教授・教員紹介

猪俣 一則

非常勤講師

不便益を原動力に技術を横幹させ社会課題をデザイン

担当科目

CG概論

肩書・現職

株式会社KIDS 代表

学位

修士(工学)、MA(Automotive Design)

主な研究テーマ

四肢障害者へのエクスクルーシブデザインテクノロジー応用から未来のスタンダードを創出する

所属学会・団体

東京零環ライオンズクラブ 障害福祉支部(会長)
特定非営利活動法人 Mission ARM Japan(副理事長)
一般社団法人 日本デザインマネジメント協会(JDMA)(特別会員)
HAL東京(カーデザイン学科)(講師)

プロフィール

東京造形大学デザイン学科卒業後、日本大学大学院理工学研究科にて海洋建築工学を専攻(修士(工学))。学生時代、デジタルハリウッド創設者・杉山知之氏が興した「株式会社ビジュアルサイエンス研究所(VSL)」に所属。酒井明彦特任教授が所属するR&D室にて、VRコンテンツ制作実務を通じて技術を叩き込まれる。大学院では、波浪により弾性変形する超大型浮体式海上空港(メガフロート)の動的な挙動シミュレーションおよびフライトシミュレーターを実装し、構造物と操作性の相関検討に従事した。
修了後は、名建築家等とのジェネレーティブデザイン共同研究や、建設コンサルタント大手での国家プロジェクトにおけるVR景観検討を牽引。その後、英国コベントリー大学大学院にてMA(Automotive Design)を取得し、国際的なデザインアワードで多数の賞を獲得した。一貫して「人間中心のデザイン」に尽力。
17歳での事故による右腕の「麻痺」と「幻肢痛」の当事者経験、そして「利き手の代わりとなるだろう」とデジタル技術を身に着け駆使してきた広範な知見を背景に、株式会社KIDSを設立。東大病院との共同研究によるVR幻肢痛緩和システムを通じ、100名近い当事者一人ひとりの不安に寄り添う対応を継続している。活動の根幹は、不便さの中に新たな価値を見出す「不便益」の思想と、当事者が当事者を支える「ピアサポート」の精神にある。これらを、自身を救ってくれた社会への「恩返しプロジェクト」と称し、特定の個人の深い不便に向き合う「エクスクルーシブデザイン」を起点に、VR、3Dプリンタ、デザインといった諸技術を「横幹」させ、デジタルジェネラリストとしてあらゆるスキルを融合。自らの経験を「利他」の心へと昇華させ、四肢障害を抱える方々の「人生観の再構築」と、その先にある未来のスタンダードをデザインの力で創出することを模索し続けている。

著書・論文等

  • 「当事者たちと創る幻肢痛緩和デジタルミラーセラピー」『日本バーチャルリアリティ学会論文誌』Vol.25, 2020
  • "Characteristics of Phantom Limb Pain Alleviated with VR Rehabilitation" Pain Medicine (Oxford University Press), 2019
  • 「バーチャルリアリティの医学応用への期待」『医学のあゆみ』第269巻8号, 2019
  • 「道路景観予測におけるフォトモンタージュの作成手法と精度に関する研究」『土木計画学研究・講演集』19(2), 1996(柳澤祥子氏らとの共著)
  • "超大型浮体式海上空港を想定したビジュアルシミュレーション開発" 第14回海洋工学シンポジウム.1998

主要受賞歴(カーデザイン)

  • Interior Motives Awards 2007: Winner (Best Personalisation / Best Lifestyle Interior)
  • Michelin Challenge 2008: Finalist
  • Corus Awards 2006: Second Winner
  • Interior Motives Awards 2006: Runner-up (Best Eco Design)

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