VTuberになるには?仕事内容やなる方法、必要な機材・資格まで徹底解説!
はじめに
あなたは「VTuber」という言葉を聞いたことがありますか?
ホロライブやにじさんじなど、YouTubeやSNSで活躍するバーチャルアバターを使った配信者たちは、いまや若者文化の中心的存在です。キズナアイが生み出したムーブメントを皮切りに、さまざまな個性豊かなVTuberたちがゲーム実況や歌ってみた、雑談配信などで私たちを楽しませています。
本記事では、VTuberの魅力や仕組み、人気の理由、初心者にもわかりやすい楽しみ方について詳しく解説します。また、デジタルハリウッド大学で学べる学問分野とVTuberとの関連性についても紹介します。
ぜひ最後まで読んで、あなたもVTuberの世界に飛び込んでみませんか?
<目次>
VTuberとは
VTuberとは、「バーチャルYouTuber」の略称であり、3Dのアニメーションやゲーム内のキャラクターを使って動画配信を行う新しいエンターテインメントのスタイルです。2018年頃から多くの人々に注目され、技術の進化に伴い、VRやARなどの技術も積極的に活用されるようになりました。
視聴者は、アニメやゲームのキャラクターとリアルタイムでコミュニケーションを取ることができ、まるでそこにキャラクターが存在するかのような現実的な体験を味わえます。この新しい形式のエンターテインメントは、視聴者に新たな体験を与えるだけでなく、独自の世界観を持つVTuberが日々生まれています。
VTuberとアニメとの最も大きな違いは、リアルタイムで配信および視聴者との交流ができる点にあります。アニメは完成された映像を放送するのに対し、VTuberは生放送で視聴者のコメントに反応し、会話を楽しむことができます。これにより、視聴者は現実と仮想が融合した空間にいるような感覚を味わえます。この空間の作り方は、MRやAR、VR技術によってさらにリアルになり、五感を刺激する新しい体験へと発展しています。
仕事としてのVTuber
VTuberの活動はバーチャルなキャラクターを用いた多岐にわたる活動を含んでおり、ライブ配信や動画投稿、メンバーシップ運営など、多岐に渡った活動が行われています。ここでは、VTuberの基本的な仕事内容と、収入の目安について詳しく解説していきます。
ライブ配信
ライブ配信は、VTuberの活動として最も一般的な方法であり、リアルタイムで視聴者とコミュニケーションを取ることができます。YouTube Live、Twitch、Reality、ツイキャス(TwitCasting)などが代表的なプラットフォームです。リアルタイムかつ双方向であることを生かし、投げ銭機能やスーパーチャットを活用することで大きな収入源にもなります。特に人気が高いVTuberの場合は、月に数百万以上の収入を得ている例も存在します。
動画投稿
YouTubeやTikTok、海外向けではbilibiliなど、動画投稿サイトを用いたコミュニケーションもVTuber活動の中心のひとつです。動画は編集が可能であるため、凝った内容や特殊効果を取り入れた映像を制作することができます。チャンネル登録者数や再生回数を増やすことで、広告収入は月に数百万円のレベルまで膨れ上がります。また、大手企業とのコラボレーションやスポンサー広告によって収入を得ることもあります。
メンバーシップ運営
メンバーシップ運営とは、視聴者が定期的に料金を支払い、メンバー限定の特典やコンテンツにアクセスできる仕組みです。コアなファンに向けたプレミアムな体験を提供することで、ファンの忠誠心を高めるとともに、VTuber活動を支える安定した収入源にもなっています。
ファンサービス
ファンサービスには、オフ会や限定イベント、特別なオンラインセッションなどが含まれます。VTuberが個人で開催することもあれば、VTuberによる音楽ライブや同人イベントなどに参加するケースもあります。VTuberとリアルな空間で直接交流することによって、より深いファン層を形成することができます。ファンサービスでは主に、チケット代やグッズ販売による売り上げが見込めます。
ボイス・グッズ販売
ボイスやグッズの販売も、VTuberにとって重要な収益源です。キャラクターの声を吹き込んだ目覚まし時計や、独自のイラストを生かしたグッズなど、ファンの心をつかむことが重要です。これらの販売戦略もまた、VTuberのブランド価値を高めるために有効であり、大きな収入源となります。
仕事内容 | 収入目安 | 備考 |
---|---|---|
ライブ配信 | 月数万〜百万円以上 | 投げ銭やスーパーチャットが中心 |
動画投稿 | 月数千〜数十万 | 広告収入が主な収益源 |
メンバーシップ運営 | 月数万〜数十万 | 安定収入が期待できる |
ファンサービス | 月数千〜数十万 | オフ会や特別イベントでの収益 |
ボイス・グッズ販売 | 月数千〜数十万 | ファンからの人気アイテム販売 |
VTuberの将来性は?
