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【開催報告】2017年度デジタルハリウッド大学卒業制作展

【開催報告】2017年度デジタルハリウッド大学卒業制作展

開催日時

2018年2月9日(金)13:00~19:00
2018年2月10日(土)11:00~17:00
2018年2月11日(日)11:00~17:00

場所

デジタルハリウッド大学 駿河台キャンパス
東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ アカデミア3階

アクセス

JR「御茶ノ水駅」聖橋口より徒歩1分/東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」B2出口直結/丸の内線「御茶ノ水駅」より徒歩4分
Google MAP

参加費

全日入場無料・入退場自由

デジタルハリウッド大学では、2018年2月9日(金)から2月11日(日)までの3日間、デジタルハリウッド大学駿河台キャンパスにおいて、2017年度のデジタルハリウッド大学卒業制作展を開催いたしました。

学生たちは、在学中に学んできた3DCG、ゲーム・プログラミング、映像、グラフィックデザイン、アニメ、Web、ビジネス、先端メディア表現の8つの専門領域におけるクリエイティブ表現やIT技術、ビジネス手法を生かし、訪れた約2100名(3日間計)の来場者に向けて数々の作品・論文・研究成果報告書を展示・上映しました。

■ゲストイベント

2月10日(土)には「卒展の向こう側~卒制出して卒業してその後いったいどうなるの? 先輩大集合!~」と題し、本学の卒業生と大学院生を招き、デジタルハリウッド大学ならではの就職活動について専門スタッフがご紹介した後、卒業後に様々な業界の第一線で活躍している卒業生の体験談や、デジタルハリウッド大学院生の行っている研究や修了課題制作について語るイベントが行われました。

2月11日(日)には特別ゲストとしてメイプル超合金、MCにかもめんたるをお招きし、2017年度のデジタルハリウッド大学のプロモーション「みんなを生きるな。自分を生きよう。 」になぞらえ、「『みんなを生きるな。自分を生きよう』やってるひと!」というテーマで、学生からの質問にも答えていただきながらお話しいただきました。

■2017年度DHU卒業制作優秀賞発表会

各ゼミより選出された、ゼミ毎の最優秀卒業制作のプレゼンテーションと表彰式が2月11日(日)に行われました。(以下抜粋紹介、順不同)

板屋ゼミ

村上 奈菜子「G」
作品紹介:
人は誰でも、嬉しかったり悲しかったり辛かったりと様々な経験を通して成長していきます。
この作品では4人の若く美しい女性が「弱い自分」と向き合い葛藤しながら強く成長していく姿を描きました。
理想と現実、人間関係、嫉妬、マイノリティな立場、ハラスメント等女性なら1度は悩み立ち向かったであろうモノをテーマにしています。何かにぶつかってもそこから立ち上がり美しく成長していくことのできる女性の力をコンセプトとしました。
また今年はハリウッドの世界でも女性たちが自ら声を挙げて立ち上がる#Me too運動などが流行したこともあり、自分の存在を卑下せずに一人一人が声を大にして手を挙げて欲しいという願いも込めています。

教員コメント:
板屋ゼミ 村上奈菜子監督作品「G」は、
制作の取り組み姿勢、作品スケール等から
「卒業制作を1.000時間かけて制作する」まさにお手本となる作品である。
2時間弱の大作だが、グループ制作ではなく個人制作である。
彼女が中心となりスタッフ・キャストを集め、脚本、撮影準備、撮影・演出から編集仕上げまで、
常にリーダーシップを発揮して「村上組」を動かしていた。
学生の制作する映画はどうしても録音パートが弱く、これがプロの作品との差を生みがちなのだが
この作品は撮影時の録音の弱点をカバーするために全編アフレコを行っており
それがかえって撮影手法を大胆にさせて功を奏している。
勿論、全編アフレコが大変な労力を必要とするのは言うまでもない。
脚本、音楽等全てがオリジナリティに溢れ、また、トータル的にとてもクオリティが高く、
エンターテインメント性の高い秀逸な作品に仕上がっている。
制作の艱難辛苦を乗り越えて本人の人間的な成長も見て取れる。
このレベルの卒業制作作品の登場は卒ゼミ指導教員冥利に尽きる。

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こちらの作品は、後日行われた「DIGITAL FRONTIER GRAND PRIX 2018(デジタルフロンティアグランプリ2018・2017年度優秀作品発表会)」にてグランプリに輝きました!
デジタルハリウッド2017年度優秀作品発表会

※デジタルフロンティアグランプリとは
デジタルハリウッドが展開する専門スクール・大学・大学院・オンラインスクール、ジーズアカデミー、デジタルハリウッドアカデミー導入校など国内外からアウトプットされた作品の中から、2017年度のNo.1を決めるアワードです。
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杉山ゼミ

野口すな保「PURIN」
作品紹介:
抽象画+映像の不思議な世界観がコンセプトの手描きアニメーション作品。
全てのアート・カルチャーの『誕生、増殖、飽和、消滅→誕生』の無限ループがテーマ。

ストーリーとしては、最初に基盤となる存在(プリン)が現れ、
それを模倣やアレンジをした世代へ受け継がれ繁栄するが、
いつしかそればかりで溢れかえり、
最後は衰退し、廃れてしまう。
そしてまた次の新しい何かが誕生し、形を変えてずっと続いていく内容。

同じ型にはまった作品ばかりになってしまっては面白くないという思いと、
一つのブームや文化が終わってしまっても、芸術は形を変えて栄え続けてほしいという願いを込めました。

