デジタルハリウッドダイガクNOW 公式アプリをリリースしました!  
デジタルハリウッドダイガクNOW 公式アプリをリリースしました!  
デジタルハリウッドダイガクNOW 公式アプリをリリースしました!  
デジタルハリウッドダイガクNOW 公式アプリをリリースしました!  
デジタルハリウッドダイガクNOW 公式アプリをリリースしました!  
デジタルハリウッドダイガクNOW 公式アプリをリリースしました!  

DHUから”世界”を目指す。ストーリーボードアーティストを志す在学生が、世界で活躍する卒業生から得たヒントとは

小宮健太郎さん(2012年卒業)
國吉葵さん(2025年入学:埼玉県立和光国際高等学校)

2012年にデジタルハリウッド大学(DHU)を卒業した小宮健太郎さんは、新卒で日本のアニメーション制作会社へ就職。その後、カナダのバンクーバーへ渡り、アニメーターとしてのキャリアを築いています。

2025年にDHUに入学した國吉葵さんは、同じアニメーション業界の道へ進むための第一歩として、DHUへの進学を選択しました。2年生となる國吉さんは、自身の進路について具体的に考える時期にいます。今回はバンクーバーと東京をリモートでつなぎ、2人の対談が実現。世界で活躍する夢を叶えた卒業生と、その姿に憧れて入学した在学生が、DHUでの学びや未来のクリエイティブについて語り合いました。

世界に挑むための場所としてのDHU

——まず、小宮さんがDHUに入学しようと思った理由を教えてください。

小宮:もともとゲームをするのが好きで、小学生のときからゲーム業界で働くことに憧れていました。ただしそれは子どもの夢で、高校生になってからは幅広いキャリアを想定して、いわゆる難関大学に進学しようと考えていたんです。正直に言えば、DHUは第2志望。第1志望の大学に合格できなかったら、本当に自分のやりたかった3DCGを勉強してみようと。結局、第1志望の大学には合格できず、併願で受けたDHUへ進学しました。

——進学するにあたっての懸念はありましたか?

小宮:DHUは2005年に設立されたばかりで、僕は4期生として入学しました。当時はまだ卒業生がおらず、その点は不安もありました。とはいえ、4年制大学なので学位も取得できるし、併設の専門スクールは歴史も長く(※1994年設立)、CG業界で活躍しているデジタルハリウッド卒業生はたくさんいる。そのあたりを加味したうえで、両親と相談して進学させてもらうことになりました。

——國吉さんがDHUに入学しようと思った理由は?

國吉:高校の授業中に進路先について調べる時間があり、アニメーションを勉強できる大学を探していたときにDHUを見つけました。ディズニーやピクサーのような海外のアニメーションスタジオで働きたかったので、アメリカやカナダなど海外の大学へ進学したい考えていました。ただ、自分の英語力に自信がなかったのと、金銭的な問題もあったため、海外へ進学する道は諦めてしまって。そこで、まずは日本の大学に通い、卒業後に海外で就職する道を探ることにしました。

いろいろ調べてみると、海外で活躍している方の多くが現地での留学を経験していたのですが、そんな時に小宮さんのことを知りました。DHUを卒業して国内のプロダクションで経験を積み、現在はカナダ、しかも自分にとって憧れのアニメーションスタジオで働いている。「ここで勉強すれば、小宮さんと同じように海外で働けるかもしれない」と思ったんです。

国際教育に力を入れていることも理由のひとつでした。DHUでは1年次からネイティブスピーカーの先生による英語の授業がたくさん受けられることや、外国人留学生が全学生の約30%在籍している。2年次後期から最長1年海外留学できて、留年せずに4年間で卒業できる制度もある。これなら自分にぴったりだと感じて、DHUに入学しました。

——海外のアニメーションスタジオで働きたいという夢ができたきっかけは?

國吉:幼少期から両親と映画館に行く機会が多かったのですが、コロナ禍になり、自宅でアニメーション作品や洋画を見るようになったのがきっかけです。ディズニーやピクサーの映画が好きで、特に衝撃を受けたのが『ノートルダムの鐘』。ファンタジーの世界を描くイメージが強かったディズニーが、こんなシリアスな映画も作っているんだと驚き、ディズニーの新たな一面を知った作品でした。

学生時代に意識的に取り組んでいたこと

——入学後はどのような授業を受けていますか?

