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【開催レポート】あいみょんのアートワークを手掛ける、今、話題沸騰のクリエイター  とんだ林蘭氏が、POPでアヴァンギャルドな世界を魅せる!

【開催レポート】あいみょんのアートワークを手掛ける、今、話題沸騰のクリエイター  とんだ林蘭氏が、POPでアヴァンギャルドな世界を魅せる!

開催日時

2018年7月17日(火)19:20~20:50

場所

デジタルハリウッド大学 駿河台キャンパス
東京都千代田区神田駿河台4-6
御茶ノ水ソラシティ アカデミア 3階 駿河台ホール

レポート

デジタルハリウッド大学 3年 宮澤 剛史

 デジタルハリウッド大学では、特別講義「あいみょんのアートワークを手掛ける、今、話題沸騰のクリエイター  とんだ林蘭氏が、POPでアヴァンギャルドな世界を魅せる!」を開催しました。
 講師を務めたのはInstagramで5万人以上にフォローされている大人気アーティストの「とんだ林蘭氏」です。とんだ林蘭氏は「学生時代の自分がどんな人物だったのか」、「制作をする際のエピソード」などをモデレーターのひらっちことMANGA SHOCKのボーカル、平島圭祐さんと二人で解説していただきました。

1.ご紹介

とんだ林蘭氏は何をしていた人なのでしょうか?

 進学校に在学している時は赤髪のギャルで、卒業後は専門学校に行き、スタイリストの勉強をしたり、伊勢丹でスーツを着てアクセサリーの販売をしたり、OLになったりと様々な経験を積まれた方です。漫画家も目指していたそうですが途中で挫折。現在は大人気アーティストとして様々な作品を生み出しています。

特別講義のモデレーターをしていただいたひらっちさんとの関係は?

 とんだ林蘭氏の初めての個展でDJをしてもらって、そこで知り合いました。

2.アーティストになるまで

文化服装学院に入学した経緯は何ですか?

 進学校だったのですが、授業を真面目に受けないギャルで、ラジカセを持参し、ずっとパラパラを踊っているような生徒だったので学力が足りず、大学に行くことはできませんでした。そこで先生からファッション系の専門学校である文化服装学院を薦められ、入学しました。

どんな生徒だったのですか?

 周りはセンスの良い人ばかりで不安でした。
 ファッション系のことは全くわかりませんでしたが、とりあえず色々なことを学んでみようかと考えていました。

文化服装学院を卒業後、販売員とOLを経てフリーランスへ

 アクセサリー関係のスタイリストなり、新宿の伊勢丹などでスーツを着て、商品の販売をしていました。販売員として働くことも楽しかったのですが、ずっと販売員として働くイメージがあまり想像できなくて、急に辞めてしまいました。その当時は浅草に住んでいて、販売員を辞めた後はThe Three Robbersという洋服屋に週に5回ぐらいで行っていましたね。店員さんに間違われることもしばしばありました。そこに来る人たちはみんな好きなことをしている人たちで、感化されたことが販売員を急に辞めた理由ですね。

絵を描き始めたきっかけはなんですか?

 販売員を辞めた後はOLに転職して、お茶出しなどの業務をしていました。
 が、暇すぎてThe Three Robbersで絵を描き、店長や常連さんに「良いじゃん!」と褒めてもらい、楽しくなって絵を毎日描くようになりました。

一番初めにいただいた仕事は何ですか?

 知り合いの美容室が移転する際に雑誌を大量に捨てるとのことだったことと、コラージュをやってみたいという気持ちがあったため雑誌をすべてもらい、インスタグラムを始めて、作品を載せ始めたりしました。それを會田茂一さんが見てくださっていたようで、お仕事のご依頼をいただきました。一番最初の仕事は會田茂一さんのバンドのフライヤー作成でした。

VOILLDで4年前から個展をしていますが、きっかけは何ですか?

