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モーショングラフィックスとは?導入メリットや基本テクニック紹介

文字やイラストを動かして、自由な表現ができるモーショングラフィックス。視覚を利用した訴求効果が高いため、ミュージックビデオやWebサイト、動画広告などで、様々な場面で多く使われています。
この記事ではモーショングラフィックスを導入するメリットや基本テクニックをまとめてご紹介します。

<目次>

1. モーショングラフィックスとは

モーショングラフィックスは、文字やイラストなどグラフィックスに動きや音をつける手法です。グラフィックスに動きをつけるだけで、静止画よりも情報を分かりやすく伝えることができます。さらに、躍動感ある動きは人の目を惹く効果もあるので、さまざまな場面で使われるようになりました。例えば、YouTubeのオープニング映像、動画広告、テレビCMなどでよく目にします。

モーショングラフィックス自体は100年の歴史があり、デジタル機器の進歩により近年急速に需要が増えました。これからも活用の場が広がっていくと期待されています。

2. モーショングラフィックスを使用するメリット

モーショングラフィックスは静止画よりも優れている点が多く、訴求効果も高いため、多くの映像コンテンツや動画コンテンツで使用されています。

では、モーショングラフィックスを使用するとどんなメリットがあるのでしょうか?

情報を分かりやすく伝えることができる

モーショングラフィックスを使用することで、静止画では伝えきれない情報を分かりやすく伝えることができます。モーショングラフィックス最大のメリットはその【わかりやすさ】です。

モーショングラフィックスなら視覚効果を利用して、文字を読まなくても分かりやすく情報を伝えることができます。言語に頼らず視覚情報をつかって表現できるので、見る人の国籍を問わずにメッセージを伝えることができます。

印象に残りやすい

モーショングラフィックスを使用した動画は文字が少なく、シンプルなものが多い特徴があります。シンプルでありながら躍動感ある動きで、充分な情報量を見る人に印象付けることが可能です。

注目してほしい部分にはほかと違った動きをつけると視線を集めることができ、より強い印象を残すことができて効果的。加えて視覚効果が高いモーショングラフィックスは見る人の目を惹くことができて、記憶にも残りやすい特徴があります。

制作コストが安い

モーショングラフィックスは、動画コンテンツの中でも比較的安価に制作できます。もともとある素材を使って制作する場合が多く、新たに撮影や編集をする手間があまりかかりません。制作時間も短時間で済みます。

また、モーショングラフィックスは市販の映像編集ソフトでも作成可能。独学でも作ることができます。市販の映像ソフトには有料・無料とさまざまなソフトがあり、編集者の技術や求める機能を比較しながら選びます。

表現の幅が広がる

モーショングラフィックスを使用すると、表現の幅が広がります。テキストや静止画では、写真や画像、配色、文字の大きさや字体などで印象が決まります。モーショングラフィックスは、さらに動きや音を加えることが可能です。強調したい部分を回転させたり、点滅させたり、できない動きはないほど自由に表現できます。同じグラフィックスを使っても動きや音を加えるだけで、まったく違う印象を残すことができて、見る人の心をぐっと引き込むことができるのです。

3. 身近に使われているモーショングラフィックスの事例

では、どのような場面でモーショングラフィックスが使われているのでしょうか。

訴求効果が高いと言うメリットを生かし、最近ではインターネット上の動画広告やテレビCM、企業のPR動画などで多く使用されています。躍動感あるグラフィックの動きに、つい目を奪われてしまったことも一度はあるのではないでしょうか。

身近にあるモーショングラフィックスが使われている事例を5つ紹介します。

Starbucks

Starbucksの動画は、数字やデータがモーショングラフィックスによって分かりやすく表現されています。テキストは英語ですが、数字やシンプルな単語で表現されているので、英語がわからなくても内容を理解できる動画になっています。

LINE WORKS

LINE WORKSのPR動画です。テキストは控えめで、イラストの流れる動きが特徴的。LINEのロゴに使われている緑色が中心のシンプルな配色と、キャラクターイラストを用いたことでおしゃれなPR動画となっています。

給与即日払いサービス「Payme」

給与即日払いサービス「Payme」のサービス紹介動画です。BGMとイラストの出し方のテンポが良く、最後まで楽しく見ることができます。つい最後まで見たくなる、ユニークな動きのある動画は、もともとサービスを知らない人にも知ってもらえるきっかけになります。

デジタルハリウッド大学 PR動画

映像やデジタルの専門知識を学ぶことができるデジタルハリウッド大学の動画です。流れるように動く図形やテキストを思わず目で追ってしまいます。デジタルで自由な表現を可能にするスキルを学ぶことができるデジタルハリウッド大学の専門性の高さが表現されています。実は、デジタルハリウッド在学中の方が作られた作品です。

The Rainbow Truth【LGBTを知る、理解してもらうための材料(情報)をわかりやすく提供する】

こちらは、デジタルハリウッド大学を卒業した​​長谷川泰陽さんの作品です。LGBTについてインフォグラフィックスを使い、わかりやすく表現しています。文字のデザインや動きも工夫されているので、とても見やすい動画になっています。