國吉:アニメーション制作に関連する演習科目を履修しました。「作画演習」では、授業内で原画が与えられ、その画をもとに中割り(原画と原画の間に絵を描き足し、動きを滑らかにする作業)を描き、アニメーションの動きの仕組みを学びました。

小宮:僕は3DCGを軸に学んでいて、1年生のころから黑田順子先生の授業を受けていました。授業では先生だけでなく現役CGデザイナーの方にゲストで来ていただいて、自分が制作したものに対してフィードバックをもらえる機会もありました。職場の様子などについても先生方からお話しいただけたので、将来CG業界で働くイメージがつきました。デザインにも興味があったので、Webデザインやグラフィックデザインの勉強もしていましたね。

國吉:小宮さんが在学中に授業を受けるうえで、意識していたことはありますか?

小宮:1年生のころから、3・4年生でどんなことを学びたいか逆算して授業を取るようにしていました。自分の好きな分野で作品制作に集中している先輩たちの姿を見ていて、それが羨ましかったんです。だから2年生までに卒業に必要な単位はなるべく習得して、3年生になってからは多くの時間をCG制作に費やすことができました。

意識していたのは、授業外でもツールを触る時間を確保すること。授業内で先生と一緒に作るだけで終わらせず、自分ひとりで制作する時間を取ることで、MayaなどのCGツールの操作方法を身体に染み込ませていきました。

あとは、情報収集。当時はYouTubeもSNSもそこまで発達していなかったので、3DCGについて情報発信をしている人や媒体が少なかった。そこで、3DCG専門誌『CGWORLD』を定期購読して、第一線で活躍するCGアーティストのメイキング記事などを読み込んで、プロのクリエイターのノウハウを自分の制作に取り入れようとしていました。

國吉:そもそも小宮さんはどうして3DCGを軸に学んでいったのでしょう?3DCGを学ぶ原動力があれば教えてください。

小宮:先ほど話した通り、当初はゲーム業界に就職するつもりでDHUに入学したので、ゲーム開発に携わるためにはプログラミングか3DCGを学ぶ必要があるだろうと考えたんです。それで両方の分野について調べたところ、プログラミングの方が難しそうだと感じたので、じゃあ3DCGを勉強しようか、と。選んだ理由はそのくらい単純でした。

ただ3DCGを学び始めてから、自分でキャラクターにポーズを取らせたり動かせたりするようになると、命が吹き込まれた感じがして、作るのが楽しくなってくるんです。地道にモデリングしたキャラクターが動き始めた瞬間の高揚感は、仕事をしている今でもずっと感じています。

英語圏で仕事をするには、どうやって勉強すればいい?

——DHUを卒業後、小宮さんは日本国内の制作会社を経て、カナダのアニメーションスタジオに移っています。現職に至るまではどんな道のりだったのでしょう?

小宮:もともとゲーム業界を志してDHUに入ったつもりが、DHU在学中にCGアニメーションの面白さに目覚めていきました。大学在学中に見た『塔の上のラプンツェル』に感銘を受け、いつかは自分もこんな作品を生み出してみたいと思い、日本国内のアニメーション制作会社に就職しました。

その後知人の紹介で、カナダにあるアニメーションスタジオの選考を勧められて転職。そこで6年実務経験を積んだ後に、大手のアニメーションスタジオがバンクーバーに拠点を作ると聞いて、応募したのが今勤めている会社です。

——15年近くアニメーターとしての実績を積まれる中で、大変だと感じる場面はありますか?

小宮:たくさんあります。今はそれほど忙しい時期ではありませんが、今年(2026年)の秋~冬には新作の公開を控えているので、締切が迫ってくると毎日が大変です。周囲にはアニメーターとしてのキャリアが非常に長いメンバーが多く、自分はまだまだだと思わされる大変さもあります。

英語ももちろんそうです。10年間カナダに住んでいるとはいえ、自分の伝えたいことを100%伝えられるほど英語を使いこなせているとは言えません。そういったもどかしさも大変なことのひとつです。

國吉:カナダで仕事を得るまでに、小宮さんはどうやって英語を勉強しましたか?

