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ARとは?仕組みやVR・MR・SRとの違いなどをわかりやすく解説!

はじめに

2016年に登場し、社会現象にもなったゲームアプリ「ポケモンGO」や、若年層を中心に人気のカメラアプリ「SNOW」「Snapchat」など、「AR」と呼ばれる技術を使ったアプリが次々とリリースされています。

エンタテインメント分野に限らず、このAR(拡張現実)という技術は、ここ数年で私たちの生活の中に浸透してきています。しかし、ARとは何か、その仕組みや他の技術との違いについて詳しく知る機会はなかなかありません。

この記事では、そんなARの歴史や基本的な概念から、作り方、活用方法、学び方について紹介します。大学などに進学してARをはじめとするデジタルスキルを学びたいと考えている高校生や受験生の方にとって、役立つ情報も提供していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

<目次>

AR(拡張現実)とは?

AR(拡張現実:Augmented Reality)とは、現実の環境にデジタル情報を重ね合わせて表示する技術です。

この技術により、物理的な世界とデジタルコンテンツを同時に体験することができます。ARを利用すると、現実の空間に仮想の映像や情報がリアルタイムで追加されます。例えば「ポケモンGO」のように、スマートフォンのカメラを通じて見たときに、実際には存在しないキャラクターがあたかもその場に現れるかのような体験ができるのです。

ARの仕組み・作り方

まずは、ARの仕組みについて詳しく見てみましょう。

AR技術の仕組み

AR技術は、カメラやセンサーを通じて取得した情報をもとに、現実世界にデジタル映像を重ね合わせることによって成り立っています。多くの場合、以下の3つの技術要素が組み合わされます。それぞれの要素が密接に連携することで、スムーズで没入感のある体験を形成します。

技術要素詳細
1. トラッキングデバイスの位置や角度を検出し、環境に応じた情報の正確な表示を可能にする技術です。これにより、仮想の映像は現実の動きに応じてシームレスに変化し、ユーザーはスムーズな体験をすることができます。
2. センシングカメラやセンサーを使用して、周囲の環境情報を取得するプロセスです。周囲の光やオブジェクトの形状を感知することで、より現実に即したデジタル情報の重ね合わせが可能になります。
3. レンダリング取得した情報に基づいて、3Dモデルや映像を生成し、現実の画像に自然に重ねる技術です。これによって、現実世界に新たなデジタルの層が付加されます。

ARの作り方

続いて、ARコンテンツの制作工程について見てみましょう。制作にあたっては、事前の明確な目標設定とユーザビリティへの考慮が必要です。

  1. 目的設定:まず、何を実現したいのか、どのような体験をユーザーに提供したいかを明確にします。具体的なユースケースと期待される成果を設定することで、プロジェクトの指針が定まります。
  2. 開発環境の選択:UnityやUnreal Engineなど、ARコンテンツを開発するためのプラットフォームを選びます。各プラットフォームの特長を理解し、プロジェクトに最適なものを選びましょう。
  3. データの収集:AR体験に必要な3Dモデルや画像素材を準備します。これには、プロのデザイナーによるデザインが求められることがあります。
  4. プログラミング:ARエンジンが提供するAPIを用いて、プログラミングを行い、各種機能を実装します。これにより、AR体験が生み出す現実感を高めます。
  5. テストと改良:開発したアプリをデバイス上でテストし、ユーザー体験を向上させるための改良を加えていきます。ここではユーザーフィードバックが重要で、体験を最適化するための貴重な情報源となります。

ARの活用方法は?

AR(拡張現実)技術は、現実の世界にデジタル情報を重ね合わせることで、新たな可能性を生み出しています。 特にスマートフォンの普及により、私たちの日常生活にARが浸透しています。それぞれの分野での使用例について紹介します。

エンタテインメント分野

エンタテインメント分野におけるARの活用は、高校生・受験生のみなさんにとっても身近なものといえるでしょう。ユーザー参加型のゲームやイベントが注目されており、その代表例として「ポケモンGO」が挙げられます。ポケモンGOは、現実世界を舞台にした仮想空間でポケモンを捉えるという新鮮な体験を提供し、数千万人以上のユーザーを魅了し続けています。

クリエイティブと企業ソリューションを両立した代表例として、チームラボ(teamlab)が挙げられます。「チームラボボーダレス」「チームラボプラネッツ」をはじめとする芸術表現を主体としたコンテンツは、臨場感あふれるリアルとデジタル映像の融合によって、従来とは異なる新しいエンターテインメントを提供しています。

教育分野

教育現場でのAR活用は、学生の興味を引き出し、学ぶことに対する情熱を高めるための強力なツールとなっています。

たとえば、東京書籍が提供している無料アプリ「教科書AR」では、iPhoneやiPad,Android端末でアプリを起動し、教科書の該当ページにかざすだけで、動画やアニメーション、画像などのデジタルコンテンツが画面に飛び出してきます。図版や写真を立体的に表示させることで、学習者の理解度向上を狙っています。

ビジネス分野

ビジネスにおいてもARの利点は顕著です。商品設計やプロトタイプ開発にARを取り入れることにより、デザインや機能を3Dで視覚化し、迅速に評価することが可能です。

ARの活用が進んでいる分野のひとつに不動産業界が挙げられます。「AR内見」は、実際のモデルルームにバーチャルで家具などを配置できるツールで、内見時のユーザー体験を向上する手段のひとつとなっています。

ヘルスケア分野

ヘルスケアでは、ARによる精密な手術の補助や医療トレーニングの革新が進んでいます。特に医師の手術支援においては、ARデバイスを使用することで、患者の体内の詳細な映像をリアルタイムで表示し、手術の精度と安全性を向上させています。また、医学生や看護師へのトレーニングでは、ARを用いたシミュレーションにより現実に即した経験を積むことが可能となり、技術の向上が期待されています。

これらの例からもわかるように、AR技術は私たちの現実をより豊かにし、新しい視点を提供しています。どの分野においても、その潜在的な活用方法はまだまだ多くあり、今後もますます発展していく可能性があります。

ARを体験する方法は?

