LINEヤフーのUI/UXデザイナーへ。自分が作りたいデザインを追い求めた6年間の日々
髙山 友暉さん
2024年度卒業

デジタルハリウッド大学(DHU)で4年間、デジタルハリウッド大学大学院で2年間学び続け、LINEヤフーからの内定を獲得した髙山 友暉さん。
DHU在学中に一度は就職活動に挑んだものの、悩んだ末に、企業でインターンをしながら大学院で研究する道を選択しました。
グラフィックデザインかUI/UXデザインか。就職か大学院進学か。幾度となく迷い選択した末に、どのようにして自分に合う仕事を見つけたのでしょうか。
1学部1学科。異なる専門性を持つ友人と過ごした経験が、今の自分を構成している
——高校生のとき、自身の将来についてどのように考えていましたか?
小さいときからずっと書道を続けていて、将来的にそれを仕事にできないかと思っていました。ただ、高校に入って進学や就職について考えるようになったころ、書道を軸として仕事をするイメージができなくて。
それなら書道で学んだことを応用できる仕事や学問はないかと探していたときに、グラフィックデザインやタイポグラフィーというジャンルを見つけました。自分が学びたいのはこれだと確信し、デザインについて学べる場所を探していきました。
——さまざまな選択肢がある中で、なぜDHUに?
自分の中で「なんとなくデザインを勉強したい」という気持ちがあったものの、明確に「こんなデザインができるようになりたい」とまでは定まっていませんでした。
それならデザインやその近接領域まで横断的に学べる、1学部1学科のDHUが自分に合うと思ったんです。自分が興味を持った授業を取り、その中からさらに学びたいことを決めていこうと考え、DHUだけを見て受験に臨みました。
——入学後はどんなことに力を入れましたか。
在学中に心がけたのは、学んだ内容をすぐに自主制作に活かすことでした。グラフィックデザイン、タイポグラフィ、ウェブデザインなどの静的なデザインから、モーショングラフィックスまで、幅広い領域の授業を受け、作品に落とし込んでいきました。

大学院へ進学し、自分のデザインを提案する力を育む

——DHU卒業後は、デジタルハリウッド大学大学院に進学しています。どんな思いから進学を決断しましたか。
理由は2つあり、まずはデザインを提案する力を身に着けたかったからです。
グラフィックデザインやモーショングラフィックスなどの作品を作る技術は大学の4年間で学べましたが、作品を世の中に出す力が自分には足りないと感じていました。せっかく作ったとしても、それを誰かに提案し、説得できなければ、きっと仕事としては成立しません。
大学にも広告やマーケティングを専門としている先生がいて、力を借りることもありましたが、学部の4年間では僕は作ることに注力していました。大学院の2年間で、自分のデザインを世に広げる力を身につけたいと思い、進学を決めました。
また、学部4年生のときに就職活動の軸が定まりきらなかったのも、大学院進学に至った要因のひとつです。当時は、商品パッケージのグラフィックデザイナーや、ウェブサービスのUIデザイナーなどを募集している企業を見ていました。
ですが、自分が得意としていたグラフィックデザインの道に進むと、今までいろいろなデザインを学んできた経験を最大限発揮できない。かといって、まだUIデザインの経験は浅いからその道に進む自信がない。大学時代にデザインについて幅広く学んでしまったからこそ、「自分はどこでどんなデザインをしたいんだっけ」と悩んでしまったんです。
結局就職活動を中断し、大学院で学びながらインターンにも参加して、自分の適性を知っていこうと気持ちを切り替えました。
——デザインを作る力だけでなく、提案力も必要だと感じた場面が実際にあったのでしょうか?
大学在学中に自主制作として、『くすりの病院』という薬剤師にオンラインで相談できるプラットフォームを作っていました。お医者さんから処方された薬を飲み、わずかに副作用が出ても我慢して飲み続けてしまった、僕自身の経験から発案したプロダクトでした。
このプロダクトをどのようにマネタイズするかまで考えたのですが、サービスとして確立させるには至らず、圧倒的に自分の知識と経験が足りないと痛感しました。その出来事も、大学院進学のきっかけのひとつとなっています。
『くすりの病院』
薬の悩みごとをスマホで相談できるサービス「くすりの病院」のサービスデザインから一貫して制作。UI/UX・VI・広告・紹介動画などを展開。
——就職か大学院進学か悩んでいたときに、相談していた人はいましたか。
特にキャリアセンターの座間味さんには、大学時代から今まで助けてもらいました。自分で解決できない悩みがあれば、どんなことでも相談していました。グラフィックデザイナーになるのか、UIデザイナーになるのか悩んでいたときにも話を聞いてくれ、ときには就活イベントなどを紹介してくれました。大学院に進学しても、相談事があったり選考の日が近づいたりしたらとにかく駆け込んでいました。
——DHU卒業後、大学院ではどんなことを研究していましたか。
京極先生のラボに所属して、PRの観点から自分のデザインと向き合っていきました。
京極先生は電通出身の方で、アイデア・クリエイティブ・PRをどのように連携し戦略的に拡散させるのかを考える、メディアプロデュースを研究しています。その先生のもと、どんなデザインや言葉を綴れば見る人にインパクトを残せるのか、デザインの見せ方を重点的に勉強していました。
大学院には僕と同世代の学生以外にも、すでに社会経験を積んだ上の世代の方もいました。それぞれ職種が異なり、大学院に学びに来た動機も千差万別。大学院に行かなければ出会えなかった社会人の方々と一緒に授業を受け、課題に取り組み、未知の分野を研究していく日々は、すべてが刺激的でした。
二度目の就職活動で出会えた、LINEヤフーのUI/UXデザイナーという仕事