 2014年の初の個展で、VOILLDの伊勢さんが個展をしてくれるアーティストを探していたみたいで、自分に声をかけてくれました。
 それから毎年、個展をさせていただいてます。

3.今まで関わった仕事について

あいみょんとの関係について

 あいみょんの関係者と浅草で出会い、その方が自分とあいみょんの世界観が合いそうだからということでアートディレクションを依頼してくださいました。
 そこで初めてあいみょんを知って、初対面しました。それが2年くらい前の出来事です。あいみょんのメジャーデビューの時からジャケットを作らせてもらってます。

制作している時のエピソードについて

 「君はロックを聴かない」のジャケット撮影では、三浦半島まで行きました。すごく暑い日であいみょんが日焼けをしてしまい、日焼けの跡が1年後まで残ってしまったそうです。
 自分的にあいみょんは赤いイメージがあって、赤が強いイメージにしたいと思い、アルバム「青春のエキサイトメント」の撮影では色々なものを赤いスプレーで塗りつぶしたりしました。スタジオの機材にも赤いスプレーの粉が飛んだりして、スタッフがヒヤヒヤしていました。

Zoffの2018サングラスコレクションのアートディレクションをやったことについて
広告のアートディレクションを何故やることになったのですか?

 Zoffのクリエイティブディレクターのチダコウイチさんが私を起用してくれました。
 最初はサングラスのデザインを一緒に考えよう的な軽い感じで声をかけていただいたのですが、「他に何かやってみたいことある?」と聞かれた際にビジュアル的なこともやりたいと話したら、「じゃあ、やりましょう!」ということでやることになりました。
 普段、自分がつくっているコラージュの世界観を実写で作ってみる、というスケールの大きなテーマで制作しました。広告代理店をはさまずにやろう、というチダさんのご意向があり、Zoffスタッフとクリエイターチームの直接的なやりとりで作り上げました。とても思い出深い制作になりました。

大変だったことはありますか?

 美術は、広告など多方面でご活躍されている松本千広さんという方にお願いしました。職人気質というか、独特のクールな雰囲気のある方で、打ち合わせで初めてお会いしたときはスタッフみんな緊張しましたが、少ないコミニュケーションの中でイメージ以上の美術に仕上げてくださり、とても驚きました。

雑誌スプリングでの連載について
どんな連載なのですか?

 私がお会いしたい人に声をかけて、対談や一緒に習字をしたり、時にはゲストに被写体になってもらい作品を作らせてもらう連載です。

今まで出ていただいたゲストを教えてください

 渡辺直美さん、池田貴史さん、IKKOさん、ユースケ・サンタマリアさん、ロバートの秋山さん、サンボマスターの山口さんなどですね。
 実は渡辺直美さんが中学生の時の同級生で、隣のクラスでした。成人式ぶりに再会しました。

4.仕事以外の活動について

依頼されたこと以外にどんなものを作っていますか?

 自分の作りたいものをひたすら作っています。
 とりあえずやってみたいことは一度やってみることにしています。身の回りのモノからアイデアを得ることが多いですね。

5.今後について

どのような人物とコラボしたいですか?

 MVなどの映像監督をされている方と今まで、一緒に作品を作ったことがなかったのでコラボしてみたいです。

 質疑応答では多くの質問が投げかけられ、ひとつひとつに丁寧に答えていただきました。

最後に

 とんだ林蘭氏は、全く接客ができない天才や絵しか描くことができない天才に憧れがあるとのことですが、充分に天才だと感じました。雰囲気、オーラが芸術的で他の人には無い「何か」を感じ取りました。

   

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本気で夢を追うって
簡単じゃないんだってマジで

これから先、諦めたくなる瞬間が
かならず来る
もちろんおれにもくる

でも、その夢を実現できたら、
きっと「最高だ!」って思えるんだよ

だから、とにかく一歩踏み出す
その選択が正しいかなんて、
今の時点じゃ誰にも分かんないし

最終的に、自分の道は、
自分で選ぶしかないでしょ!

みんなを生きるな。
自分を生きよう。

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