ニュース&イベント

【開催レポート】りょかち×杉山学長特別対談! 秋のオープンキャンパス2018① ~クリエイティブ女子編~

【開催レポート】りょかち×杉山学長特別対談! 秋のオープンキャンパス2018① ~クリエイティブ女子編~

デジタルハリウッド大学
秋のオープンキャンパス2018
開催レポート① クリエイティブ女子編

デジタルハリウッド大学では10/14、10/28の2日程にて「秋のオープンキャンパス2018」を開催しました。秋OCでは毎年、話題のクリエイターやクリエイティブ業界で活躍する方をゲストにお招きし、講演・対談メインでお届けしています。

今年はIT企業のアプリ企画を担当するかたわら、伝説の「自撮ラー」、さらにはコラムニストとしても知られるりょかち氏と、デジタルハリウッド卒業生で『スターウォーズ』シリーズをはじめとするハリウッド映画を数多く手がけるCGアーティストの山田義也氏にご登壇いただきました。

2日間の様子を2回に分けてレポートします! 今回は10/14「クリエイティブ女子編」です。

※10/28「ハリウッドクリエイター編」の開催レポートはこちら

■10/14 クリエイティブ女子編

この日のオープンキャンパスは3部制でした。

第1部では「「クリエイティブ女子」として生きる」と題して、ゲストのりょかちさんに登壇いただきました。ご自身の学生時代を振り返りつつ、自撮ラーとしての姿、IT企業に勤めながらWebや新聞などで連載を持つ「複業」コラムニストとしての活動についてお話しいただきました。第2部では本学の杉山学長が登場し、りょかちさんとの対談を行いました。第3部では本学キャリアセンター主任と在学生2名によるトークセッションを実施しました。DHUに入学したきっかけ、入学後の活動や就職先、将来の夢、そして女性クリエイターとしての「自分」を生きることについて、先輩たちの等身大の姿を見せてもらいました。

今回のレポートでは、第2部の杉山学長×りょかちさんの対談の様子を特別にお届けします。話題はクリエイター論からこれからの働き方、りょかちさんの夢など多岐に渡りました。

りょかち 氏
1992年生まれ。京都府出身。神戸大学卒。学生時代より、 ライターとして各種ウェブメディアで執筆。「自撮ラー」 を名乗り、話題になる。新卒でIT企業に入社し、 アプリやWEBサービスの企画開発に従事。現在では、 若者やインターネット文化について幅広く執筆するほか、 若年層に向けた企業のマーケティング支援も行う。著書に『 インカメ越しのネット世界』(幻冬舎刊)。その他、朝日新聞、 幻冬舎、宣伝会議(アドタイ)などで連載。Twitter, Instagramでも発信中(いずれも@ryokachii)。

——————————————————————–

デジタルのいいところ

杉山:
学長の杉山です。今日はよろしくお願いします。りょかちさんとは本当にさっき初めてお会いしたんですが、若くしてバリバリ活躍されていてすごいなあと。

りょかち:
いえいえ。ありがとうございます。今日(第1部)はいろんな話ができて楽しかったです。

杉山:
Web業界やIT系みたいな職種って、保護者や高校の先生が大学を出たころには存在していなかった。せいぜいこの10年でできた仕事です。とはいえ、デジタル産業はもはや巨大。大人にはそのあたりが肌感覚でわからないので、リアルな状況を伝えてくれるりょかちさんのような存在は貴重なんですね。この業界の人って、仕事に夢中で伝えるヒマもないというか。

りょかち:
なので、私にとっても今日は新鮮です(笑)。

杉山:
りょかちさんを見ていても、こんなことでゴハン食べれるのかな?と思われる方もいるでしょう。昔は会社が人を育てるだけでよかったんだけど、今は会社を利用して違う仕事をするという発想が当たり前になりつつある。日本ではまだまだ副業禁止のところもあるけど、IT系はそのあたり自由なところが多い。

りょかち:
最近は、社内社外問わず、学生の頃からなにかやりはじめていて、それが会社員になったら副業になっちゃう後輩たちが多いですね。何かをつくりたい人は勝手につくっちゃうし、それがうまくいくと自然と仕事になっちゃう。最初から副業やってるようなものなので、それを禁止するのはどんどん難しくなるのかなと思います。

杉山:
デジタルハリウッド大学(以下、DHU)では、Webとか映像とかCGとか、プロの世界でも通用する専門技術を2年もあれば覚えられるようになっている。でもそこには「ただつくる人」になってしまう危険性もあるわけで。コード何行書いていくら、イラスト1枚でいくら、とか。大学を卒業する以上、そのレベルに留まらずにもっと上を目指してほしいですね。デジハリには大学院もあるので、院を出る以上は会社のひとつくらい作るよね、みたいな。

