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オンライン面接の注意点

オンライン面接の注意点とマナー、準備すべき10のポイント

オンライン面接とはインターネットを利用してオンライン上で行う面接です。実際に面接官と対面するのではなく、PCやタブレットなどを使用し面接を行います。

この記事では、オンライン面接について理解した上で、面接時の注意点やマナー、事前準備についてのポイントを紹介していきます。

ページ内目次

1. オンライン面接(Web面接)と対面面接の違い

面接当日の流れはオンライン面接(Web面接)と対面面接で相違ありません。面接開始時のあいさつ、面接官からの質疑応答、そして退室時のあいさつをして終了です。服装や髪形、言葉遣いなどもどちらの場合も変わりません。

しかしオンライン面接においては安定したインターネット回線や接続端末、マイクの調整など事前の準備が必要になります。また、インターネット回線の通信状況により、映像や音声のタイムラグ(遅れ)が発声する場合があります。

オンライン面接では画面越しにコミュニケーションを行うため、対面面接よりもはっきりと発声することや、明るい表情を意識しましょう。ボディランゲージを使用することも「伝える」方法として有効です。

2. 動画(録画)面接とビデオ(ライブ)面接の違い

動画(録画)面接では、予め受験者が録画した映像を面接官がまとめて審査をします。期日までに提出すれば、何度でも撮り直しや編集を行うことができます。
ビデオ(ライブ)面接はリアルタイムでのやりとりになります。決められた時間にビデオ通話システムにアクセスをし、直接面接官との質疑応答を行います。

どちらも画面越しで選考が実施されますし、自己アピールの方法やポイントは面接形態を問わず共通しています。

なお、デジタルハリウッド大学の面接試験は、原則ビデオ(ライブ)面接にて実施しています。

3. オンライン面接(Web面接)で気を付けるべきポイント

対面面接ではない、オンライン面接(Web面接)ならではの注意すべきポイントがあります。「オンライン面接は初めてだから」と気負いせずしっかり準備を行えば、面接ということに変わりはありません。

  • 安定したインターネット通信環境を整える
  • 面接中、受験者以外の人物が出入りしない
  • 室内が明るい
  • Webカメラ上で受験者の顔がはっきり認識できる
  • Webマイクを使用し、受験者の声以外の雑音が極力入らないようにする

4. オンライン面接(Web面接)で準備すべき10のポイント

オンライン面接は対面面接と比較し、準備項目が多いのが特徴です。万全な準備を行えばオンライン面接でもスムーズにコミュニケーションを行うことができます。ここでは準備すべき10のポイントを紹介します。

①環境整備(騒音、雑音)

周囲の騒音・雑音は面接を妨げる要因の一つです。カフェや公共の場所ではなく個室で行うことが望ましいです。

・自宅
・在籍校(高等学校等)の校舎内
・レンタルスペースサービス
・個室型ワークスペース


オンライン面接中は窓やドアは閉めておき、できるだけ静かな状態を心がけましょう。また、面接時間中受験者以外の人物が出入りしないよう、家族などに事前に伝えておくよう配慮しましょう。

②通信環境整備(Wi-Fiなど)

安定したインターネット回線で接続しましょう。不安定だと映像や音声が遅延したり、最悪の場合面接中に回線が切れてしまうこともあるかもしれません。

インターネットに接続する際は、有線または無線ブロードバンド(4G/LTE)を使用しましょう。
※有線(LANケーブル)での接続が可能な場合は強く推奨

オンライン面接時の通信速度の目安は下り、上りともに10Mbps以上とされています。

自宅のインターネット環境に不安がある場合は、事前にインターネットの速度やWi-Fiの電波強度が高い場所を調べておきましょう。
参考:通信速度測定ツール https://fast.com/ja/

③背景の映り込みや背景設定

面接官が受け取る映像情報として背景があげられます。基本的にオンライン面接において、バーチャル背景は利用できない場合が多いです。そのため余計な先入観なく、面接をスムーズに進めるためにも背景にも気を遣いましょう。
自宅から面接へ接続する際は、なるべくシンプルな壁やカーテンを背景にすると良いでしょう。そのような場所を背景にすることが難しければ、映り込む場所は整理整頓を行い、不快な印象を与えないようにすることが大切です。

④緊急連絡先の用意

オンライン面接ではインターネット環境や電子機器を使用するため、通常の対面面接では発生しないオンライン面接ならではの、接続トラブルや機材不良、音声の不具合などのトラブルが起こる場合があります。まずは冷静に状況を把握することが重要です。
考えられる要因に対し、対処・改善がみられない場合は速やかに入試事務局に電話連絡を行いましょう。いつでもすぐに連絡ができるよう、予め緊急連絡先をメモしておくと安心です。