——就職活動はどのように始めていきましたか?
大学院に入学して2ヵ月後、6月ごろから夏季インターンの選考が始まるため、まずはそれに応募しました。就活プラットフォームを通じて興味を持った会社を調べたり、説明会に参加したりして情報を集めていきました。
それから、内定先のLINEヤフーのように自社サービスの開発を行う企業や、クライアントから受託してウェブサービスを開発する企業、ブロックチェーンサービスを開発するベンチャー企業など、さまざまな場所でデザイナー職としてインターンを経験。その後本選考に進みました。
それぞれを中から見て分かったのは、企業ごとに組織の雰囲気がまったく違うこと。個の意見をぶつけ合いながら動く企業もあれば、協調性を重んじる企業、対話を第一に考える企業など、実際に中の人と関わらなければ見えてこない、企業ごとの顔があると感じました。
——企業を選ぶ際に軸にしていたことはありましたか?
軸にしていたのは、誰もが当たり前に使えて、社会に馴染むようなデザインを作れる環境があるか。そしてその環境で自分が成長できるかどうか。わかりやすく言えば、すでに社会に広く知られているサービスを開発できる環境に身を置く必要があると考えました。
また、UI/UXデザイナーになれるかどうかも、重視していた点でした。UI/UXデザイナーは、プロダクトの企画や設計から開発まで携わる仕事で、包括的な知識が必要です。細かいところであれば、サイト上に表示されるホバーアニメーションやバナー広告など、どうデザインすればユーザーは快適になるのか、あらゆる要素を考える仕事です。自分の経験を幅広く活かせる仕事だと思い、UI/UXデザイナーを目指しました。
——最終的に何社から内定を得たのでしょう? LINEヤフーともう1社、両者とも自社サービスを開発・運営するIT企業です。どちらもチームの雰囲気が自分に合っている会社だったので、非常に迷いました。ですが、当たり前をデザインできる環境がどちらかを考えたときに、自分の希望が叶いそうだと思ったLINEヤフーの内定を承諾しました。
「バカにされよう。世界を変えよう。」をDHUで現実に

——社会人になってから挑戦したいことは?
まだまだ未熟だと思うので、デザインについて1から学ぶくらいの意識を持って、働いていきたいと思います。
また、今後はAIを活用して仕事を進めていく機会もあると思うので、新しい技術にも向き合っていきたいです。AIについては便利だと思う反面、セキュリティの問題や人の仕事を一部代替できる点から不安な気持ちもあります。自分の仕事にどう活かせるかは未知数ではありますが、それを検証する意味でもAIを扱っていかなければならないと思っているので、積極的に学ぶ姿勢を貫きたいです。
——これから就職活動を控える学生にアドバイスはありますか?
僕が大学に入学した6年前はコロナ禍で、人と関わること自体が難しい時代でした。ですが今は、授業もオフラインで受けられますし、オフラインの就活イベントもたくさんあると思います。
僕自身、初対面の人や新天地が怖かったタイプで、大学の事務局の方や先生、友人に助けてもらいながら、4年間で人間として成長できた実感があります。人と関わることで見えてくることがあると思うので、自分のスキルを磨くのと同時に、人と関わることも大事にしていってほしいです。
——最後に、DHUへの受験を検討している高校生へメッセージをお願いします。
DHUは昔、「バカにされよう。世界を変えよう。」というコピーを掲げていました。僕はこの言葉に動かされて受験をしましたし、たとえ誰かにバカにされたとしても自分の好きを突き通せる大学だと思っています。 誰かのためではなく、自分のために好きなことを続けたい人には合っている大学だと思うので、ぜひ入学してきてほしいです。