4. モーショングラフィックスの作成の流れ

モーショングラフィックス作成の流れは、主にこの3ステップに分かれています。

  • ストーリー作成
  • デザイン、テイストを決めて、素材を作る
  • 動画編集

作成の意図や目的をはっきりさせて、完成品のイメージを明確にしておくと作業がスムーズに進みます。制作に関わる人が複数いる場合は、絵コンテを作成しイメージを共有しておくと便利です。

では、それぞれ作成の流れを具体的に紹介します。

ストーリー作成

まずは伝えたいメッセージを決めて、全体のストーリーを作ります。ここでメッセージやストーリーを明確にしておかないと、あとからやり直す作業が出てくることもあります。時間をかけてしっかり決めます。メッセージとストーリーはできるだけシンプルにすると見やすく、伝わりやすくなります。

使用するグラフィックスが多すぎたり、複雑すぎる動きがあると視聴者がついていけなくなってしまうので注意が必要です。

デザイン・テイストを決めて素材を用意する

ストーリーが作成できたら、デザインやテイストを決めます。モーショングラフィックスにおいてデザインは、動画の印象を決めるとても大事な部分。伝えたいメッセージや紹介したい内容に合った世界観にしていきます。

デザインの方向性が決まったら絵コンテを描きます。絵コンテは、映画やCMの台本のようなもの。伝えたいメッセージや使用する素材、動きなども絵コンテにまとめておくと、このあとの編集作業が円滑に進みます。

そして、絵コンテに合わせて必要な素材を用意します。素材は自分で撮影したり、素材集などから購入することもできます。

動画編集

モーショングラフィックスの動画編集とは、ストーリーや絵コンテをもとに編集ソフトで素材を組み立てていく作業のことです。動画編集の流れは、まずメインとなる映像を作成してから効果をつけていきます。ナレーションが入る場合は、テロップを入れることもあります。

映像が完成したら効果音などの音をいれていきます。テロップやグラフィックスの動きに合わせて適切なタイミングで音を入れていくと、クオリティの高い作品に仕上がります。

絵コンテではイメージしづらかった動きの部分も、実際に音や効果を入れてみて世界観が合っているか確認しながら作業を進めます。

5. モーショングラフィックスの作成はどのような人が向いてる?

モーショングラフィックスは、デザイン性の高い動画を作成するので、おしゃれな動画が好きな人におすすめです。また、グラフィックデザインが好き、得意という方にも向いているといえるでしょう。

モーショングラフィックスは、動画編集の技術を学ぶことで制作できるようになります。更に、映像分野でありながら、グラフィックデザインの要素も含んでいます。

モーショングラフィックスの仕事をするには、動画編集の技術はもちろん、グラフィックデザインに関しても、しっかりと学ぶ必要があります。両方の技術を磨き、クオリティの高い作品作りを目指しましょう。

グラフィックデザイン、映像制作、3DCGのグラフィック制作に興味があるという方にとってもモーショングラフィックスはおすすめです。

6. モーショングラフィックスを作るためのソフトは?

モーショングラフィックスを作るためには、動画制作ソフトが必要です。代表的なソフトにはAfter Effects、AviUtlがあります。

AfterEffectsはプロのクリエイターも愛用する映像編集ソフト。モーショングラフィックスを仕事にしたい人はAfterEffectsがおすすめです。有料ソフトなので、費用はかかりますが、様々な機能を使用することができます。

もし、無料のソフトで始めてみたいという方にはAviUtlがおすすめです。ただし、対応OSがWindowsのみなので、注意してください。

7. モーショングラフィックスを学ぶには?

モーショングラフィックスは映像とデザイン両方のスキルを必要とします。独学でも制作は可能ですが、仕事にしたい方はモーショングラフィックスが学べる学校へ通うのがおすすめです。特にデザインはセンスが必要と思われがちですが、実は学問として学ぶことができて、身につけることができます。基礎からしっかりと仕組みを学ぶことで、誰でも良いデザインができるようになるのです。

また、基礎的な考えがあれば、あえて外した動きやデザインを作ることも可能。クライアントワークの場合、基礎を学んでおけば説明にも説得力が増し、やり直す回数も減ります。モーショングラフィックスは技術を身につけてしまえば、仕事にもつながりやすい分野です。

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8. まとめ

モーショングラフィックスは、情報をわかりやすく伝えたり、伝えたいメッセージを強く印象付けることが可能です。視覚効果が高く、動画広告で多く使用されています。さまざまな分野で活用できることから、今後も活躍の場は広がっていくでしょう。

モーショングラフィックスは、学べば誰でも作ることができます。クオリティの高い作品を作りたいという方や仕事にしたい方は、モーショングラフィックスの技術を習得するのがおすすめです。

デジタルハリウッド大学の学びの特色

デザインのプロに必要とされる柔軟な発想力と豊かな表現力を磨く

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