⑤ビデオ通話システムの用意とテスト

面接日時の前日までに、指定されたビデオ通話システムでの接続テストを行いましょう。家族や友人に協力してもらうか、自分でデバイスを2つ用意(PCとスマートフォン)するなど、事前に機能や操作方法に慣れておくことでスムーズに面接に臨めます。
また通話システムのアプリをインストールしている場合は、最新のバージョンであるかを確認し、アップデートを行いましょう。
接続する際、ID・ユーザー名を指定された形式になっているかも確認を怠らないようにしましょう。ニックネームなどを使用している場合は予め設定から指定された形式に変更することを推奨します。

⑥機材関連のチェック(スマホ、PCのカメラなど)

・デバイス
オンライン面接を受けるためのビデオ通話システムに接続できるデバイス(PC、タブレット、スマートフォン)が必要です。面接によってはスマートフォンを原則禁止としている場合もあるので事前に確認をしてください。
・カメラ
デバイスにカメラが内蔵されていない場合は、外付けのWebカメラを用意しましょう。オンライン面接ではカメラに映る情報がすべてです。明るく、鮮明な映像を伝えることで、面接官への印象も良くなるでしょう。
・マイク
デバイスにマイク(スピーカー機能)が内蔵されている場合も、マイク付きイヤホンやヘッドセットを使用し、音声が外に漏れないようにしましょう。また、ワイヤレス(無線)ではなく、有線のものを使用しましょう。トラブルのリスクを軽減できます。マイク付きイヤホンを使用した方が面接官の声が聞き取りやすくなるだけでなく、自分の声も届きやすくなります。お互いの音声を聞きやすくすることで円滑なコミュニケーションを行うことができます。
参考:推奨イヤホン Apple EarPods with 3.5mm Headphone Plug

⑦カメラの画角と明るさ

カメラの準備が整ったら、実際に映像を確認しましょう。

・部屋の明るさ
部屋が暗いと表情も暗く見えてしまいます。手持ちのライトやスマートフォンの証明を用意するか、机の上に白い紙を置くなどして対処してみてください。白飛びしないように、斜め上から照らすとより効果的です。
・カメラの距離感
遠すぎず近すぎず、カメラの枠内に肩まで入れるように調整しましょう。
・カメラと目線の高さは合っているか
カメラ位置が低すぎると、下から煽るようなアングルになります。これでは面接官への印象はあまりよくありません。カメラと目線の高さが同じくらいになるように調整しましょう。デバイスの高さが足りない場合は、スタンドを使用したり、本を積み高さを出すなど対策しましょう。
・背景は片付いているか
カメラに映る範囲でかまいませんので、整理整頓を心がけましょう。面接官の目に入る資格情報はなるべく最小にし、内容に集中できる環境を整えましょう。

⑧面接当日と同じ環境でのテスト接続

上記の準備が整ったら、面接当日と同じ環境でテスト接続を行いましょう。面接を行う場所、インターネット回線、デバイス、カメラ、マイク、ビデオ通話システムなど、すべての環境を整えたうえで実施してください。テスト接続しておくことで面接当日のトラブルリスクを大幅に軽減できます。

⑨服装・髪型について

オンライン面接だからといって、服装や髪形も気を抜いてはいけません。Webカメラに映る範囲だけ、とボトムスは部屋着のままなんてことはないようにしましょう。面接の本質とは関係ないですが、視覚から入ってくる情報は大きいです

・服装
基本的には所属校の制服、またはスーツで臨みましょう。ただしシチュエーションによっては個性が求められる場合もあります。どちらの場合でも、面接にふさわしい身だしなみを心がけましょう。
・髪型
清潔感のある髪型で臨みましょう。

⑩自己アピールや質問の回答

オンライン面接は事前準備が多く不慣れではあるかもしれませんが、面接は面接ですので最も重要なのは内容です。自己アピールやプレゼンテーションが実施される場合は、制限時間を有意義に使えるよう反復練習を行いましょう。自身のスマートフォンなどを使用し、自分の喋っている内容を録画して見直し改善していきましょう。想定できる質問には予め回答を準備しておき、スムーズに回答できるように準備を行いましょう。
頭で考えるだけでなく、紙に書き出すことによって可視化することも大切です。情報の取捨選択が出来るので自己分析にも効果的です。
また、面接時に資料の持ち込みができないケースもあります。緊張で頭が真っ白にならないように、何度も何度も繰り返し練習することが大切です。

