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【開催レポート】「監督・プロデューサーが語る 映画『名探偵コナン ゼロの執行人』ができるまで」

【開催レポート】「監督・プロデューサーが語る 映画『名探偵コナン ゼロの執行人』ができるまで」

開催日時

2018年06月28日(木)19:20~21:00

場所

デジタルハリウッド大学 駿河台キャンパス
東京都千代田区神田駿河台4-6
御茶ノ水ソラシティ アカデミア 3階 駿河台ホール

レポート

デジタルハリウッド大学 2年 佐々木 樹世

 2018年6月28日、デジタルハリウッド大学では、特別講義「監督・プロデューサー が語る 映画『名探偵コナン ゼロの執行人』ができるまで」を開催しました。
 講師は「劇場版名探偵コナン ゼロの執行人」の監督の立川譲氏と、デジタルハリウッド大学の客員教授でもある諏訪道彦プロデューサー、そしてモデレーターをデジタルハリウッド大学教授の高橋光輝が務めました。

 80億の男とも言われている立川監督、「今回は映画の裏話もできれば」とのことで、映画の裏話や監督になった経緯などを話して下さいました。

<監督とプロデューサーのタッグの成り立ち>

「アニメミライ」という企画で立川監督の作品「デスビリヤード」を見た諏訪プロデューサーが、劇場版コナンの監督をやってみないかと立川氏を誘い、このタッグが生まれました。立川監督は最初、名探偵コナンという歴史の長い作品に足を踏み入れることに勇気が必要だったと当時の心境を話して下さいました。

<監督として>

 映画の中でAパートのラスト、海辺の電話ボックスでキャラクターの安室が朝日を浴びるシーン。今回の映画のテーマが「真実はいつも一つだが、正義は一つではない」とのことで、朝日と影、コナンと安室、光と影の対比構造を意識して作ったことや、最初に上がってきた絵に「自動販売機を入れてみたらどう?」など適切な指示を出し、イメージと違ったら手直しするなど、シーンに立体感を出すための監督としての映画への関わり方についてのお話がありました。
「長引いてくると撮影の体力が無くなってくるので、リテイク指示のメモに『!』マークを沢山入れ、出来るだけ作業をしてくれている人たちに気を配ろうとはしましたね」などスタッフのことも考えつつ、コナン君が小さくて苦労したことや、カメラアングルを周りに伝えるためにグーグルマップを利用したりなど、細部の調整や苦労もあったとのこと。キャスティングに関してもゲストで博多華丸大吉の大吉さんや、上戸彩さんなどにオファーし「パブリシティも一応気にしているんですよ」とキャスティングの大変さと、ベテラン声優であるコナン役の高山みなみさんに逆にアドバイスをされたことなど、親しみやすい一面や周りの人を気遣う一面も見せてくださいました。

<海外進出、これからの展開>

 実は映画とテレビシリーズでは担当している会社が違い、海外で映画を出すにはテレビシリーズがその国でしっかり普及されていることが大切だそう。現在はアジア、特に韓国でコナンが根強い人気で、米花町ではなく韓国の街並みに変更するなど、その国に合わせたコナンを提供しているそうです。

 中国でも同時吹き替えを行い、その結果として視聴率が上がりましたが、中国で放送するには様々な手続きが必要なため、徐々に正規ルートで評判がよくなっていくことが大切とのことです。

<二人のこれから>

 立川監督「今の心境としては、監督を引き受けるときのプレッシャーよりも、今回のコナンの80億を今後超えられるのかというプレッシャーの方が大きいですね。自分で作り出した壁をこれから先どう超えていくのかが楽しみであり、少し不安です」

 諏訪プロデューサー「継続できていることがうれしい、受け手のパワーがそれを許してくれている気がする。青山さんの作品もしっかり楽しみにしています。つまり青山先生ら面白いものを作り出す送り手と、 それを面白がってさらに応援してくれる受け手がいる。 この形はシンプルですけど、このシンプルを続けてきたことが本当にすごいことだし、皆さんのおかげだと思います。コナンワールドの広がり方に気づかされることもたくさんありますね。これからは世代交代も考える時期ですが、国民的アニメだけじゃなく、地球的アニメとかにできたらしちゃいたいですよね」

<最後に>

 立川監督「時代的にはいい時代だと思いますよ。今は好きなものを作れば見て、評価してくれる人がいる時代なので自分の好きなものを突き詰めるのが一番いいんじゃないですかね。自分がいいと思うものを見て聞いて吸収してほしい」

 諏訪プロデューサー「今までのプラットフォームは通用しなくなってきたからね、横から穴をあけてやれるような今の君たちの時代ですよ、好きなことをぶれずに追求してほしいと思います」

 最後は質問した人にサイン入りポスターを贈呈し、「今回は宇宙でスケール感を出しました。見てくれた方がなるほど、やっぱり面白いな、と思ってくれたら嬉しいです」と今回の特別講義を締めくくってくださいました。

   

平野紫耀さんが登場!デジタルハリウッド大学新CM『みんなを生きるな。自分を生きよう。2024』

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みんなを生きるな。
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