教員コメント:
動きが楽しいアニメーション作品。プリンを擬人化した世界を1000枚以上の手書きで表現。背後に輪廻転生を感じさせるテーマがあり、作品として成立している。

渡部ゼミ

森田昂平「Yen Font」
作品紹介:
日本銀行券に描かれている装飾や、図形、絵柄を部分的に組み合わせてフォントを制作しました。普段見慣れれているお札を模写して使用してますので実際に財布からお札を取り出し照らし合わせながら見てもらえると楽しめるかなと思います。そんな中でこの体験に興味を持って貰ったユーザーにはフォントの購入へと繋がって貰えたら嬉しいです。全てベクターで制作していますのでどの解像度で出力をしようとしても基本大丈夫なように出来ています。

教員コメント:
社会からまったく新しい価値を見出し、質の高いアウトプットにつなげて再び社会に接点をつくりだせた点を評価し、選出いたしました。

徳永ゼミ

井上 輝「STARVEL」
作品紹介:
電子版雑誌でシアトルを特集した旅雑誌を制作。紙媒体では体験できない動きのある雑誌にし、読者が楽しみながら読めるように、雑誌の統一性やデザイン性を重視している。私のような世代は、内向き志向で海外離れしてきているため、海外の魅力をこの雑誌を通して伝えてきたいと思う。そして、「自分を見つける旅の始まり」というテーマをベースに、読者がいつか海外に行きたいと思えるような旅雑誌を目指す。

教員コメント:
米国シアトル地域の魅力を紹介する電子版ガイドブック。作者は同地に留学経験があり、自身の発見を等身大の視点から取り上げることで、「若い世代にもっと旅を好きになってほしい」という編集意図をうまく形にしている。相当量の執筆、撮影、デザイン、オーサリングをすべて一人で行っているが、現地を再訪しての取材、写真のレタッチ、文章やデザインの試作反復など、丁寧に制作された感がある。Aquafadas DPSを用いたインタラクション表現も適切で、関連ウェブサイトの開設やインスタグラムとの連携などネットワークを意識した工夫も評価できる。

黒田ゼミ

大島 遥日「MATERIALISM」
作品紹介:
視覚表現の面白さを追求する。
“ 物質” をテーマに物質の持つ視覚的、触覚的な感触をCGで表現。
フィルムカメラのモデルを3DCGで作成し、そのカメラの部品が徐々に出来上がっていく過程をビジュアルエフェクトを使って表現。 “ 物質” の繊細さや手触り感をエフェクトの演出を織り交ぜ、視覚表現の面白さを追求する。

教員コメント:
エフェクトの研究をテーマとしながら、ストーリー性のあるムービーとして完成度高く制作されている。MAYAだけでなくHoudini、RenderManの研究も深く行われており、メイキングムービーも丁寧に作成されている。卒業制作の完成度の高さを最優秀と評価した。

星野ゼミ

永沼 慎也「HardGrad」
作品紹介:
コンセプト: 弾幕はもっと美しくなれる

Unityを用いて弾幕シューティングゲームを制作する中で、新たな表現の追及を試みる。
表現は視覚だけにとどまらず、音響に関しても音楽ゲームの要素を取り入れ”音も一緒に遊べるゲーム”を目指し制作した。

教員コメント:
技術、着眼点、世間の評価の3点です。
1 技術について。
ゲームとしての成立はもちろん自身の成したいテーマを新しい技術を取り入れながら作り上げる高い技術を持ちます。
2 着眼点
弾幕シューティングは過去にブームがあったコアなファンが多いジャンルです。出し尽くされ枯渇したジャンルと思われたところへ、「美しさ」をコンセプトに差別化を伴い、過去の名作へ勝負を挑んでいる点。
また、エフェクトを多用した表現は、処理速度のマネージメントが必須な技術的にもチャレンジングな点。
意識した着眼かは不明であるが、無意識としても彼の執着と熱意の末の着眼と評価します。
3 世間の評価
東京ゲームショウで3社からスカウトを受けるほど他者に高く評価され、特に企画、デザイン、サウンド、制作と彼がすべてを行っている点が注目されました。また学祭では、子供から大人まで幅広いユーザーを獲得しリピーターまで現れました。
プロから一般者まで惹きつける何かがあります。

なによりも私自身も彼のゲームのファンです。今後彼にしかできない音楽とゲームの融和を果たした、新しいジャンルを見つけてくれるのを非常に楽しみにしています。

古岩ゼミ

草野 遥奈「Reprise」
作品紹介:
家族をテーマにしたCGアニメーション作品です。1匹の犬と夫婦の家族の物語を描きました。 主人公は、犬が差し出した桜の押し花のしおりをきっかけに過去を思い出していきます。タイトルの「Reprise」は繰り返すという意味があります。作品の中で繰り返し思い出す、家族との記憶が主人公と犬との距離を埋めていきます。季節も春から夏へと移り変わります。

教員コメント:
温かみのあるストーリーを、わかりやすく丁寧に描けています。また全工程の作業を一人でこなしつつ一定のクオリティを保っており、とても見やすい作品になっていると思います。

■外部ブログでの紹介

株式会社LIG様に卒業制作展当日の様子を取材いただき、取材記事が掲載されました。

LIGブログ記事:
近未来のカオス? 未来のクリエイターが作るデジタルコンテンツが凄かった!

■2018年度卒業制作展について

開催日程:2019年2月15日(金)~2月17日(日)

2018年度卒業制作展 開催概要

イベント

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