの授業の最終課題として提出された作品が、学内およびオンライン上で展示されます。
このようにデジタルハリウッド大学では、授業や演習で磨いたスキルを発表する場が定期的にあり、学生同士はもちろん、外部の企業関係者からフィードバックをもらうこともできます。作品を形にして世に出す経験は、学びの意欲をさらに高め、将来のポートフォリオとしても大きなアピールにつながるでしょう。
まとめ
プログラミングは、正しい方法とモチベーション維持の工夫次第で独学でも十分に身につけることが可能です。自分の興味や目標に合わせた言語選びや教材選びを行い、日々の学習をコツコツと続けましょう。
もし、独学に限界を感じたり、専門性を高めたいと考えたりした場合は、組織的で体系的な学習ができる大学やスクールを検討することも選択肢のひとつです。とりわけ「デジタルハリウッド大学」では、プログラミングからビジネスまで包括的に学べるカリキュラムがそろっており、将来の幅広いキャリアを視野に入れながら成長できます。自分に合った環境で学び続けることが、プログラミングスキルを活かした未来を切り開く鍵となるでしょう。