コンテンツ産業界におけるインパクト
矢野経済研究所が発表した2023年の統計によると、日本国内のVTuber市場の規模は前年度比153.8%の800億円に達しており、2025年にはさらに倍増すると予想されています。VTuber市場と同規模のオタク・サブカルチャーでは、「同人誌」の800億円(2021年度、小売金額ベース)、「トレーディングカードゲーム」の792億円(2021年度、メーカー出荷金額ベース)と並ぶ規模となっています。コンテンツビジネスと呼ばれる分野におけるVTuberの存在感が高まっていることがわかるでしょう。
参照:VTuber市場に関する調査(2023年、矢野経済研究所)
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3304
デバイスの進歩による更なるイノベーション
VR技術を活用した「バーチャルライブ」では、視聴者は遠隔地からでも臨場感を体験でき、実際のライブ会場にいるような感覚を得られます。また、AR技術を使うことで、スマートフォンをかざすと現実の風景にVTuberが現れるといった新しい体験が提供されています。
モーションキャプチャーやフェイシャルキャプチャーといったデバイスの進化も、VTuber業界の革新を促しています。より正確でリアルな表現が可能になり、VTuberの活動範囲はさらに広がります。特にスマートフォンをはじめとするポータブルデバイスの進化は、より身近にVTuberを楽しむきっかけとなるでしょう。
社会的影響と文化多様性
2016年に登場し、元祖VTuberともいえる存在である「キズナアイ」は、世界中でのファンベースを持ち、コンサートやイベントでの観客動員数を増やしていきました。
VTuberグループ「にじさんじ」を要するANYCOLORは、2018年の第1期「にじさんじ」所属VTuberが活動を開始して以来、英語圏、中国、インドネシア、インド、韓国などにも展開。2024年4月期時点の所属VTuber数は158名、同期の売上高319億9600万円となっています。
このようにVTuberは、国境を越えて様々な文化背景のファンを獲得しています。これはインターネット上のプラットフォームが持つ世界的な繋がりを反映したものであり、文化の多様性を理解し、受け入れる重要な役割を果たしています。こうした面もまた、VTuberの影響力の大きさを表すものといえるでしょう。
参照:VTuber学(2024年、岩波書店)
https://www.iwanami.co.jp/book/b649630.html
Vtuberになるにはどんな方法がある?