小宮:僕の場合、中学のときから英語を話せるようになりたいと思っていたので、中学時代から英語の勉強には力を入れていました。高校は英語科に進学しましたし、高校在学中に1年間アメリカに留学したこともありました。大学では國吉さんもご存じのマキ先生(江幡(山田)真貴子特任教授)に鍛えてもらいました。

——話す・聞く・読む・書く、4技能を習得する中で、特に苦労したのはどれでしたか

小宮:断トツで苦労したのは「話す」です。それ以外はひとりで勉強できますが、話し相手がいなければ自分の言葉が出てくるようにはならない。会話力を磨くには、英語を話せる環境に身を置くことが最初のステップだと思います。

英語を話せる環境にいるときに特に大事なのが、聞き取れなかったときや、伝えたい言葉が見つからなかったときにどう立ち回るかです。ネイティブの人と話していると、必ず分からない単語が出てきます。分からないことを分からないままにせず、「それってどういう意味?」と聞けるようになると、次第にアドリブ力や瞬発力が身についてくると思います。

國吉:小宮さんがおっしゃる通り、わたしも話すことがうまくできなくて、もどかしい思いをしています。高校まではスピーキングの勉強が全然できておらず、大学に入ってから英語のクラスで本格的に学び始めた段階です。IELTSやTOEFLなどの資格試験で頻出する英単語を勉強しつつ、授業中や休み時間に、英語の先生や留学生の友達に付き合ってもらって、英会話の練習をしています。

小宮:いいですね。ちなみに、英語で何かを説明するタイミングはありますか?

國吉:先生がわたしにたくさん質問してくれるので、それになるべく英語で答えるようにしています。言葉に詰まったとき、日本語で「こんなことを言いたいんだけど、英語でどう言えばいいですか?」と聞くようにしています。

小宮:素晴らしいですね。カナダで仕事をしている中でも、自分の言葉で相手に説明する場面がたくさん出てきます。日常会話とは違う頭の使い方をすると思うので、今のうちに慣れておくといいかもしれません。

アニメの自主制作・英語・演劇、すべては将来のために

——新2年生になりますが、國吉さんが頑張りたいことがあれば教えてください。

國吉:高校時代から続けている演劇です。誰かの人生を演じる経験がそのままアニメーションの表現にも活きると思っているので、続けていきたいと思っています。創作活動も力を入れていこうと思っていて、DHUの同級生との共同制作に加えて、学外のワークショップで出会った友人たちとともに5分くらいのショートアニメーションを制作中です。完成した作品はコンペティションに応募する予定なので、良い結果を残せるよう、メンバー全員で一生懸命取り組みたいです。

将来は、海外で活躍するストーリーボードアーティスト(作品制作の初期段階で脚本をもとに設計図(絵コンテ)を描く専門職)を目指しています。コロナ禍でディズニー作品にハマり、YouTubeで海外のVlogを見て海外で働くことに興味を持ち、英語劇部で役者や脚本、演出を経験しました。それらを通じてStorytelling、誰かに物語を届けることを仕事にしたいと感じたからです。

——小宮さんから國吉さんに向けて、大学時代に頑張っておいた方がいいことと思うことはありますか?

小宮:アニメーターになるなら、いろいろな新しい経験を積んでおくのがいいと思います。社会人になると自分の時間を自由に使えなくなってしまうと思うので、いろんな場所に顔を出してみてください。たとえ自分がやりたくなかったこと、行ってみようとは思わなかった場所だとしても、仮に誰かが誘ってくれたのなら、付き合ってみる。その経験がいつか役に立つ日が来ると思います。

——最後に、DHUへの入学を検討している受験生へメッセージをお願いします。

國吉:わたしにとってもそうですし、おそらく誰にとっても大学入学はゴールではなく通過点だと思います。卒業した先にどんな自分になっていたいのか、そのためにどんな大学生活を送りたいのかをイメージすることで、今やるべきことも見えてくると思います。ぜひ頑張ってください。

小宮:自分が持っている情熱や、自分がやりたいことを大切に持ち続けて、大学生活を楽しんでほしいです!

More