現在、ARを体験する方法は多岐に渡っています。個人レベルから企業レベルまで、AR技術を体験できる方法についてまとめました。

スマートフォンアプリで体験する

最も手軽な方法は、スマートフォン向けのアプリをダウンロードすることです。App StoreやGoogle Playといったアプリマーケットには、無料・有料を問わず多種多様なAR系のアプリが公開されていますので、検索してみましょう。

ARグラス・ヘッドセットで体験する

さらに深いAR体験を求める場合には、ARグラスやヘッドセットがおすすめです。これらの専用デバイスは、技術的な限界をはるかに超えた体験を届けることができます。代表的な製品として、「Microsoft HoloLens」や「Magic Leap One」があります。

公共の場所や店舗での体験

ARは、公共の場所や店舗でもその活用が進んでいます。例えば、博物館や美術館では展覧会の展示物にAR技術を追加し、より詳しい情報や映像表現を提供しています。また商業施設では、商品のAR展示の活用例が増えています。

開発者向けのツールとプラットフォームを利用する

技術を身につけていけば、オリジナルのアプリを構築することも検討しましょう。Appleの「ARKit」やGoogleの「ARCore」を活用することで、スマートフォン向けのARアプリを開発し、コンテンツを制作することができます。

ARと混同しやすいものとの違い

ARはその革新的な技術によって、私たちの体験を豊かにしてきました。しかしその特性から、VR(仮想現実)、MR(複合現実)、SR(代替現実)などと混同することがあります。ここではそれぞれの特徴について区別してみましょう。

VR(仮想現実)

VRは、ユーザーを完全にデジタルによる別世界に没入させるメディアです。専用のVRヘッドセット(HMD)を用いて視覚を覆い、現実からユーザーを遮断することで、新しい仮想空間を構築します。

これにより、ユーザーは現実世界から断絶された空間の中で独自の活動を営めます。例えば、ゲーミングやトレーニングといった活用シーンでは、VRは非常に強力なツールとなります。一方でARは、現実の空間上にデジタル要素を重ねる特性があります。

MR(複合現実

MRは、現実空間と仮想空間を融合させる技術であり、ユーザーにユニークな体験を提供します。MRヘッドセットを使うことで、現実環境とデジタルコンテンツがシームレスに連携できます。例えば、製造業やデザインにおいては、現実世界の中でイノベーションを推進することが可能となります。

デジタルのオブジェクトと物理的に触れ合えるという特長はMRならではであり、ARとVRの限界を超えた新たな可能性を世界に示します。

SR(代替現実)

SRは、通常の現実とは異なる次元を提供し、専用の上映デバイスを利用して他の現実を作り出すための技術です。スリリングな体験や新たなるアート作品の創造に活用されるこの技術は、ユーザーに非日常的な体験を提供します。

SRは、現実を補完するのではなく、完全に別の空間を作り出し、その中で新しい反応を生みます。このため、ユーザーは現実の中にいながらも、異なる認識を得ることが可能となります。

特徴主なデバイス利用シーン
AR(拡張現実)現実世界にデジタル情報を重ねるスマートフォン、ARヘッドセット教育、エンターテインメント、ナビゲーション
VR(仮想現実)仮想の世界に没入VRヘッドセットゲーミング、トレーニング、遠隔会議
MR(複合現実)現実と仮想を融合MRヘッドセット製造業、デザイン、科学研究
SR(代替現実)別次元の現実を創造専用上映デバイススリリングな体験、アート作品

ARを学ぶなら「デジタルハリウッド大学」

ここまで、ARの先進性や利用されるシーン、その技術について解説してきました。この新しいテクノロジーを体系的に学ぶことができる場として、デジタルハリウッド大学を検討してみてください。

デジタルハリウッド大学では、1学部1学科のなかでデジタルコミュニケーションを分野横断的学ぶためのカリキュラムを用意しています。学生は理論的な知識だけでなく、企業との産学連携プロジェクトやPBL(プロジェクト科目)を通じて、実践的なスキルを身につけることができます。

卒業生の中には、チームラボやPARTYといったクリエイティブ企業を中心に、ARやVR、MRの技術を活用しながら仕事をしている人も多くいます。この記事を読んでいる高校生・受験生のみなさんも、大学で培った技術と経験を活かし、コンテンツ産業の今後を担う人材に成長していきましょう。

参考:デジタルハリウッド校友会(卒業生インタビューなどを掲載しています)
https://dhaa.jp/
https://dhaa.jp/interview/creative-uro/

まとめ

本記事を通じてAR(拡張現実)は、デジタル情報を現実世界に重ね合わせることで教育、エンターテインメント、医療など、さまざまな分野で活用が進む技術であることが理解できたと思います。

AR技術の進化により、新しい体験価値がもたらされ、日常生活やビジネスに革新をもたらしています。この技術を理解し、活用することができれば、新しい可能性が広がるでしょう。

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