Vtuberになってみたい!と思った方は、個人で始める方法と事務所に所属する方法のいずれかの選択肢を取ることになります。それぞれのメリットとデメリットについて考えてみましょう。
1:個人で始めてみる
個人でVtuber活動を始める方法は、技術的な自由度が高く、自分らしい世界観を自由に表現したい方に向いています。自身のペースでコンテンツ制作ができるため、独自のテーマや設定を持ったアニメーションキャラクターを作成し、VRやAR技術を活用して個性的なコンテンツを提供することが可能です。
個人で活動を始める場合の具体的なステップについて紹介します。
ステップ | 詳細 |
---|---|
①企画を立てる | あなたのVtuberとしての世界観や目的について計画を練り、どのような映像やコンテンツを制作したいのかを決めます。 |
②機材を揃える | 基本的なデバイスとして、パソコン、マイク、カメラが必要です。よりリアルな体験を提供するために、VRやARデバイスも検討しましょう。 |
③キャラクター制作 | アバターデザインにはVRoid Studioやその他の3Dキャラクターデザインソフトを使用します。外部デザイナーに制作を依頼することも検討しましょう。 |
④動画編集・配信準備 | 編集ソフトを活用し、映像を整え、YouTubeなどの配信プラットフォームの選定を行いましょう。 |
⑤SNSやプラットフォームでの活動 | X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSを活用してファンとのコミュニケーションを図ることも重要です。 |
2:事務所に所属する
Vtuber事務所に所属する方法は、より大規模なプロジェクトに参加し、専門的なサポートを受けたい方に適しています。事務所に入ることで、プロモーションや技術支援だけでなく、コラボレーションの機会も増やすことができ、活動を拡大することが可能です。以下にそのメリットとデメリットをまとめます。
メリット | デメリット |
---|---|
プロモーション力が強化される | 自分の活動が事務所の方針に影響を受けることがあります。 |
専門的なサポートが得られる | 所属費用や売上の一部を事務所に納める必要があります。 |
他のVtuberとの強力なコラボの機会が増える | 露出が増える半面、独自性が薄れる可能性もあります。 |
究極的には、あなたがどのようなVtuberになりたいかが重要。メリットとデメリットを踏まえたうえで、自身のスタイルや目標にとって最適な方法を選びましょう。
VTuberに求められる能力・スキル・資質
VTuberになるためには、多岐にわたるスキルと能力が求められます。ここでは、VTuber活動に必要とされる主な要素を詳細に解説します。
コミュニケーションスキル
VTuberとして成功するためには、まず優れたコミュニケーションスキルが不可欠です。視聴者との双方向の交流を円滑に行い、リアルタイムで対応する能力が求められます。チャットでのコミュニケーションに加えて、コメントやSNSでのやり取りを通じて視聴者の意見やニーズを把握し、それをコンテンツに反映することが重要です。
エンターテイメント性
エンターテイメント性はVTuberの魅力を高める重要な要素です。視聴者を楽しませるためには、ユーモアのセンスが必要です。さらに、独自のキャラクター性を発揮し、場の空気を盛り上げる能力は視聴者を引きつける大きな要素です。また、特別なイベントや記念配信などを通じて、視聴者に強烈な印象を与える演技力も求められます。
テクノロジーリテラシー
急速に進化するVTuber業界では、テクノロジーリテラシーの高さが求められます。デジタル技術を理解し、その活用方法を身に付けることが重要です。アバター制作、映像編集、配信設定など多岐にわたるスキルが必要であり、VR、AR、MR空間など最新技術に対する理解も不可欠です。
クリエイティブな発想力
VTuberはオリジナルのコンテンツを創り出すクリエイティブな発想力が求められます。視聴者に飽きられないように、斬新なアイデアや独自の世界観を提供し続ける必要があります。この創造力が、新しいコンテンツを生み出し拓く原動力となり、視聴者に新しい体験を提供します。
本格的にVTuberを始めるのに準備すべき機材・ソフト
VTuberとしての活動を本格的に始めるには、さまざまな機材とソフトウェアが必要です。これらを準備することで、より魅力的な体験を視聴者に提供することができます。
PC(パソコン)