りょかち:
2年間で好きな映像とか作れるようになるってすごい! 自分の会社にそんな後輩が入ってくると思うと怖いなあ……。でも、何かのプロになることが次のプロになるうえで有利だったりしますよね。

杉山:
デジタルのいいところは「ズラしやすい」ところ。PhotoshopをマスターするとPremiere(動画編集ソフト)がわかりやすくなるし、プログラミング言語もひとつ覚えれば応用が利く。DHUの学生で言うと、CGを専攻した学生が卒業制作で実写映画撮るとか、グラフィックデザイナー志望だった学生がWebサイトの制作会社に入るとか、よくある話です。

りょかち:
そういう勉強をするときって、ネット上の便利なツールとか会社の制度とかいろんな手段がありますけど、仕事しながら学ぶのってやっぱり大変だから、大学生のうちに学べるなら絶対そっちの方がいい。

杉山:
人間、夢中になれる時間には限りがあるしね。デジタルハリウッドは1994年から社会人スクールを運営しているんだけど、学生は転職するためにうちの学校に入るので、失業保険とかの関係で通えるのは1年がギリギリだったりするから、半年や1年でいかに技術を身に付けてもらえるかを考えて教材やカリキュラムの開発をしてきた。だから4年間あれば専門分野の2つ、3つを教えることもできる、というわけ。

りょかち:
いいなあ、私が入りたい。

杉山:
こういう話をすると専門学校みたいだと思われるかもしれないけど、DHUでは教養にも力を入れている。他の総合大学にあるような一般教養じゃなくて、CG数学とかアニメ史とか、クリエイターのための教養科目を取り入れています。

りょかち:
この年齢になると教養のありがたみがわかります。私も今、哲学や文化人類学なんかに興味があって、学び直したいんです。

女子の感性を活かす

杉山:
社会人スクールができた当時の学生も今や40~50代。保護者すらデジタル世代に突入していて、その子供たちが高校生になってDHUを受験するようになってきた。彼らなんかは完全にデジタルネイティブ。

りょかち:
わかります。この前美容室に行ったとき、母親がカットしている間に赤ちゃんがiPadを自由自在にいじっているのを見て、この子は将来どうなっちゃうんだろう、と。Web業界に就職してくる人にも直感的なUI(ユーザーインターフェース)を作れる人が増えているし、会社の後輩でも遊ぶように仕事をしている人が多いです。

杉山:
デジタルハリウッドでも各地にSTUDIOという名前で全国各地に小さな学校を展開しているんだけど、そこで今一番人気なのが「主婦・ママクラス」。渋谷の校舎などでは昼間から赤ちゃんがそのへんに転がっていて、隣でお母さんはWebサイト制作の勉強をしている。こういう人たちはたまたま結婚・出産して退職したけど、元々は営業や企画など総合職でバリバリ働いていたというタイプが多いので、上達も早い。

りょかち:
それいいですね! 女子の感性を活かした女子向けLP(ランディングページ)とかテンション上がります。

杉山:
そもそもネット利用者には女性だって多いのに、制作しているのが男性ばかりじゃあマッチングしないよね。

りょかち:
知り合いのフリーランスの方でも、女性は年齢関係なく、可愛くて素敵な作品を作る方が多いですね。お子さんがいらっしゃる方でもある程度時間に融通がききますし、テレワークとかもあるので、子育てを両立しながらWebの世界で活躍している人はたくさんいます。私の周りでも少しずつリモートで働く人が増えてきました。

お母さんになりたい

杉山:
りょかちさんはまだ若いからなんにでもなれるけど、なりたいものはある?

りょかち:
お母さんになりたいですね。自分のお母さんがしっかり家にいてくれた家庭なので、私も家にいて、でも働きながら子育てできるお母さんになるのが夢です。自分のアイディアを発信していろいろな人からフィードバックをもらえれば、仕事の形はなんでもいいと思っています。

杉山:
それは簡単に叶いそう!