5. オンライン面接(Web面接)中に気を付けるべき6のポイント

オンライン面接中も対面面接とは異なり、より意識するべきポイントがあります。ここでは面接の最中の気を付けるべき7のポイントを紹介します。

①声の大きさは普段よりも少し大きめを意識する

ビデオ通話システムを使用すると普段よりも声が聴聞きにくい場合があります。話すときは、ゆっくり、はきはきと、普段よりも少し大きめに発声すると良いでしょう。

②視線はWebカメラのレンズへ

面接中、面接官の顔が映る画面を見てしまいがちですが、それではカメラ越しの目線がずれてしまいます。視線はWebカメラに向け、目線が合うようにしましょう。Webカメラを自分の目線よりやや斜め上に設置するのがポイントです

③笑顔をしっかりと明るい表情で

カメラ越しでは画質や明るさの関係で、表情が暗く見える場合があります。面接官に好印象を与えるためにも、口角をキュッと上げ明るい表情づくりを意識しましょう。

④デバイスの充電を確認

オンライン面接中、面接官と接続しているのはPCやタブレットなどのデバイスです。面接中に電源が切れないように前日から充電を行い、100%の状態にしておくのを忘れずに。また不測の事態に備え、充電したままオンライン面接に臨みましょう。

⑤通知はオフに

面接中に不要な通知がされないように、面接開始前にソフトウェアやアプリの通知をオフに設定しておきましょう。余計な情報が入らず、面接に集中することができます。

⑥メモ用紙とペンを忘れずに

面接中にメモ用紙とペンを使用する場面はありませんが、面接開始前や終了後に大事なお知らせを通知される場合があります。合格発表の日程や確認方法など、重要なことをメモしておきましょう。
メモ用紙には面接先の緊急連絡先など、予め記載しておくと突然のトラブルにもすぐに対応できます。

6. オンライン面接(Web面接)におけるマナー

ビデオ通話システムを使用するオンライン面接だからこそ注意しなければならないポイントがあります。ここで紹介するマナーを参考にして、面接官に好印象を与えましょう。

①面接開始時刻の10分前にはスタンバイ

対面面接の場合は5~10分前に会場に到着するのがマナーです。オンライン面接の場合も同様に、面接開始時刻の5~10分前には所定のビデオ通話システムにアクセスしておきましょう。
時間に余裕を持って準備を済ませておくことにより、カメラの画角やマイクのチェック、座る位置や身だしなみを整えることができます。

②身だしなみを整える

オンライン面接とはいえ、対面面接と同様に服装や髪形も印象を大きく左右します。画面越しの少ない情報の中で、面接官に身だしなみで評価を下げられてしまうのはもったいないです。シャツの襟や髪形まで細かいところまで気を抜かずに整えましょう。

③音が出ないよう配慮

オンライン面接中は生活音や騒音などが入りにくい場所から行いましょう。面接の妨げとなる場合があります。スマートフォンや携帯電話の着信音・通知音などにも気を払い、マナーモードではなくサイレントモードにしておきましょう。

④入室時は笑顔であいさつ

第一印象を決めるのは入室時のあいさつです。笑顔を忘れず、はっきりと聞きやすい声であいさつをしましょう。あいさつがしっかりしていると明るいイメージを与えることができます。

⑤終了時にはお礼を

面接が終了したら、面接官にお礼をしましょう。去り際にもしっかりと誠意を見せることができます。さらに退室する際には「失礼しました」と一礼も忘れずに。

7. まとめ

オンライン面接の注意点と準備、マナーについて紹介しました。対面面接でもオンライン面接でも、面接における根本的な評価の軸は共通しています。面接の内容が大きく変化することもないでしょう。通常通りやりとりを行い、あなたの良さをアピールすれば問題ありません。

オンライン面接ならではメリットもあります。自宅からでも参加できるためは参加ハードルが低くなり、交通費の削減、タッチポイントの増加が見込めます。注意事項や気を付ける項目もありますが、スムーズに面接に臨めるよう、万全の準備を行いましょう。

万が一不測の事態やトラブルが起こった際には、慌てず落ち着いて対処することが大切です。ここで紹介したポイントを参考にし、改めてひとつずつチェックしてみてください。

オンライン面接はまずは体験し、慣れることが成功への第一歩です。予行練習として個別のオンライン個別相談や、説明会に参加することもオススメです。

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