PCはVTuber活動の中核を担うデバイスです。高性能なモデルを選ぶことで、VRコンテンツの作成や映像編集作業をスムーズにこなすことが可能です。最低でも最新のCPUとグラフィックボード、16GB以上のメモリを搭載したパソコンを用意することが推奨されます。また、SSDを搭載したモデルはデータの読み書きが速く、効率的な作業が可能です。
以下に、2024年時点の推奨スペックを記載します。
項目 | 推奨スペック |
---|---|
CPU | Intel Core i7 または AMD Ryzen 7以上 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 2060以上 |
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 512GB以上 |
Webカメラ
VTuber活動には、正確な動きや表情を捉えるためのWebカメラが必須です。解像度とフレームレートが配信の質を左右するため、1080p/60fpsをクリアする高品質なカメラを選びましょう。特に、低照度でも性能を発揮できる製品は暗い場所でも顔の認識がしやすいのでおすすめです。
マイク・ヘッドセット
音のクオリティは視聴者の体験に直接的な影響を与えるため、ノイズキャンセリング機能を備えた高性能なマイクやヘッドセットが必要です。これにより、クリアで途切れのない音声を視聴者に届けることができ、より臨場感のある配信が実現します。
編集ソフト
動画をより魅力的に見せるためには、編集ソフトの活用が必須です。プロ仕様のソフトウェアにはAdobe Premiere ProやAppleのFinal Cut Proがあります。一方、初心者には無料で使えるDaVinci ResolveやHitFilm Expressなどがおすすめです。これらのツールを使用することで、自分だけの独自性あふれる映像を制作できます。
モーションキャプチャーソフト
リアルなアバターの動きを実現するためにモーションキャプチャーソフトが重要です。これらのツールを使うことで仮想空間での動きも自然になり、特にVR ChatやLive2Dは、多くのVTuberにとって人気の選択肢となっています。ユーザーはこれらを駆使して、自分の動きをリアルタイムでアバターに反映させることが可能です。
キャラクターデザインソフト
VTuberに欠かせない個性あるアバターを作るために、キャラクターデザインソフトが必要です。特にVRoid StudioやBlenderといったツールを使うことで、オリジナリティ豊かなキャラクターを作成することができます。これらのソフトはユーザーフレンドリーで、初心者でも簡単に高度なデザインを楽しめます。
VTuberを始めるのにおすすめなアプリ・ソフト5選
VTuber活動を本格的に始めるためには、適切なアプリやソフトの活用が重要です。初心者から経験者まで幅広く支持されているおすすめのアプリ・ソフトを5点紹介します。
VRoid Studio
VRoid Studioは、3Dモデルを作成するための無料ソフトです。髪型、服装、表情などを細かくカスタマイズできるので、あなただけのアバターをデザインできます。作成した3Dモデルは他のソフト(VSeeFace、Animazeなど)にも簡単に連携できます。
Live2D
Live 2Dは、2Dイラストをアニメーション化するためのツールです。スマホゲームなどでも使用でき、ラフ(下書き)から本格的なキャラクターを作成できます。イラストを描くことが好きな方にぴったりのソフトといえるでしょう。
NICE CAMERA
NICE CAMERAは、直感的なインターフェースを持つWebカメラアプリです。このアプリは非常に高品質な映像体験を提供し、スマートフォンをはじめとする多様なデバイスでの利用が可能です。簡単に使えてクリエイティブなVTuberの世界を実現するため、多くの初心者ユーザーに支持されています。開発しているのは、デジタルハリウッド大学・茂出木謙太郎教授が代表を務める「株式会社キッズプレート」です。
参照:NICE CAMERA
https://www.iwanami.co.jp/book/b649630.html
REALITY
REALITYは、スマートフォンのみでVTuber活動を可能にするアプリです。ユーザーが作成したオリジナルのアバターをリアルに動かしながら、視聴者とのリアルタイムなコミュニケーションを楽しむためのライブ配信機能も充実しています。
SHOWROOM V
SHOWROOM Vは、ライブ配信プラットフォーム「SHOWROOM」のVTuber専用ツールです。このツールを使用することで、視聴者とのインタラクティブな交流が可能になり、リアリティのある空間演出を通じて活躍の幅を広げることができます。ARやVR技術を利用し、視聴する人々に対するエンゲージメントを高めます。