りょかち:
なので今も、家でできる仕事って何だろう?っていうのを考えて、コラムのお仕事やったり企画協力にチャレンジしたりしている部分もあります。

杉山:
楽しそうだなあ。よくいるじゃないですか、就職したら苦しい現実が待ってるぞ、このままだと社会じゃあ通用しないぞ、みたいなことを流布する大人って。

りょかち:
優秀な人ほどそういうことは言わないイメージですね。若い人がよく利用しているWebサービスづくりにおいて、若さってやっぱり武器で、会社のミーティングでも若い人の等身大の意見は貴重。偉い人のために我慢して言わない、とかじゃなくて。学生時代に経験したWebメディアを立ち上げるインターンでは、上司から「君ははっきり物を言うからアサインしたんだ」と言われることもありますし。

杉山:
その上司の方も、そのほうが結果が出るってわかってるんだよね。経営者も会社として業績を出すことが大事なわけで、中年のおじさんがやるより20代の女の子がやったほうがいい結果が出ると思えばそうするはず。

りょかち:
そういう点で、今の環境はいろんなことに挑戦しやすいです。社会人になって3年ですが、本当にいろんなことを経験できました。

杉山:
社会人3年目の人がこんな風にメディアに知られることなんて今までなかったでしょう。りょかちファンもうれしいね。

りょかち:
そうなんですかね……お恥ずかしい。

杉山:
高校3年生にとっては26歳は8年後。でも8年なんてすぐですよ。

自分の「こうあるべき」を貫こう

杉山:
最後に言い残したことはないですか?

りょかち:
とにかくもっと女子に来てほしいですね。私もたまたまWeb業界に来ましたが、想像以上に働きやすくてラッキーだったなと。今の会社も役職がある人たちに女性が多いですし。女子がリーダーになれる業界だと思います。

杉山:
好きなことを好きなようにやってお金もらえるなんて最高だよね。

りょかち:
自撮りでお仕事いただけるなんて今でも不思議! ただそれも、みんなに喜んでもらえるもの、作りたいものを作れている証拠なのかなと。「世の中こうあるべきじゃないの?」というアイディアを自分で発信できるのもこの業界の魅力です。

杉山:
「こうあるべき」を貫けるのは、それを支える技術ができたのも大きい。つまり、デジタルテクノロジーが自分らしい生き方を可能にしたってこと。自撮りスター・りょかちもSNSがあってのことでしょう。DHUでも「みんなを生きるな。自分を生きよう」というキャンペーンでそれを表現しているんだけど。

りょかち:
TVCM、私も見ました。いいですよね、このキャッチコピー。

杉山:
ありがとうございます。でもさ、ホントに「みんなって誰だよ」って思いません?

りょかち:
思います。それに結局、自分が「これは世の中の不便を改革できる」というところから発想して、作りたいものを作って世の中を良くしている会社が盛り上がっている印象があります。googleとか。

杉山:
IT会社の社長だって女優と付き合うために頑張ってるわけじゃないんだし。

りょかち:
(笑)。でも本当に熱い人が多い!

杉山:
本気で世の中を良くしようと真面目に頑張っている人が多いからこそやりがいもある。その中でもWebの世界は女性が輝ける産業なので、ぜひ飛び込んできてほしいですね。

りょかち:
みなさんに会えるのを待ってます!

(了)

いかがでしたか?「開催レポート②」は近日公開予定です。お楽しみに!

DHUでは今後も業界の著名人による特別講座などを随時開催していきます。最新情報公式サイトおよびSNSをチェック!

▼公式ウェブサイト(オープンキャンパス情報)
https://www.dhw.ac.jp/oc/

▼LINE@
https://page.line.me/dhu.

▼Facebook
https://www.facebook.com/dhuniv/

▼Twitter
https://twitter.com/DHUniv

   

平野紫耀さんが登場!デジタルハリウッド大学新CM『みんなを生きるな。自分を生きよう。2024』

本気で夢を追うって
簡単じゃないんだってマジで

これから先、諦めたくなる瞬間が
かならず来る
もちろんおれにもくる

でも、その夢を実現できたら、
きっと「最高だ!」って思えるんだよ

だから、とにかく一歩踏み出す
その選択が正しいかなんて、
今の時点じゃ誰にも分かんないし

最終的に、自分の道は、
自分で選ぶしかないでしょ!

みんなを生きるな。
自分を生きよう。

本気で夢を追うって
簡単じゃないんだってマジで

これから先、諦めたくなる瞬間が
かならず来る
もちろんおれにもくる

でも、その夢を実現できたら、
きっと「最高だ!」って思えるんだよ

だから、とにかく一歩踏み出す
その選択が正しいかなんて、
今の時点じゃ誰にも分かんないし

最終的に、自分の道は、
自分で選ぶしかないでしょ!

みんなを生きるな。
自分を生きよう。