より力を入れたい人におすすめのアプリ・ソフト3選
続いて、本格的かつプロレベルのVTuber活動をしたい方、あるいはそうした活動に携わりたい方にとって知っておきたいアプリやソフトウェアを紹介します。
Adobe Character Animator
Adobe Character Animatorは、リアルタイムでのアニメーション制作を可能にする強力なソフトウェアです。キャラクターの表情や動きを現実に基づきリアルタイムで表現しながら録画ができ、そのまま配信することができます。このツールを利用することで、ライブ配信や映像制作において、より自然でダイナミックな演出が実現します。例えば、視聴者とインタラクションする際に臨場感のある表現が可能となり、配信の質を向上させます。
Blender
Blenderは、無料で利用できるオープンソースの3DCG制作ソフトです。3Dモデリング、アニメーション、レンダリングなどのすべてをこれひとつで完結できます。さまざまなアセットを組み合わせるだけでアバターが作れるVRoid Studioなどとは異なり、キャラクターに必要な要素をすべてゼロからモデリング(成形)することになるので、専門的な学習が必要です。
Unity
Unityは、インタラクティブな3Dコンテンツを制作するために広く使用されるプラットフォームです。ゲーム開発やプロフェッショナルなMR、AR、VRの空間での活用にも対応しており、視聴者に新しい体験を提供できます。例えば、仮想のライブイベントを行う際に、VRヘッドセットを通じて現実以上のインタラクティブな空間を作り出すことが可能です。この部分の強化を通じて、より多くのデバイス、特にスマートフォンを活用したコンテンツ拡張が期待できます。
ソフトウェア | 特徴 | 適用範囲 |
---|---|---|
Adobe Character Animator | リアルタイムアニメーション制作 | ライブ配信、動画制作 |
Blender | オープンソース3D制作 | 3Dモデル、アニメーション |
Unity | インタラクティブ3Dコンテンツ制作 | MR、AR、VR空間の活用 |
VTuberになる具体的な手順
続いて、VTuberになるための方法について、ステップに分けて解説します。
なりたい「VTuber像」を決める
まず、どのようなVTuberになりたいかを決めることが不可欠です。これには、自分自身がどの分野に興味を持ち、何を伝えたいのかを明確にすることが含まれます。VTuberには、ゲーム実況、雑談主体、音楽活動、さらには教育や情報発信といった多様なジャンルがあります。もしあなたが才能を持つ分野や情熱を注げるトピックがあれば、そのジャンルを選ぶことをお勧めします。これにより、あなたの個性を最大限に活かすことができ、視聴者にも強い印象を与えることができます。
キャラクターのアバターを作る
アバターはVTuberの顔となる重要な要素です。VRoid Studioやカスタムキャストといったツールを使って、オリジナルの3Dアバターを作成しましょう。この過程で大切なのは、あなた自身の個性やテーマを反映したキャラクターをデザインし、視聴者にインパクトを与えることです。デザインの際には、最先端の技術を活用し、ARやVR技術を駆使してアニメーションや動きを強化することを考慮しましょう。
ボイスを作成する
VTuberのコンテンツにおいて、声はキャラクター表現の要です。自分の声で活動する場合もありますが、ボイスチェンジャーを活用して独自性のある声色を作ることも可能です。音声編集ソフトを使用すれば、プロのような音質で動画を配信することができます。視聴者にキャラクターとしての説得力を持たせるために、声のトーンやイントネーションにも工夫を凝らしましょう。
モデルを動かす
キャラクターのアバターを現実的に動かすにはモーションキャプチャー技術が不可欠です。ライブ配信や動画制作においては、スマートフォンや専用デバイスで顔の表情や体の動きをリアルタイムでトラッキングし、視聴者に臨場感あふれる映像体験を提供することが重要です。これにより、キャラクターが生き生きとした表情で視聴者とコミュニケーションを取り、感情豊かな応答を可能にします。
編集、配信
最後に、編集によってコンテンツを仕上げ、視聴者に届ける準備をします。編集ソフトを使うことで、テーマ性のある映像を構築し、視聴者の記憶に残るような印象的なビジュアルを作ることができます。これは、視覚的な魅力だけでなく、動画の流暢さや視聴者のエンゲージメントを高めるために重要です。
VTuberに必要な資格や勉強はある?
VTuberとして活動を始める際に特定の資格が必須というわけではありません。しかし、いくつかのスキルや知識は、よりプロフェッショナルで魅力的な活動を行う上で非常に役立ちます。
関連するスキルや知識
これまで紹介してきた通り、人気VTuberになるためにはさまざまな技術や知識に加えて、「売れるコンテンツ」を生み出すセンスが求められます。世界中のファンを惹きつける魅力的なコンテンツに磨き上げるためには、以下のような要素が必要となるでしょう。
- 配信・動画制作に関するスキル
- コミュニケーションスキル
- エンタテインメント性
- テクノロジーに関する知識
- クリエイティブスキル
- マーケティング・セルフプロデュース能力
- 語学力
- 音楽・声に関するスキル
- メンタル耐性
専門的な教育機関での学び
VTuberとしての活動を成功させるために、専門学校や大学などで関連分野を学ぶという選択肢もあるでしょう。魅力的なコンテンツを制作し、広めるためのデジタルスキルやマーケティング能力はもちろん、ファンを虜にするための引き出しとしての知識や教養、世界中のファンと円滑なコミュニケーションを取るための語学力を身につけることが、成功の秘訣といえます。
VTuberに役立つ知識を基礎から学ぶなら”デジタルハリウッド大学”
デジタルハリウッド大学は、デジタルコンテンツ(3DCG・VFX、ゲーム・プログラミング、グラフィックデザイン、Web等)と企画・コミュニケーション(広告・広報・PR、マーケティング等)を学べる1学部1学科の大学です。スキルや知識の習得はもちろん、業界の現役プロの教員陣による実践的な授業や秋葉原から徒歩10分の立地、40を超える国と地域から集まった外国人留学生と学べる学習環境は、VTuberを目指す方にとっても最適といえるでしょう。
独自の教材とカリキュラム内容
デジタルハリウッド大学では、1学部1学科で選んで学べるカリキュラムを用意しています。入学前に専攻や分野を決める必要がないため、自分のやりたいことに合った授業を柔軟に履修できます。「デザインベーシック」「映像制作演習」「」「3DCG制作演習」「VR・AR概論」などの専門科目、「アニメーション史」「文化人類学」などの教養科目、専門分野を英語で学ぶ外国語科目が、きっとあなたのVTuber活動にも役立つでしょう。
業界連携と就職
VTuberが誕生するはるか前、1996年に突如出現したバーチャルタレント「伊達杏子」。その仕掛け人の一人である杉山知之が建学したのが「デジタルハリウッド大学」です。業界とのパイプを最大限に活用し、実践的なプロジェクトを通してスキルを磨く機会を提供しています。結果として、VTuber関連の企業に就職を果たした卒業生が毎年います。
まとめ
いかがでしたか?
VTuberは、エンターテイメントの新しい形として急速に成長を遂げています。その活動は、技術革新に支えられながら、動画制作、ライブ配信、ファンとの交流、そして収益化まで多岐にわたり、これからのデジタル社会でますます注目を集めるでしょう。
個々の魅力やクリエイティブな表現力を活かすことで、自分だけのスタイルを確立し、幅広いファン層とつながる可能性があります。また、VRやAR技術の進化に伴い、より多様な体験が提供され、VTuberは現実とバーチャルの境界を超えた新しい価値を生み出す存在として期待されています。
デジタルテクノロジー研究の最先端を行くデジタルハリウッド大学での学びが、あなたのVTuberとしての成功につながるかもしれません。